茶の葉の声に耳を澄まして    Tea-literacy

数千年にわたる茶と人とのかかわりに思いを馳せ、今、目の前にある茶の声に耳を傾ける
お茶にできること、お茶の可能性とは

夏の虫

2012年08月11日 | Weblog
バッタと目があった気がします。
「暑いのにごくろーさん!」と言ってくれた気がします。
さざえさんのあなごさんの声(若本規夫さん)でした。
これだけ暑いと、もう、何が何だか。

ところで、バッタ君、貴方はここで何を食べているの?

お茶の葉を少し食べるくらいは許してあげます。
そのうち、バッタが噛んだ葉っぱでつくったお茶にも
なにか特別の効果がでるかもしれないですから。
(ウンカという虫が噛んだ葉は、ウンカ芽と呼ばれ、
 その甘さと香りが高く評価されるようになり、
  害虫と呼ばれていた日々は過去のこととなりました)

お茶の葉を巻いて住み家にするハマキという虫が何種類かいますが、
この子を食べてくれるなら
食後に少しお茶も食べていいから
あなごさん、頑張ってね!とエールを送りたいところですが、
このバッタ君はいかに。

害虫の本たぐる夏せみしぐれ

4月からもう5ヶ月にわたり、
摘んでも摘んでもウイウイと出てくるお茶の命を
いかにしっかりと受け止めるかに追われていました。
一般の茶農家さんと違い
6aという畑の広さは、手のかけ方にいろいろ悩みます。

やろうと決めたのは害虫にやられる前に摘む!
あとは益虫に任せる!
という方法でした。
でも、
愛情と知恵と体力全開!で走った夏でしたが
器小さいと振り絞ってもたかがしれており
お茶ごめん!な夏だった。
害虫の全勝、
まだ大丈夫と思っているうちに
ことごとく、やられちゃいました。
虫たちのために、お茶を育てていたみたい。

疲れて疲れて疲れて・・・
もうホントにまいりましたが、
しかし、葉っぱも虫もすごいなあ~と
感心すること大の夏でした。
こんな大事なことを知らないままいたら
人生薄かったと思います。
農に身を置くにはちょっと遅かったけど、
それもまた何か意味があるのかもです。

土にまみれつつポツンポツンと頭に浮かんだことを
じっくり考える秋にしてみましょう。



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