無精髭

無精者の日記です

オールド・オーディオの楽しみその2 レコードプレーヤーPIONEER PL-61

2017-04-26 20:08:08 | 日記

 

 PIONEER PL-61 が私のオーディオルームの仲間入り

 友人が「モーターが回らないので捨てるけどいらない?」というのでさっそくお見合いしてみると外観は捨てるのには惜しい・・・ダメもとでとりあえず私の修理工房?へ。

 ネットで調べてみてもどうしても回路図が見当たりません。モーターコントローラーICのデータさえ出てきません。仕方なく基盤とにらめっこしながら回路を探りました。 

 下がコントロール基盤です。左の真ん中あたりにある三菱マークのICがコントローラーなんですがネットでもヒットしない。

 こちらは開けてみたホールモーター(ブラシレスDCモーター)。 4極のコイルが2組巻いてあり、ローターは外側でこちらは永久磁石。回転センサー用のプリント基板で配線がみえないのでこれも引きはがしてみました。

 散々弄り回して概要図を描いてみました。
M5109というICはモーターのホール素子からの信号を受ける端子とドライブトランジスタのベースに出力する端子が4組セットになっているようです。

 モーターの方は4つの巻き線を順番にトランジスタでONしていくと磁界が一周し、ローターも回転するようです。巻き線が巻いてあるステータには磁界によってON-OFFするホール素子が2個取り付けられていて、ローターの位置を検知してドライブICに伝えます。モーターは手で回転させると、トルクは小さいものの回りだします。回転させた状態でICのセンサー入力ピンの波形を見ると1極だけ正弦波が重複していました。どうやらホール素子の4出力のうちの1つが異常です。

 PIONEERのカタログには特殊なホール素子を独自開発とか載っているので汎用のホール素子が使えるか不明だったのですが、考えていても仕方ないので「秋月通商」でUH-266という4ピンのホール素子(1個30円?くらい)を4個購入し取り付けたのが下の写真です。正面真ん中あたりに足を基盤に半田づけしてあります。

 したのデータのように4ピンのうち1番がVcc(+)4番がGRND(-)、2・3ピンが出力(と言ってもオープンコレクタなのでスイッチON/OFFのイメージです)です。

 出力ピンの接続先はモーター基盤の③、⑧、⑥、⑤です。数字のプリントが実際の接続とずれていたりするのでテスターなどで確認する必要があります。スイッチングの順番など不安もあったのですが、そのまま取り付けただけで問題なく回ってくれました。
よそうどおりドライバー回路は異常なかったようで、33回転、45回転とも同期してくれました。

 これで私のジャンク・オールド・オーディオシステムが一式整ったことになりました。
あとはこれ以上の煩悩を抑えながら現状維持に努めることですねぇ・・・

 

 

 

 



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