モンブランへご来店の皆様、こんばんは。
幸せな連続3連休も最後の1回になりましたが、今日はぱぴりおがしゅんけいを、お台場の日本科学未来館の実験工房に連れて行きました。
ここには何度も参加させてもらっていて、過去には
「ダイヤモンド作り」
「DNA抽出」
「センサー付き自走ロボット作り」
「四足歩行ロボット作り」
などと、楽しい実験の世界を満喫してきました。
今日のテーマは「超伝導体験教室」です。
超伝導・・・。
あれですね、物質を超低温に冷やすと、電気抵抗がゼロになっちゃう!というやつ。
なんでそうなるのかは、ワタクシよくわからないんですが。
昔は高価な液体ヘリウムによって極低温まで冷却しないと超伝導を達成できませんでしたが、今では超伝導体(合金)の研究も進み、もっと温度が高くて価格が安い液体窒素で十分に超伝導状態にできるのだそうです。
液体窒素なら、私も実験でよく使っていました。ほほぅ。
超伝導状態になると、電気抵抗がゼロになるほかに、磁力に対して反発する性質(反磁性)を示すようになり、それに関連して「ピン止め効果」という面白い現象が見られます。
以下はその「ピン止め効果」の実験レポートです。
発泡スチロールの容器の中に、一番下に超伝導体(1枚10万円)の黒い円盤を入れ、上に厚さ1cmくらいの発泡スチロールを重ね、一番上に「ネオジム磁石」という、強力な磁石(銀色)をのせます。
超伝導体は、常温では磁石にはくっつきも反発もしません。
そして、容器の中に液体窒素(-196℃)を注ぎ、超伝導体が冷えるまで待ちます・・・。
そして、ピンセットでそっと発泡スチロールを抜き取るとっ!
磁石が浮いてるっ!!
ほらほら、紙が間を通るでしょ。ほんとうに浮いてるんですよ。
常温では磁石に何の反応もしなかった黒い円盤が、冷やされて超伝導状態になり、磁石に反発する「反磁性」を示すようになったのです。
「ピン止め効果」というのは、このように磁石が浮いて静止した状態をずっと維持しようとする力のことで、下の写真のように磁石を持って持ち上げようとすると、下の超伝導体も一緒に(離れたまま)浮いてくるんです。
不思議~。
もし、ただの磁力の反発だけで磁石が浮いているのなら、磁石を持ち上げれば磁石だけ取れてしまうはずですよね。
なのに、まるで「キライなんだけれども行っちゃイヤ~」と言うように、超伝導体がついてくるんです。
そのくせ磁石をぐいっと押しつけても、手を離すとまた反発してぴょこっと同じところに浮かびます。
だから「ピン止め」なんですね。
しゅんけい、まるで魔法のような超伝導の世界に大興奮。
帰りのゆりかもめの駅でも、フジテレビビルをバックにご機嫌で写真を撮ってもらいました。
ぱぴりお軍曹殿、引率お疲れさまでしたー。
あのでっかい地球儀をデジカメでとって自分のPCの待ちうけにしています。
面白い。こんなすごいことを目の前で見せられたら科学が大好きになりますね。
最後、素手で触ってますけど冷たくはないんですか?
このビクビク加減が私の科学に対する理解度を下げてるんですね。
私は科学や数学はいつも3でした。この世界にとことん弱いです。
昔からいい先生やわかりやすいテキスト、身近に実験施設があるとちょっとは違ってただろうなぁ。
あ、あとこういうところに連れて行ってくれる父親。
私、子供の頃、父と出かけた記憶は1度しかありません。
★中継ぎさんへ:
実験工房は、制限年齢以上なら誰でも参加できるので、大人が生徒として参加してもいいんですよ。
ただ、ロボット工学系コースなどは小学生の人気が高いので、なかなか抽選に当たらないと思います。
中学生以上のコースだと、案外空きがあるそうですよ。
私も未来館は、大人の遊び場としても楽しいところだと思います。あのミニ地球は秀逸ですよね。
★茶葉ママさんへ:
「科学でビックリ」って、理科好きへの第一歩だと思うので、他の子にもどんどん紹介したいですね。
液体窒素で冷やしているのは、下の超伝導体だけなので、上の磁石は常温だったそうです。
昔は、こういう実験を見られる施設や機会は今より少なかったですからね。
私はもともと理科好きでしたが、中学1年の時にいい先生に出会えて、道が決まった感じがします。
やっぱり先生の影響って大きいんじゃないかと思いますね。