Pa'Lante!(パランテ!)

ジャズじゃ、ロックじゃ、サルサじゃ、ソウルじゃ、ファンクじゃ、歌謡曲じゃ、ジャージャー。

リブレという世界最高の四拍目。

2006-10-12 22:35:53 | Salsa / New York Latin
マニー・オケンド&リブレ(Manny Oquendo & Libre)
『Increible』(1981)

世界最高のティンバレス・プレイヤーのマニー・オケンドと、世界一のラテン・ベース・プレイヤーであるアンディ・ゴンザレス(Andy Gonzalez)が組んでいるンだからして、世界が無くなるまでは、間違いなく、このバンドが世界最高にして世界一のサルサ・バンド。

今年デビュー30周年。

ただし、マニー・オケンドは確か50年代から活動してるし、アンディ・ゴンザレスにしても、60年代末頃から活動してるし、その30年どころではナイ圧倒的経歴も、単に長いだけでなく、ティト・プエンテ(Tito Puente)やレイ・バレット(Ray Barretto)とか、そういう偉人を支えて来たと言う質的にも圧倒的な経歴をもっていて、そんで、遂にはその偉人達に並んでしまったという凄過ぎる二人が中心を務めるバンドです。当然ですが、現在のこのヒトらから出る味は30年ドコロではない。オゾン層が形成された6億年ほど前から居るんじゃないかと思われる凄み。UV-AでもUV-Cでも何でも来やがれ、な感じ。
6年ほど新作が出ていないと思うが、そろそろ新作を頼みたいモンです。

で、何がそんなに凄いのか?

ソレは、ですね。

手数が少ないのに、有り得ないほど強力な超巨大銀河級のグルーヴですよ。
この手数の少なさは、もう一方の王者である、ティト・プエンテとかカチャーオ(Cachao)の正反対なんですが、手数が少ないのは、決して下手だからではナイですね。必要最小限にして生まれる最大効果ってもんを知ってるンですね、このオッサン達は。実際、手数の多いプレイを行なっても、コノ二人のプレイは相当凄い筈。
そんな出来るオッサン達が厳選した少ない手数だから、その一音一音の凄みは本当に有り得ない強烈さ。
ち、つ、た、どぉ~ン、ち、つ、た、どぉ~ン、ですワ。
もぉ、何と言うか、圧倒的な存在感の音が刻む、圧倒的に正確な安定感が生む、圧倒的なスリル。
特に、凄いのが四拍目のアクセント。
コレが来る度に、聴くワシらの意識は、体ごと宇宙へ吹ッ飛ぶ訳ですよ。

あぁ、世界最高の四拍目。
究極の悦楽的四拍目。

あぁ、四拍でよかった。
四拍五日、夜のニューヨーク、リブレの旅。

このアルバムは、そういう超弩級のリズム隊が生む快楽的グルーヴを、割とスウィートな楽曲で、もぉ、そのぉ、あのぉ、何と言うか、アタシ、タマリマセンのぉ、のココロ。
このヒトたちは、どっちかというとストイックなサウンドが多い気もしますが、このアルバムは割と、ストレートに甘めにしてある感じ。でも、甘めと言ってもですね、人工甘味料無しの超高級店の甘味です。
一口目も良し、腹一杯食っても良し。

正に世界最高。

お聴きなされ。

↓↓↓↓↓
Incredible
Manny Oquendo
Salsoul

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ちなみに、レーベルはサルソウルです。

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