中国/香港
サスペンス/クライム
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香港映画界を代表する名匠3人が30分ずつ撮影したフッテージを一本の作品と
してつなげた、実験的スタイルのクライム・サスペンス。
街の地下に眠る財宝を掘り起こした男たちが、悪徳刑事やヤクザを巻き込んだ
奪い合いを繰り広げていく姿を活写する。
監督を務めたのは、数多くの作品で監督、脚本、製作を務めてきたのツイ・
ハーク、『ツイン・ドラゴン』のリンゴ・ラム、パルムドールにノミネート
経験もあるジョニー・トー。
先読み不可能なサスペンスフルな展開もさることながら、三人の監督が繰り
出す演出センスにも目を奪われる。
(シネマトゥデイさんより抜粋)
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経済的に逼迫(ひっぱく)した状況に陥り、そこから抜け出すすべはないかと
あがいている、タクシー運転手(ルイス・クー)、エンジニア(サイモン・
ヤム)、古物商(スン・ホンレイ)の三人。
ある嵐の夜、彼らは酒場で謎めいた男から1枚の金貨と名刺を手渡される。
名刺に記されていたURLを経て、三人は立法局の地下に唐代の財宝が隠されて
いることを知る。
それを掘り起こして歓喜するが、タクシー運転手につきまとう借金取りや
エンジニアの妻と不倫する悪徳刑事たちが財宝のことを嗅ぎつけたことで……。
(シネマトゥデイさんより抜粋)
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今回の帰省の目的は、東京上映時に見逃した『ニュー香港ノワール・フェス』
の3本を観るためで、梅田ガーデンシネマでの公開初日にまずツイ・ハーク、
リンゴ・ラム、ジョニー・トーの3人の監督がリレー形式で撮った本作を
鑑賞。
ラム・シューがイイ味だしてる。
序盤はツイ・ハークで、中盤はリンゴ・ラム、終盤はジョニー・トーが担当
して、それぞれ定めたルールに則って撮影したそうで、自分は誰がどのパート
を撮ったのか知らない状態で観たんだが、観た時にここは誰が担当したのかな
って予想しながら観てた。
ジョニー・トー監督のパートはすぐに解った。
ラム・シューがコミカルな役柄で出てきて、村の食堂でのドタバタ、夜中の
草むらの銃撃戦を観れば一目瞭然だった。
で、次にツイ・ハークのパートも序盤で黄金の財宝が出てくるあたり、
なんとなくツイ・ハーク監督っぽいなって、で、残りのパートがリンゴ・ラム
監督だろうなって予想したら当たってた。
企画としては面白いんだが、序盤、中盤はサスペンスチックで進んできたのに、
ラム・シューが出てきたあたりで、展開がちょっとコメディチックになって、
強引に収束させたなぁ感が感じられた。
ま、でもそれはそれで各監督の演出の違い等が楽しめたし、大好きなラム・
シューも出てたので満足。
お薦め度:★★★☆☆(3/5)
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