ボーイスカウト札幌22団カブ隊 活動記録

札幌22団(札幌西区、手稲区)の新人隊長によるカブ隊の活動の記録

秋登山(三角山~大倉山縦走)

2016-10-17 20:55:58 | ボーイスカウト
札幌22団カブ隊の隊長の武市です。

今回の活動は、秋登山で「三角山~大倉山縦走」という活動内容でした。
スカウト9名、指導者1名、デンリーダー1名、デンコーチ2名での活動でした。

【活動の目的】
□秋の自然観察 → 一応達成。今年は紅葉が遅く、時期が若干早かった。
□遭難時の注意点 → あまり興味は持ってもらえなかったが、事前準備・計画が重要だということは伝わったと信じたい。
□体力づくり → 藻岩山と比べて、余裕が多かった。次回は、遠回りのコースを検討したい。

デンコーチの1名が自転車で向かっていたのですが、パンクして遅刻してしまうという事件がありました。
毎回、なんらかの事件が起こるので、余裕をもって計画しないといけないです。

準備運動をしてから、登山を開始しました。
途中、行動食を取りつつ、まずは三角山の頂上を目指しました。

うさぎスカウトが「ビーバー隊の時は余裕だったけど、今回は前よりも疲れる」と言っていました。
別のスカウトが「ビーバー隊よりも速く登ってるからじゃない?」と発言し、それで解決したみたいです。

うさぎスカウトの1名が遅れており、背負う覚悟をしていたのですが、怪我や痛みはないということでした。
後で保護者から聞いた話では、昨日陸上部の5種競技の記録会があり、それで疲れていたのではないかということでした。

9合目で、パンクで遅れていたデンコーチが追いつきました。

三角山の頂上に到達したのですが、モヤがかっていて、あまり遠くが確認できませんでした。
それでも、大倉山に着いた時の伏線として、円山、藻岩山の位置を確認しました。
大倉山も確認したかったのですが、木が邪魔して確認できませんでした。

三角山の頂上を後にして、大倉山に向かいました。
移動の途中で、うさぎスカウトが「お母さんや弟が通ったことないから、自慢しよう」と言っていたのが印象的でした。
新しく経験したことを、新鮮に感じているようでした。

何度か休憩をはさみつつ進んでいました。
1本の木の中で、木の葉の1~2枚だけが異常に動いている様子を見て「呪いだ」と言うスカウトがいました。
私は、風の流れでたまたまそういう動きをしているだけだと思いましたが、そういう超自然的な不思議を感じることも大切だと思い、特に何も言いませんでした。

意外と早く(出発から2時間後に)大倉山に着きました。
たまたまスキージャンプをやっていて、練習風景を見ることができました。
双眼鏡で見ると、下のほうに人が多く来ていたので、大会かなにかだったのかもしれません。

ただ、スカウトはジャンプよりもカメムシが多かったことの方が、印象深かったかもしれません。

先ほど登頂した三角山の位置や、円山、藻岩山の位置を確認しました。

1年前は大倉山の建物内で食事をしましたが、今は飲食禁止となっており、外でカブ弁を食べました。

ごちそうさまの後に、遭難についてのレクチャをしました。
難しい話でしたが、遭難の定義と、毎年数百名が死亡しており、他人事ではないことを説明しました。
事例として、滑落し、骨折し、頭を打って、気が付けば夜になり、方角も自分の位置もわからない状況を想定しました。
そのような絶望的な状態を想定して、1.自分の計画を周りの人に伝えておくこと、2.防寒具・雨具を用意しておくこと、3.水・行動食を用意しておくことが重要であることを説明しました。
難しい話だったので、興味のないスカウトもいましたが、興味を持って聞いてくれるスカウトもいたので、それはそれでよかったかと思いました。
登山にかかわらず、大人になったときの仕事もそうだと思いますが、事前にリスクを想定し、対策を行うこと(そなえよつねに)が重要だと思っていますので、少しでも身についてもらえればと思っています。

大倉山展望台では、夕張メロンソフトクリームを売っていました。
食べたいというスカウトがいたので、「そういうのは家族と来て食べてよ」と伝えると「友達とか仲間と来て、食べるのがいいんだよ」と言っていました。
なんだか家族と一緒にいるのが恥ずかしい(思春期?)のかなあと思いました。

帰りに札幌12団のカブ隊、ビーバー隊と通り過ぎました。
指導者が多く、うらやましかったです。

22団は隊長が先頭で進みますが、12団は隊長がしんがりだったので、22団も途中から私がしんがりになって進みました。
私しか道を知らない経路では私が先頭で進むべきですが、他の指導者も経路が把握できている場合は、私がしんがりになる方が、安全面からもよいかなと思いました。

思ったよりも紅葉が進んでいませんでしたが、ミズナラ、ハルニレ、(ヒトツバ)カエデなどの葉っぱを拾っていました。
下山後に、拾った葉っぱから木の名前当てクイズを出しました。
前年までの隊長が、自然観察を多く行っていたためかと思いますが、よく覚えていました。
途中でたまたま拾ったオオウバユリは、私が5月に覚えたばかりの植物でしたが、多くのスカウトが名前を当てていました。

今回の活動は、大人やデンコーチが少なかったのですが、デンコーチが非常にスカウトを見てくれたため、大変助かりました!

【良かった点】
「遭難」という難しい内容を扱いましたが、きちんと聞いてくれるスカウトがいてよかったです。
紙芝居を作るなど、もっとイメージしやすいようにする工夫もできるかなと思いました。

【悪かった点】
よく知った経路だったこともあり、事前調査を行いませんでした。
それもあり、予定より1時間早く終わってしまいました。

料理を作るイベントを入れてもよかったかと思いました。
冬山登山は、各自カップラーメンと水を持って、山頂でお湯を沸かして食べるのがよいかと思っています。
寒い中、しかも山で、暖かいカップラーメンは格別な味がしそうです。

あと、2名ほどつまづいて、膝と脛を打ってしまいました。

私自身が登山や自然に関する知識がないと臨機応変な説明ができないので、勉強しないといけないと思いました。