mardi brabo

手作りとおやつと雑貨とフランスを愛する日々。
火曜(mardi)は休日、何しよう。

ベルギーでタンタンに出会う

2007年08月26日 | voyage(旅)
 この後ろ姿は、誰あろう。ムッシュ・タンタンですっ!

 もう旅も、あと数時間を残すのみとなっていました。
 時計は3時になろうとしています。5時の列車で空港に向かうので、4時半にはホテルに戻らなければなりません。
 最後の目的地は、「マンガ博物館」です。

 ベルギーは、『タンタン』に代表されるように、マンガ大国なのです。
 「アキバ系」の兄ちゃんが存在するのも、その辺に原因があると、ブラボーは考えています。

 「マンガ博物館」は、歩いて行ける距離だけども、時間もない上、少し場末感の漂う場所にあります。
 「ベルギーなのにスペインワインを飲んじったよ、ウシシ」と、先程のランチで飲んだワインで、明らかに「良い調子」の連れ(くるくる)を「サッサと歩きなさーい!」と引っぱりながら、目を吊り上げて歩くわたくし。

 ようやく着いた「マンガ博物館」でしたが、正直『タンタン』以外、ベルギーのマンガなんて、そんな知ってるわけないんですよねー。

 もの凄く古い『タンタン』のお宝本とか、タンタンやスノーイーの顔(絵柄)の変遷表とか、見て楽しいものもありましたが、割とアッサリと、見終わってしまいました。
      

 「ミュージアムショップを見てもう帰ろう」と言う連れ(くるくる)に、「ちょっと待って。あの辺りの、建物の写真を撮って来るから」と言いました。

 この博物館の建物は、ベルギー・アールヌーボーの巨匠「オルタ」の作品なので、ここへ来たからには、建物も鑑賞しなければならないのです。
     

 ところが、次の瞬間、ブラボーの背後から「ブ、ブラボーちゃん~・・・タンタンが居る~!」と、上ずった連れ(くるくる)の声が聞こえて来ました。

 「え~?」と振り向くと、なんと、博物館の受付に、スノーイーを抱いた、タンタンが居るではありませんかっ!
 思わず、建物の事など忘れ去り、走り出していました。

 「ム、ムッシュ・タンタン!あなたの写真を撮っても良いですかあ~?」と声を掛けると、タンタンは、「もちろん!」と言ってくれました。
 
 「ささ、くるくるさん。大好きなタンタンと一緒に写って頂きなさい!」と連れ(くるくる)を促し、シャッターを押し、「ありがとうございましたー!」とお礼を言って、立ち去りました。

 一瞬、「え?もう良いの?」という顔をタンタンがしたのですが、どうにも、他人様に向けて、何枚も写真を撮るというのは、失礼な気がして、一枚きりにしたのです。

 でも後で冷静になってみると、彼は、その為にそこに居るんだよな。遠慮の要らない、客寄せパンダじゃん。

 ブラボーの妹なんて、『タンタン』を勝手に「小さな男の子の冒険の話」だと思い込んでいたらしく、写真を見た瞬間に「なに、このコスプレのおっさんは。ぬいぐるみまで抱いて、気色わりぃー」とまで言っていました。

 一枚きりの写真は、くるくるとのツーショットだし、興奮のあまり手ぶれしているので、ここではお見せ出来ませんが、彼は、美しい青い目の青年でしたよ。

 ディズニーランドに行った事のないブラボーには、どうしてみんなが、人が入ってると分かり切っているミッキーマウスに会って喜ぶのか疑問でしたが、ちょっと分かった気がしました。

 こうして、短いようで長かった、ブラボーとくるくるの旅は終わりを告げたのでした。


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2 コメント

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おお!タンタン・・・ (niwazou)
2007-08-28 11:18:04
 ブロンドのタンタン、後姿、きれいだわー。日本のコスプレにない?清潔感が漂いますね・・顔見てないけどっ。ベルギーって、マンガ大国なの?知らなかったー。それ聞くと、なんか親近感湧いてきた。ブラボーの旅行記のおかげで、ちょっとベルギーを知った感じがするよ!
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きれいでした (ブラボー)
2007-08-28 22:31:02
背が高くて、頭が小さくて、キレイなタンタンでした。
絵のイメージからすると、もっと庶民的な青年の方が、似合ってる気もしますが・・・。
ベルギーをちょっと知った気がするって?
何たって、ブラボーも、一泊二日ですからな。
ブラボーもちょっと知った気がしたくらいです。
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