【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》

古都、薬を売る老翁(壷公)がいた。翁は日暮に壺の中に躍り入る。壺の中は天地、日月があり、宮殿・楼閣は荘厳であった・・・・

感染症の把握と実験室診断法/安田二朗(10/13)_学究達=606

2023-12-05 05:10:13 | 浪漫紀行・漫遊之譜

ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年12月05日<ⰧⰊⰧ

☆ あぁー乃木は何処に・・・・と嘆く明治大帝に呼応して、旅順攻囲戦で203高地を占領(1904年)。 しかしながら、これ“国際ボランティア・デー”が設定されていればどうだったかな。     ☆ お酒の製造と流通に関わっていたマフィアの活動を公に認めるため、14年前に制定された禁酒法を廃止(1933年)。しかしながら、ロシアの人民は禁欲を強いるスターリン憲法制定(1936年)。     ☆ 東中野で列車同士をぶつけるスタントショーが開催された(1988年)。双方が大惨事に。いやいや、1万人以上が死亡したロンドンスモッグ発生(1952年)は公害の金字塔。

本日記載附録(ブログ)

エボラ、マールブルグ、ラッサ、クリミア・コンゴなどの出血熱

インフルエンザ、ノロ、マダニから移るSFTS

ウイルス性の「新興感染症」の研究と新たな治療薬の開発

 バイオテロ対策への貢献で文部科学大臣表彰科学技術賞をも受賞 

  = 感染症医療分野で未踏の領野に挑む・安田二朗(10/13)= 

【この企画はWebナショジオ(文=川端裕人、写真=的野弘路)】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)

  第4回 エボラ出血熱で約5500頭のゴリラが死んでいた =4/4= 

非常に重要な論点が出てきた。

 分子生物学、生態学、疫学、というのは互いに相反するものではないけれど、方向性が違う。

 分子生物学は、その名の通り分子レベルでメカニズムを考えようとする。いわばミクロな顕微鏡下の世界。

 それに対して、生態学も疫学も、マクロなことを扱う。

 生態学は、生き物やウイルスを、環境の中で考える。食べたり食べられたり、利用したり利用されたり。ウイルス感染症についていえば、病原ウイルスが人間に害を与える、という、いわば「加害・被害」の関係だけではなく、森や川、ゴリラやほかの生き物たちも含めた中で捉え直す。ふだんウイルスを保有している自然宿主や、ほかの動物や人間との関係を様々なレベルで理解しようとする。実は、ウイルスにとって、人間は「環境」のひとつでもある。

 さらに疫学。こと感染症の疫学についていえば、感染ルートの特定や、有効な対策、診断法、治療法などの評価の道具を提供してくれる。新興感染症で病原体が特定できない場合を考えてみると分かりやすい。現場は五里霧中だ。しかしそれでも、感染の拡大を止めなければならないし、診断や治療の有効性もたえず評価しなければならない。その場で可能な限り周到な観察や統計学的な手法を持ち込んで、道を見いだすのがフィールドの疫学だ。しっかりと環境をコントロールした実験をして結論を導く分子生物学者から見ると、科学的に見えないかもしれないが、その場でのぎりぎりの科学なのである。

== 註・疫学について一段落でまとめることは難しいので、興味のある方への参考書。19世紀、コレラ菌どころか微生物が病原体になることすら分かっていなかった時代にロンドンのコレラ流行を抑え込み、疫学の父と呼ばれたジョン・スノウの評伝として『感染地図(河出書房新社)か『医学探偵ジョン・スノウ』(日本評論社)。そして、現代の疫学入門書としては『基礎から学ぶ楽しい疫学』(医学書院) ==

 こういったマクロなことに目をむけた時、安田さんはごく自然な流れとして、ローカルな問題とグローバルな問題が繋がっていることを意識したという。

「これは現地の人たちのためであり、同時に世界のため、まさにグローバルヘルスの問題です。感染症研究者として、自分の国だけとか、自分の周りだけ見てたらしょうがないなと。感染症というのはやっぱり世界規模で対応しないとと強く意識することになったんです」

 エボラを始めとする感染症の抗ウイルス剤をつくって社会貢献をしたいという時、安田さんは、当然のこととして国際貢献を考えている。それは、ぐるりと一周して「自分たちに」戻ってくることでもあったのだ。

明日は “ イオテロ用の画期的な小型検知器を開発に続く

【参考資料】 : 後天性免疫不全症候群(4/4)

性的感染

性行為による感染では、性分泌液に接触することが最大の原因である。通常の性行為では、女性は精液が膣粘膜に直接接触し血液中にHIVが侵入することで感染する。男性は性交によって亀頭に目に見えない細かいができ、そこに膣分泌液が直接接触し血液中にHIVが侵入する事で感染する。そのため、性交でなくても性器同士を擦り合わせるような行為でもHIV感染が起こる恐れがある。また肛門性交では腸粘膜に精液が接触しそこから感染するとされている。腸の粘膜は一層であるため薄く、HIVが侵入しやすいため、膣性交よりも感染リスクが高い。コンドームの着用がHIVの性的感染の予防措置として有効である。ただし使用中に破れたり、劣化したものを気付かずに使用する場合があるため、完全に感染を防ぐことができるとはいえない。コンドームの使用に際しては、信頼できる製品を使用期限内に正しい用法で用いることが推奨される。また割礼によって感染リスクが低減するという研究結果が複数ある。傷つきやすく、免疫関連細胞の多い包皮を切除することで、HIVの侵入・感染が抑えられるためだと考えられている。なお口腔で性器を愛撫する場合も、口腔内に歯磨きなどで微小な傷が生じていることが多く、そこに性分泌液が接触することで、血液中にウイルスが侵入するおそれがある。

血液感染

感染者の血液が、傷、輸血麻薬の回し打ちなどによって、血液中に侵入することで感染が成立する。特に麻薬・覚醒剤中毒者間の注射器・注射針の使い回しは感染率が際立って高い。以前は輸血や血液製剤からの感染があったが、現在では全ての血液が事前にHIV感染の有無を検査され、感染のリスクは非常に低くなっている。医療現場においては、針刺し事故などの医療事故による感染が懸念され、十分な注意が必要である。

母子感染

母子感染の経路としては3つの経路がある。出産時の産道感染、母乳の授乳による感染、妊娠中に胎児が感染する経路である。産道感染は子供が産まれてくる際、産道出血による血液を子供が浴びることで起こる。感染を避ける方法として、帝王切開を行い母親の血液を付着させない方法があり、効果を上げている。母乳による感染が報告されており、HIVに感染した母親の母乳を与えることは危険とされている。この場合は子供に粉ミルクを与えることによって、感染を回避することができる。胎内感染は、胎盤を通じ子宮内で子供がHIVに感染することで起こる。物理的な遮断ができないため、感染を回避することが難しい。感染を避ける方法として、妊娠中に母親がHAART療法により血中のウイルス量を下げ、子供に感染する確率を減らす方法がとられている。

おわり

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=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

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森のなかえ

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