介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

新しいブログにリンクしています。7つのテーマにわけました。引き続きお読みください。

痛めつけられた人たちにとっての「自立」とは【社会福祉研究】

2008-07-25 09:01:48 | 経済
【再び、湯浅 誠氏と出会う】
『社会福祉研究』の最新号を勤務する大学の図書館で借りました。(写真)
2008年7月第102号、年3回(4月、7月、10月)の発行です。
鉄道弘済会の発行で、長らく、社会福祉研究を代表する理論誌として知られます。

『社会福祉研究』第102号

に目次があります。

このなかで
「実践報告」
痛めつけられた人たちにとっての「自立」とはー生活困窮者支援の現場からー
湯浅 誠著 pp.75-82
が印象に残ります。
なんと、昨日、このブログで、湯浅氏の岩波新書の本を紹介をしたばかりです。

【報告の概要】
湯浅氏の特徴は、あくまでも事例に即した分析で、この小論でも、実例を縦軸に話が展開しています。

ここでは、要点のみ紹介します(岩波新書のエッセンスを紹介したことにも)。

○ 相談が多様化してきた
 ・世帯構成の多様化・・若い人が増えている
 ・労働市場との関係における多様化・・働いている人からの相談が増える

○ 多様化の帰結
 ・労働相談と生活相談との境界があいまいに
 ・うつ病をはじめとする精神疾患が認められる事例

○ 生活保護行政は転倒している
 ・複合的なトラブルを抱える
 ・「本当に困っている人」ほど、生活保護行政から排除されている

○ 就労自立の強要とケースワーカーの不足
 ・自力で生活できない→怠惰・無能力という負のレッテル張り
 ・ケースワーカーの質が低下 プロ意識の欠如

○ 社会資源と居場所
 当事者同士が出会う場を作る
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 年金記録漏れ 海外の事情【... | トップ | 認知症ケア専門士に期待され... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

経済」カテゴリの最新記事