silly ski squadronスキー雑記

バカなスキー集団。スキーならなんでもやります京都方面本部。
突撃我ニ続ケ!!

シュプールからターンを見る

2008年04月07日 12時06分03秒 | スキーテクニック編
さて、ふだん私たちが当たり前のように使っているスキー用語。
あまりに普通過ぎて、つい誰もが知っているように思っていますが、中級者あたりの方では意外にはっきり理解している人が少ないようです。
それをシュプールを見て理解してみましょう。
ついでに何故この言葉が大切かということも。
では写真をご覧下さい。
黒っぽく銀色の斜面の中にCの形で白くスキーの通ったあと(シュプール)が見えます。
素の写真では分かりにくいのでPhoroshopで明度を落とし、コントラストを上げています。

赤矢印:フォールライン
青矢印:谷回り
黄矢印:山回り

写真左上が斜面の上、右下が斜面の下で、水が斜面を流れ落ちるラインをフォールラインと言い、赤矢印で表わしています。
斜面に立ったら、真下方向ということですね。
ターンの前半部を谷回りと言います。
青矢印の部分がそうです。谷(斜面下)方向にスキー板が向かうのでそう呼ばれます。
ターンの後半部分を山回りと言います。
黄矢印の部分がそうです。山(斜面上)方向にスキー板が向かうのでそう呼ばれます。
これは右ターンのシュプールなので、時計の短針に喩えて谷回りを12時から9時、山回りを9時から6時と呼びます。斜面の下が6時、上が12時ということですね。
(もちろん反対の左ターンでは12時から3時が谷回り、3時から6時までが山回り)

さてそれではここで注目すべきは、シュプールの外側に散らばる雪の場所です。
何時から何時にそれは見られるでしょうか?
10時30分から7時30分にかけて多いですね。
この部分で雪面に強く力を働き掛けているということになります。荷重されているとも言い換えられます。
よく中級者で見られる欠点は10時30分から9時までの谷回りが省略されてしまい、山回りだけに荷重が集中しているという現象です。
そうなるとブレーキ要素が強い滑りとなり、高速やアイスバーンコブ等の難易度の高い斜面に対応出来ないことになります。
改善のためには、山スキーを開き出すタイプのシュテムで、長く山スキーに乗り込んで行く時間を作る練習をすることによってそのきっかけを掴むことが出来るでしょう。
コメント (2)
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