先日、レジーナでの偶然を引き寄せて、ちょっと強引に参加したお食事会。
有休を取って平日にeditionで優雅なランチです。
事前にリクエストをしていたらしく、スペシャルコースに、大人数だからできるボトル3本を料理にあわせて開けて。
まずはシャンパンで乾杯。
フルートグラスはこっそり聞いた木村硝子オーダーのうすはりガラス。
骨太の香りに、シャルドネらしいというか葡萄を感じる厚みがあって前菜までひっぱれるお味。
カトラリーはエルキュイ、プレートはローゼンタール、ワイングラスはツヴィーゼル、キャンドルホルダーみたいなタンブラーは手作りイタリアン。
アミューズがあって、前菜はブーダン・ノワール。
エディションのルセットの表紙を飾っていたこのメニューは、写真を見てデセールかと思ってしまいましたが、フレンチではクラシカルなメニューのひとつ。
林檎と合わせるのはセオリーですが、冷製は見たことないと、熱いシェフのトークに食べに行きたいと思った理由の半分になった一品です。
周りのソースはそれぞれ林檎を使ってアレンジされたもの。
プレーンで一口、こちらのソースと一口、あちらのソースと一口と楽しめます。
中に小さく刻んだ林檎が入っていて、想像していたより食べやすく、でも肉の旨みもたっぷりで、すごくワインにあいます。
「お肉屋さんの惣菜サラダ スペシャリテ」としてメニュー化して欲しい感じ。笑
お魚料理に合わせる白ワインはピュリニー・モンラッシェ。
1月ブルゴーニュのゆうべで飲んだようなスペシャルなワインは開けられないけど、でもちゃんとモンラッシェ。
香りは2006年の割には熟成した花の香り。
蜂蜜とまでは濃厚でないけど、甘く。
でも飲むとシャルドネらしい爽やかな飲み口ですいすいいけそう、でも後味が結構クリーミィ…バニラとは言わないけど、樽がきついでもなく、全く余韻がないではなく、さりげないけど印象はしっかり、みたいな。
お魚は、オリジナルが食べてみたい!とやはりエディションに行きたい理由のもう半分であった、的鯛のカダイフ巻き。
レモンコンフィチュールと、しっかり裏ごししたブロッコリーソースが添えられています。
ブーダン・ノワールは秋の印象でしたが、こちらは春。
チーズの香りが高いのですが、カダイフはとっても軽く、的鯛はほっこりしていて、コンフィチュールと合わせればレモン酸味と甘味が爽やかだし、ブロッコリーソースならさくふわだけどクリーミィ。
そういう点では、もう少し軽いシャルドネでも良かった感じ。
メインはマグレ鴨と春野菜。
マグレ鴨はフォグラを採った鴨肉なので大きいです。
それを厚く切っているのでかなり柔らかく、塩胡椒と肉汁くらいのシンプルな味付け。
それに色々な春野菜が添える、というにはたっぷり。
こちらも素材の味を生かす為に必要最低限しか手を加えていない感じ。
合わせたのはやはり2006年のブルゴーニュの赤ワイン。
若い割には重すぎず、程好いタンニンと酸味で鴨には勿論、野菜ともさほど違和感はない万能タイプでした。
口直しのスペシャリテは、先日エディションのシェフ自ら足を運んで見つけてきた秩父の苺、その名もクリスティーヌ苺のマリネ。
大粒の甘い苺にスパークリングワインを使ってマリネにしているようで、きりりとした爽快感も感じられました。
すっかりご機嫌な男性陣と私は食後酒も飲もうと。笑
3人だけど4種頼んだのは、ワゴンサービスでボトルを持ってきてもらって説明を聞いてしまったから。
私は禁断の(笑)アルマニャック。
おじさま(笑)はスコッチ。
シェフがジンジャーグラッパと?焼酎。
デセールは再構築した苺のタルト。
タルトの素材はすべて揃っているけど見た目はタルトでなくて、キャラメリゼされた苺の上にジェラートが乗っていて、その下にタルト生地とクリームが。
味わえば苺のタルトなんですが、そのプレゼンテーションが面白い。
最後に冷たいデザート。
まあここまでのんびりエンジョイしたので最後のお客で、3時間かけていたのですが連れ合いが常連さんだったので、厨房まで覗かせてもらい、気持ち良く送り出してもらいました。
また行きたいかと問われれば行きたいけど、こんなシチュエーションはなかなかないから難しいかもしれません。笑
悪酔いしなかったし。笑
その後伊勢丹食品をひたすら巡って閉店まで、っていうのは疲れましたが・・・