国内最大のサンゴ礁で白化現象、「将来サンゴが消える可能性も」と専門家
平成廿九年AD2017年1/13(金) 9:00配信
THE PAGEさまの記事を下敷きにさせていただきましたありがとうございます。
環境省は、沖縄県の石垣島と西表島の間にある国内最大のサンゴ礁「石西礁湖(せきせいしょうこ)」で、
サンゴの約7割が死滅したと発表しました。
平年よりも高かった海面水温が原因と見ており、
専門家は、
水温が高い年が続けば、将来この地からサンゴが消える可能性もありうると懸念します。
サンゴの白化現象とは?
国内最大のサンゴ礁で白化現象、「将来サンゴが消える可能性も」と専門家
サンゴの白化現象による死亡状況。白化現象による死亡後、藻類に覆われ、茶色に変色している(環境省那覇自然環境事務所提供)拡大写真
サンゴのうち、浅い海に住む「造礁サンゴ」は、
体内に植物プランクトンが共生しています。
ふだんは、
植物プランクトンが光合成でエネルギーを作り出し、
サンゴに与えています。
サンゴはもともと透明な体をしていますが、
緑色や茶色に見えるのは
植物プランクトンの色のせいです。
ところが、
サンゴがストレスを受けると、
体内の植物プランクトンが抜け出てしまい、
白い石灰質の骨格が透けて見えるようになります。
これを
「白化(はっか)現象」
と呼び、
光合成によるエネルギーを得られなくなったサンゴは、
やがて死に至ります。
《地球温暖化、気候変動により
サンゴ礁が死滅してしまいますと、
サンゴ礁により生かされていた微細から極大に至る海洋生物の共生生育環境 生態系 食物連鎖 等に多角的影響が出る と、推測も可能です。それは陸上で暮らす地球にんげんの漁業、食糧供給のめぐみにも影響が出る との推測も可能です、、、。櫻井BLUES農場 櫻井康正 :註釈》
ストレスを与えた主犯は高い海水温
ストレスを与える要因は、
高い水温や
低い水温、
淡水や
土砂の流入
などが考えられています。
2016年前半の段階で、高水温による白化現象の発生を予想した環境省は、
7月26日~8月17日、
9月29日~10月4日、
11月28日~12月21日
の3回にわたり、
計35地点で調査を実施しました。
その結果、
白化を経て死んだサンゴの割合は、
1回目の5.4%
から、
2回目は56.7%、
3回目には70.1%
に達しました。
サンゴの生態を研究する国立環境研究所生物・生態系環境研究センターの山野博哉センター長は、
「広範囲に影響が出ており、水温以外が主原因とは考えにくい」
として、ストレスを与えた主犯は
高水温の公算が大きいと見ています。
白化現象は、
月の平均水温がおおむね
30℃を超えると発生しやすい傾向があるそうですが、
沖縄気象台によると、
2016年の6~8月の平均水温は
平年を1.1℃上回る
30.1℃でした。
下の海水とかき混ぜて海面の水温を下げてくれる台風の接近数も、
2016年は平年の
4.1件(西表島)、
4.3件(石垣島)
に対して
3件と少なかったのも影響した可能性があるといいます。
復活しつつあったサンゴがいなくなることも
石西礁湖では、
2007年にも白化現象で
2016年と同じ程度サンゴが死にましたが、
その時も高水温がおもな原因とされています。
山野センター長は
「地球温暖化で水温が上がりつつあり、
近い将来、毎年のように高水温になれば、
サンゴがいなくなることもありうる」
と懸念します。
サンゴを守るためには、
地球温暖化対策が必須であるほか、
陸からの土砂流入の防止を含めた他のストレス要因の抑制も必要と訴えます。
環境省は、
平成廿九年AD2017年2月に石垣市で開催予定の産官学民で構成する
「石西礁湖自然再生協議会」
で今回の調査結果を報告するとともに、今後の対応策を検討する予定とのことです。
勉強になりますありがとうございます。