やられました・・・・・・・
大晦日を間際に控えた歳の瀬。
深夜の我が家に不審者侵入。
(施錠大切。一家揃って防犯意識の向上と均質化。我が家を教訓に、皆様もどうぞご注意くださいませ。)
遅番業務を終え深夜に帰宅した姪っ子が、寝静まる家族を起こさないようひとり静かに入浴を始めたのが24時半頃。
手早く髪と身体を洗い、沸かし直した湯船に浸かってぼんやりしていると、濡れた首筋に冷気を感じ・・・
「?」と思い、窓の方を見てみると、5cm程開いていたそうな。
真冬の真夜中。
こんな寒い中で窓を開けたままお風呂に入ったはずはないし、そもそも湯船に浸かるまでは寒さを感じなかったとの事。
(という事は、明らかに、たった今、開けられた??)
(おかしいなぁ。変だなぁ。・・・・・でも、もしかしたら、勘違いで最初から自分が閉め忘れていたのかも・・・・・・・・・・)と、半分言い聞かせ、でも半分納得がいかず・・。
それから暫くしてお風呂から上がり、風邪をひかないうちに髪を乾かそうと支度していると、脱衣場のドアノブがゆっくり回りながら少しずつ少しずつ、時間をかけて扉が開いていくのに気付いた!
別段、建て付けが悪く勝手に開いてしまうようなドアな訳でもないし、そもそもドアノブが勝手に回っていくなんておかしい。
彼女の頭にはこの夜2度目の「?」が浮かび、じっと見ていると、4cmくらい開いて一旦止まっていたドアが、更にゆっくりと開いていく!
とうとう意を決し、「誰っ!?」と声を掛けた瞬間、開きかけていたドアが止まる。
可哀想に、怖くてドアを開けて廊下を確認する事も出来なかったとの事。
そのまま身動きも出来ず10分近くしゃがみ込み、今は絶対に誰の気配も感じないと判断したのち、急いで2階の自室へ向かう。
一旦ベッドに入ったものの、(なんか、やっぱりおかしいよー。でもお母さんもおじいちゃんも明日の朝早いから起こして自分の勘違いだったら可哀想だし・・・・・・)とひとり悶々。
家族の中で唯一私だけが自宅から徒歩30秒のボロ家にひとりで寝起きしているので、「こういうの、Weちんなら、きっと分かってくれる!!(><)」と私にLINEをしたそうですが、いざという時のために常に電源を入れっぱなしの私の電話は、なんとその夜に限ってOFF!!!(悔
大慌てで2階に上がって来てしまったので玄関の鍵は掛けていない。
その他の戸締りも未確認!
(このまま朝まで起きていようか・・・)と思ったものの、どうしてもトイレに行きたくなったのが2時半くらい。
トイレは1階。
怖いけれど我慢できない。
意を決してトイレに行こうと、2階の自室を出て階上から階段の電気をつけたら今度こそはっきりと1階に何者かの気配が!!
そのまま階段の上から薄暗く照らされた階下を見ていると、とても大柄の男が階段の上の姪を見上げることなく、家の奥から玄関方向へと逃げるように足早に廊下を横切る姿を目撃したそうです。
マスクをしていたのも分かった。
着ている服装も。
大急ぎで玄関とその他の戸締りをし、ついでにお風呂場の窓から外を見下ろすと、そこには大きな靴跡が雪にくっきりと!!!
煌々と灯りを点けたまま自室でまんじりともせずに朝を迎えた彼女。
一番最初に起きてきたおじいちゃん(We父)に話し外周確認してもらうと、なんと家の周りをぐるりと一周するように、なるほど、ちょっとびっくりするくらい大きな足跡が雪にくっきり。
(お風呂場の窓の下は何度か往復した痕跡あり)
そんな騒動があったことなど露知らず、すきま風がピューピュー吹きすさぶボロ屋でモーニングコーヒーを飲んでいたらば(当然まだ携帯の電源は切ったまま;;)We父登場。
「おいおい、向こうの家が大変なことになってる。急いで来てくれ。先に行ってる。」と、詳細(というか、何があったか肝心なキーワードすら)を告げずに去って行った。
実家へ急行し、話を聞いてびっくり。
家族全員が若干うろたえつつも、普段通りに朝ご飯を食べようとしていたので「ちょちょちょーーーい!!アンタたち、それどころじゃないでしょ!!なんで警察に電話しないの!!!」と喝を入れ、一家を代表し110番通報。
まず、電話で怒られた(涙
「緊急じゃないので110番じゃない方が良かったのかもしれませんが、でもやっぱり、どちらかというと足跡もまだくっきり残っているので緊急なんでしょうかねぇ・・・・・」と言ったら、「どうして事件発生時にすぐに通報しないんですか!もう5時間経過していますよね!?」って。
・・・そりゃそうだ。
アタシがあなただったら一瞬呆れた後で怒る。
仰る通りです。ごめんなさい。
その後、すぐに警察が到着。
ドラマ「相棒」の米沢守が持っていそうなごっついグレーのケースを持った鑑識班も同行。
数十分おきに次々と警察の後続隊が来て、結果10人近く!
「あらー。スリッパ足りないわ。湯のみも足りないかもだから、アンタ、向こうの家に行って5つくらい持って来て。」と言うWe母を制した鑑識班が開口一番、「それは結構です。もう遅いかもしれませんが、念の為、屋内の廊下はなるべく端っこを歩くようにしてください。出来ればドアノブも触らずに。引き戸は上か下の方を持って開け閉めを。」と言われましたが、すみません、それら全部もう遅かったです・・・(涙
そこから4時間ほど掛けて事情聴取と被害届の作成。
米沢さんに似ていない鑑識班は屋内外の現場検証。
雪が融ける前にくっきり残った足跡を採取。
「なるほど。こりゃデカイなぁ。」とつぶやきながら作業をなさり、しばし後に、「・・・・きれいに採れましたよ。」と不敵の笑み。かっこいい。
廊下は床に頬がつくくらい顔を近づけて詳しく調べ、犯人が触れたと思われる数ヶ所に白い粉をポンポンして指紋採取。
背丈・体型が似ていそうな男性が犯人役になり、当事者の姪がその男性を指差してるところを写真で撮影・・というのも、家の中のあちこちでやっていた。
(紺色のキャップのつばを後ろに回し、巻尺であちこち採寸したり、ポンポンしたりパフパフしている後ろ姿は米沢守そのものでした)
最後に住人のものと識別するために私たち家族の指紋や掌紋を採られ、書類に署名押印。
米沢さん曰く(米沢さんじゃないけど)、「恐らく、これは!!という指紋も何点かうまく採取できました」と仰って頂く。
歳の瀬に急増する、金目のものを狙った忍び込みであろうとの事。
(「空き巣」は家人不在時の犯行で、「居空き」は在宅中、今回のように家人が就寝中に侵入するのが「忍び込み」と言うそうです)
貴重品はがっちり厳重にダイヤル+施錠された金庫の中。
寸でのところで姪っ子も無事でしたし、幸いにも金品を盗まれずに済みました。
暫くは通りから入った我が家の方までパトロールを強化して頂けるとの事。過日も夜遅くに赤色灯を消したパトカーが立ち寄ってくださったのを私も確認しています。
警察の方との会話で興味深かったのが、「居空き」や「忍び込み」はとにかく施錠が第一。一方、「空き巣」は必ず予兆がある、とのお話しでした。
数日間繰り返し無言電話がかかってきたり、窓に向かって外から小石のようなものを投げつけて、在宅か否かの確認をする、との事。
それと、もし深夜の侵入者に気付いたら、騒いだりせずに寝たふりや気付かないふりをし続けて、完全に撤退した後で110番通報して欲しいそうです。
田舎だ田舎だ、ド田舎だーと安心しきっていましたが、防犯大事。
用心この上ない。
御存知の通り、随分と薄らぼんやりした我が家ですが、今回はさすがに怖かった。
どうぞ皆様も、くれぐれもご注意ください。