国鉄があった時代blog版 鉄道ジャーナリスト加藤好啓

 国鉄当時を知る方に是非思い出話など教えていただければと思っています。
 国会審議議事録を掲載中です。

日本テレコム&JR通信

2017-06-13 15:06:24 | 国鉄思いで夜話
久々に更新しました。

今日は鉄道電話について思いつくままにお話などしてみたいと思います。
技術的なお話ではなく、昔話としてお聞きくださいね。

鉄道電話と言うのは、旧国鉄が自前で敷設した電話網で、駅を含む構内施設及び国鉄と関連のあった事業者などが申込できたようです。

国鉄は軍隊と同じで葬儀屋以外は全てあると言われるほど自己完結型の組織で病院から日用品の販売所までそろっており、自宅に鉄道電話を引く人はいなかったものの宿舎などには鉄道電話がひかれていましたし、昭和36年には電電公社よりも早く全国自動通話を達成するなど、その技術力は旧電電公社にも匹敵するほどの技術があったと言われています。


小さな駅では比較的最近まで、磁石式と呼ばれる電話もありました。
ハンドルを回すと中の発電機が回って電気が発生しするというもので、これで電話交換手を呼び出して話をするという方式でした。
現在は流石に交換手を呼んでは無いですが、拠点間の通信では重宝されているようです。

思い出話としましては、昭和50年頃でしょうか、父親が新宮の支区長をしていた頃宿舎に行ったことがあるのですが、鉄道電話が普通の電話器と一緒に並んでいたものです。

ただ、鉄道電話は絶対的な設置台数が少ないですから、番号も短い反面電電公社の番号連動しておらず面食らったものでした。

国鉄分割民営化時にJR通信(電話部門)JRシステム(鉄道情報処理部門)が分離され、JR通信にあっては、国鉄が出資していた日本テレコムを吸収合併(これは当初から決められていた事項)を経て、この際JR通信が存続会社としてして日本テレコムに社名変更した形が取られたと記憶しています。
当時は、駅で0088の加入電話ということで申込書が駅に置かれていたものでした。

その後日本テレコムについては、ソフトバンクに売却、日本テレコムが出資していたデジタルフォン(デジタルツーカー含む)がイギリスの通信会社ボーダフォンに買収された(この辺の内容はかなりドラスチックなので更にもう少し私も調べてみたいと思います)ことで、JRから通信部門が分離され現在はソフトバンクとなっていることはご存じのことかと思います。
個人的には、ソフトバンクテレコムまでが国鉄時代からの流れをくむ日本テレコムに延長と認識しており、ワイモバイルその他を合併した現在のソフトバンクは、もはやJR系の日本テレコムからの流れは断ち切られたと思っています。(あくまでも個人的な見解であることを申し添えておきます。)

こうしたことも改めて色々と調べてみると何とも壮大なドラマがあると改めて思い知らされます。

コメント
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