京大植物園TODAY

京都市左京区の京都大学北部キャンパス内にひっそり佇む現代の杜、京都大学理学研究科附属植物園の日々の風景を紹介します。

いろはもみじ

2007年04月27日 21時05分38秒 | Weblog
秋には真紅の姿を見せるいろはもみじ。淡い若葉の頃も美しい。どのような過程を辿って秋には真紅の彩りを獲得するのかよく分からない。落差、これがまたいろはもみじが人を惹きつける要因なのかも知れない。

2007年04月27日 20時48分55秒 | Weblog
植物園の南塀沿いは竹類が集まっている。通路を隔てて筍が伸びている。先週見た時は、ひょっこりと頭を出したばかりだった。成長が早い。連休明けにはどこまで伸びているのだろう。考えるのが、ちょっと怖い。

ユクノキ

2007年04月25日 10時14分17秒 | Weblog
「植物園を考える会」が『ゆくのき通信』を創刊した。タイトルが示すように「ユクノキ」は植物園を代表するマメ科の植物である。若葉も他の木より淡く浮いて見える。6~7年に一度だけ一斉に白い小さな花が開花する。そのさまは雪を被ったようだ。「ユキノキ」が「ユクノキ」に転化したのではと云われている。2005年の一斉開花は見事だった。昨年はほとんど花を付けなかったという。今年はどうなるのだろう。ちょっと楽しみだ。背後に尖塔のように屹立している二本は「生きた化石」メタセコイア。

植物園と大文字

2007年04月24日 20時11分27秒 | Weblog
植物園と大文字の如意ヶ岳は近い。黄色い建物の奥が植物園の森で、その後ろに大文字が見える。農学部のグランドから撮影した。考えて見れば、大文字の送り火を見物するにはここは穴場だと思う。近接しているから炎の煙りまで見える。グランドの北側に行くと「妙法」も見えたような気がする。一度、大文字が二度点いた時がある。送り火が終わった後、吉田山のスナック「白樺」に集う人々が懐中電灯を持って再度点灯したそうだ。いまや、伝説となった話である。

第49回観察会「春爛漫」

2007年04月20日 11時58分02秒 | Weblog
第49回観察会「春爛漫」が4月19日に開催された。約50名の参加者で、ガイドは京都園芸倶楽部の三原等さん。三原さんは元農学部教員で植物園は馴染みの場所。植物園はツバキ・ゾーンが充実している。今回はツバキを中心に話をしてもらった。ツバキは暖地性で、日本にはヤブツバキとユキツバキが自生している。ヤブツバキは北海道以外の日本全域に生息し、ユキツバキは琵琶湖北から青森県田沢湖の豪雪地帯に分布している。見わけ方はヤブツバキは雄しべが根元で合着(筒状)し、ユキツバキは根元までバラバラとのこと。
陽気にほだされて池のなかを大きな鯉が2匹悠々と泳いでいた。

第49回観察会

2007年04月11日 11時51分52秒 | Weblog
第49回観察会は「春爛漫」。植物園は競うように色々な花が咲いている。桜が満開で、サラサボケが可愛い花をつけ、源平枝垂れ桃が白とピンクの花を同居させている。早くから咲いていた山吹も、まだ頑張って黄色い花を維持している。椿のゾーンは広い。多彩な彩りの花を咲かせている。ガイドは京都園芸倶楽部の三原等さん(元農学部教員)。観察会まで荒天が来ないように祈る。

源平枝垂れ桃

2007年04月10日 16時43分50秒 | Weblog
京大植物園の代表的な花といえば「源平枝垂れ桃(ゲンペイシダレモモ)」(Prunus persica (L.) Batsch; ROSACEAE バラ科)となるだろう。ひとつの木に白とピンクの花が咲いている、ちょっと珍しい桃だ。名前の由来は源氏の旗色の白と平家の旗色の赤の同居から来ているようだ。いまが満開。

湯川記念館の枝垂れ桜

2007年04月02日 15時31分21秒 | Weblog
ベニシダレでこの桜を紹介した。すると朝日新聞2007年4月1日号に「湯川桜 許してくれ」という記事がでた。湯川記念館の中庭に講演室を増築し、枝を五分の一伐採するという話だ。この枝垂れ桜は醍醐寺から1954年に移植されたもので樹齢は80年ということだ。湯川記念館では狭いということで基礎物理学研究所は隣に新設された。植物園を削ってのことだ。今回も同じ轍を踏む。中庭は植物園の延長でもある。増築は植物園の空間を埋めることを意味する。私は反対だ。ムカイノ・カッパ