『大英博物館 古代ギリシャ展 THE BODY 究極の身体、完全なる美』に行ってきました。
http://www.body2011.com/
久々に良い展示会を楽しみました。
目玉はミュロン(Μύρων)の円盤投げ(Δισκοβόλος)。
もちろん古代ギリシャの多くの文物と同様に、原物はキリスト教全盛の時代に破壊されているので、
現代に伝わるのはローマ帝国以降に作られたコピーのうちの数点。
今回は大英博物館ということで、タウンリー(Townley)の円盤投げです。
ローマ国立博物館や、ミュンヘンのグリュプトテークにあるものとは顔の向きが異なります。
図録の表紙にもなっていますね↓
会場内は撮影厳禁ですが、
展示物は全て図録に鮮明な写真が載っているので、帰宅後も細部をじっくり楽しめます♪
テーマが人体美であり、
これが時代の経過とともに変遷していくのを観るのが面白い。
改めて見ると、紀元前6世紀頃のクーロス(κοῦρος, kouros)って、
本当にファラオの立像の表現を継承しまくりだ。
ところが、これが紀元前480年頃、アケメネス朝ペルシャとの戦争の後にクラシック時代に突入すると、
直立不動の立像が急にグネグネ踊りだし、荒木飛呂彦が多分に影響を受けたともいう(?)、
イワユル一般にイメージされるところのギリシャ彫刻が登場する。
それも最初のうちは理想化されたような肉体が多いものの、
より時代を下るにつれ、様々な人種・職業・年齢を表したものがどんどん増えてゆく…
個人的にはソクラテス先生(Σωκράτης)の小像が気に入りました☆
それと、彫刻以外にもアンフォラ(G:αμφορεύς, L:amphora。"両取っ手"の謂。amphioxusのamphi-と同じ語源だ)
など陶器が多かったのも楽しかったです。
こうした陶器の図案は、あの特徴的な黒と橙色の美しさもさることながら、
神話をモティーフにしたものが数多くあってとても楽しい♪
(最近さっぱり触れていないし忘れたことも多いが、元々大学で古典の講義を受講して
"北欧とギリシャの神話体系とその民族の歴史性"みたいなテーマを自ら選択して嬉々としてレポートを書いていたくらいの神話・伝承マニアではあるのだ)
毎度私が萌え上がる、鎧兜に槍や剣の類は数点と少なめでしたが、
今回は大満足。
まだ行かれていない方は是非是非。
夏頃まで神戸市立博物館で、それ以降は国立西洋美術館でも行われるようです。
・23rd. birthday, and: 『Narn i Chîn Húrin』"フーリンの子ら"
・the legend of sigurd and gudrun: 『シグルドとグートルーンの物語』
・hunting books:shakespeare シェイクスピア全集
・the dawns of the dinosaurs:01 地球最古の恐竜展
・dinosaur museum:1 福井県立恐竜博物館
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