fantasia*diapsida

とりとめのないメモの山

suppon -wakare-:

2007-11-18 00:00:00 | diary#
まる鍋をしました。
前回が暗かったので、今度は開き直って明るく書くぞ!

まず、スッポンをします…うぁぁ…。
「スッポンを腹を上にして置くと頸を伸ばして起き上がろうとするので、その時頸を引っつかんで包丁で落とす」
…って危険ですて。失敗して噛まれたりしたら一大事ですよ!
でも一発で終わらせるにはこの方法ぐらいしかないんだよねぇ。
δ君とκ君とμちゃんと俺の4人がかりで押さえつけ…ると、「シュゥゥゥ!」と威嚇し、
「ガッ!」と噛み付こうとし、「グッ」と四肢の爪で撥ね退けようとし、走り出そうとする。
実際、割り箸は噛み折った。
その力の強さには流石!と感動すら覚えたぞ。
で、δ氏が軍手で頸を掴もうにも、彼らはもはや音速で頸を出し入れするので、とても掴みどころがないのである。
斬り役は、「自分で育てた奴だから」と私がやりましたが、えぇ、物凄い筋肉しています。
少々の力じゃ切れません。
なんか、可哀想だったけど、色々な意味で感銘をうけたな。
この作業で約30minはかかりました。

で、捌きにかかる。
エンペラの元に刃を入れ、甲を外す。
あとは四肢を外して、内臓を取り、ぶつ切りに。
本来内臓は胆嚢と膀胱以外は食べられますが、今回は色々と心配事項があったので残念ながら食さず。
代わりにエタノールに浸け、液浸標本にしました。
軽く下茹でしてから薄皮を剥き、後はごく僅かに味付けして、生姜片と共に本茹で。
灰汁がよく出るのでこれを取り除いていると、次第にスープが黄金色に!
味見すると、旨い!
ネギを一緒に入れて更に茹で、さぁ食おう。(最初からここまで約4時間)

いやぁ、不思議な味・食感でした。旨みが凄いですね☆
エンペラとか、あれは何と形容したらよいのだろう。少なくとも"肉"ではない。
肉を食べ終わって御飯を入れ雑炊にしてみると、これはもはや神々への捧げ物です。

というわけで、満足でした。
別鍋で豚足煮立てたりもして、まぁ色々食いました。ゴージャスやなぁ。

さて、

私にはもう1つのメインイベントがある。
残らず集めておいたスッポンの骨格で、骨格標本を作製する。
全体的に頑丈な骨格をしているので、比較的容易く全身骨格を組めると思います。
特に頭蓋や背甲は、殆どたっぷり煮込んで乾燥させるだけで、簡単に脂も抜けて標本として堪え得るものが仕上がります。
その骨格の機能性・造形美といったら!!
全身骨格はゆっくり慎重に作成中です。
ポンノスケ、俺はお前に徹底的に学んで一生大切にするよ。



さて、解体の様子を見たいとリクエストがあったので挙げようかとも思いましたが…
スッポンを捌く様子なんて、ちょっと料理関係のサイトやBLOG覗けば、写真つきで詳しく説明されているもの。
これはあくまで"食"に関することでも在りますしね。
私が通っていた幼稚園でも「生き物を食べるっていうのはね…」と鶏を捌くのを見せてくれたものです。
しかしイキナリ内臓系が出てきてしまうと「うえっ」となる方も多いでしょうから、次に挙げます。

  "suppon -dissect-"                          from            "nightmare*diapsida" 。

改修を兼ねて、"暗黒面"の一部を利用させていただきました。PWはスッポンの属名(全て小文字)。
単一の記事毎にロックをかけられるようになったのでね。
あっちの方ではLOKI:に代わりODIN:さんが担当しています。
これでまた過去のlinkの一部も変更したりせねば…


LINK1→suppon -deai- : ポンノスケとの出逢い

LINK2→hansel und gretel: 捌きの前夜

LINK3→suppon -skeleton-: 骨格標本

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