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映画『てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~』

2010年04月27日 11時30分00秒 | 映画・テレビドラマ
99の岡村隆史君主演の実話を基に製作された映画作品。

舞台は沖縄県。
自然破壊を伝える一例として、時たま珊瑚礁の死滅がニュース番組や情報番組、新聞などで取り上げられるけど、そのサンゴ礁を再生させようと養殖に挑んだ金城浩二さん、その一家と友人らがモデル。
オチを書くと、金城さんは養殖に成功します。
しかもこれは世界で初めての画期的なこと!

ただ、何事もそうだけど、成功に至るまでは艱難辛苦が待ち受けているもの。
それをこの作品は描いています。
タイトルの『てぃだかんかん』とは、太陽がギラギラと照りつけています、という沖縄方言。


この作品、好感が持てる秀作です。
後味すっきり、という作品。

自然環境保護を訴える説教臭さは皆無、なのに自然保護の重要性を改めて観客に認識させる造りになっています。
また、この話は主人公を支える家族の物語でもあり、泣かせる要素があるんですが、殊更〝お涙頂戴〟の演出が施されていないのもイイ!
そして適度にまぶした、一息つける笑い。
娯楽作としての目配せもされていて、〝楽しみながら〟家族愛と自然保護というテーマを堪能することができました。


これは李闘士男監督の手腕の賜物。
メーテレ・テレビ朝日系で放送された宮藤官九郎脚本作『ガンジス河でバタフライ』、『夜にも奇妙な物語』の『のぞみ、西へ』などでもその演出力の素晴らしさを感じたけど、うーん、実に良い監督さんだ。
ちなみに、映画『デトロイト・メタル・シティ』の監督さんでもあります。

もう分かりきった結末なので、書いちゃいますが、苦難の末に珊瑚礁の養殖に成功します。
ここが当然ハイライト。
普通ならね、主人公を始め、養殖に携わった人たちが抱き合って喜び、どんちゃん騒ぎするようなシーンを用意すると思うんです。
バックに流れる音楽も、アゲアゲのメロディを流すと思うし。
が、しかし、李監督はそうしなかった。
派手に喜ぶシーンに仕立てなかったんですわ。
もちろん、登場人物たちは喜ぶんだけど、抑制の効いた喜び方。

でもね、だからこそ、リアリティがあるんです!
養殖に成功したという達成感、安堵、喜びが伝わってくるんです!
ナイス演出プラン。

そして、監督の演出以上に、主演の岡村君がいたからこそ、この映画は秀作になったと思うんだ。
岡村君をキャスティングした時点で、この映画が良い作品になることが決まっていた、と書いてもいいくらい見事なハマリ役。

『99のオールナイトニッポン』リスナーには御馴染みだけど、岡村君は大の沖縄好き。
オフがあれば、沖縄に行きダイビングに興じるほどで、相方の矢部君が飽きれてしまうほど。
そんな沖縄LOVEの岡村君のバックボーンが、<演技素人>の岡村君の足りないところを、補って余りあるものにしたんじゃないかな。
だから、沖縄の海を守りたい、キレイな海を取り戻したいという主人公の情熱に、真剣味が備わっているんですよね。

また岡村君の良さを、共演者達が巧みに引き出してもいました。
これも作品を成功させた要素。
奥さん役の松雪泰子さん、肝っ玉母さん役の原田美枝子さん、親友役の吉沢悠君、漁業組合長役の國村隼さんらも素晴らしい!
芸達者ぶりを、みなさん発揮しています。


さて、養殖に成功した主人公が表彰されるという場面が用意されています。
そこで語られる、主人公のコメントにもジーンと来ます。

“僕が小さい頃、おばあちゃんに、この海は昔もっとキレイだったんだよ、と言われました”
“僕に孫が出来たら、その孫に、この海は昔、○○○○だったんだよ、と言いたいです”

と言うんですね。
未見の人の楽しみを奪ってしまうので伏字にしたが、主人公が孫に言って聞かせたい台詞、これにこの映画の全てが凝縮。
大演説ぶったセリフでなく、淡々と語られる台詞なんだけど、重みのある言葉であり、これによってエンディングに、より締まった印象を与えています。


劇中に出てくる海、砂浜、太陽、どれも美しく撮影しています。
そういうこともあるので、是非とも、大きなスクリーンで多くの人に、この映画をご覧になってもらいたいなあと願っています。

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