「アルビレックス新潟」各チーム推し活動をできるだけ現場でしている都内在住サポーター

「1シーズンに1試合」アルビレックス新潟&アルビレックス新潟レディースの育成チームの試合を御覧になってみませんか 

なぜ松本山雅なのか?なぜ札幌蹴球団は選ばれないのか?

2008年11月12日 05時30分00秒 | JFL地域リーグ 大学・高校サッカー

世の中、なんでこう不条理なことが多いんだ|;-_-|=
筋の通らない出来事が溢れ過ぎている( ̄∩ ̄#

アマチュアサッカーの東北社会人リーグ1部の強豪であるNECトーキンが廃部になったのは、サッカー好きの皆さん御承知の悲しい出来事でした。
そのNECトーキン、先月、新潟県で実施された「全国社会人サッカー選手権」にて準優勝を飾り、おかげで、今月下旬から戦いの火蓋が切って落とされる「全国地域リーグ決勝大会」に臨める手筈になっていました。

でも、廃部となり、地域リーグ決勝大会への出場は辞退。
当然、出場枠が1つ、穴があくことに。

それで吾輩は、てっきり、というか当たり前に、北海道リーグの2位のクラブが繰り上げ出場すると思っていました。
なのに、ついさっき、『週刊サッカーダイジェスト』最新号の巻頭のコラムを読んで、あまりの不条理さ加減に、やり切れなさが募りましたよ。

だって、NECトーキンの辞退した枠は、松本山雅に配分されたっていうんですからね。

吾輩は慌てて、日本サッカー協会のHPにアクセスして確認を取ったら、確かに、松本山雅が繰り上げ出場ということになっている。
WHY?なぜ?どうして?
理屈に合わないし、筋が通らない(゜_。)?


「地域リーグ決勝大会」は、JFL昇格に繋がる大事な大事な大会であるけども、そもそもの趣旨が、北海道・東北・関東・北信越・東海・関西・中国・四国・九州の9つの地域ブロックのリーグチャンピオンが一堂に会して、どのチームが真の地位力リーグチャンピオンかを争うというもの。
言わば、欧州チャンピオンズリーグ、アジアチャンピオンズリーグの日本地域リーグ版。

だから、出場枠は、第一義的に、各地域リーグの優勝チームに振り分けられます。

第二義的には、レベルの高いリーグの2位チームに優先配分されることに。
たとえば、UEFAチャンピオンズリーグの国別出場枠を考えてください。
イングランドやスペインの出場チーム数は多いですよね。
2位や3位までにも、出場権が与えられます。
なぜなら、リーガエスパニョーラやプレミアリーグのレベルは、他国に比べて高いから。
これと同じ理屈で、レベルの高い地域リーグから2チーム目=2位にも出場権を与えられます。

じゃあ、どうやってレベルが高い低いを判断するのか―それは前回大会の決勝ラウンドに残ったチームの所属地域リーグがどこか、が基準。

去年の大会、決勝ラウンド=ベスト4に残ったのは、ファジアーノ岡山(四国)、ニューウェーブ北九州(九州)、FC MioびわこKusatsu(関西)、バンディオンセ神戸(関西)。
というわけで、今大会は九州・中国・関西が該当しました。

地域リーグ決勝大会の出場チーム数は総計「16」。
「16」-「9」-「3」=「4」。
まだ、4つの空きがありますね。

では、どこにどう分けるか?
大会規約には、こうあります。

(A)JFL入りを希望する大学サッカー部があれば、そこに1チームのみ参加資格を与える。
三門雄大君のいる流通経済大学サッカー部がJFLにも参戦していますが、このように大学チームもJFLに参加できるので、それを狙って地域リーグに参戦するケースもあるわけです。
でも、滅多にないことで、盲腸みたいな出場枠です。
そして、今大会、申請した大学はゼロ。

(B)日本サッカー協会優遇措置枠に1つ与える。
これ、要するに「下駄を履かせる」「エコ贔屓」ってこと。
でも、これってザスパ草津以外、適用されたことがないんだよね、確か。
というわけで、今大会、適用されたクラブはゼロ。
なんか、これも無用の長物っぽくなってきたな。

(C)全国社会人サッカー選手権の優勝チームに与える。
けど、10月の全社で優勝したのは、北信越リーグで1位になった長野パルセイロ。
そこで、大会規定に従い、全社準優勝のNECトーキンに枠が与えられました。

※大会規定
<全国社会人サッカー選手権大会1位チーム
(1位チームが各地域リーグから出場権を得ている場合)・・・・2位チーム>

(D)これでも16チームに満たない場合、全社の準優勝チームに与える。
けど、NECトーキンは繰上げで、既に出場権をGET。
そこで、大会規定に従い、3位のホンダロックに与えられました。

※大会規定
<全国社会人サッカー選手権大会より1チーム
対象となるチーム:各地域リーグから出場権を得ていない2位チーム。
但し、2位チーム出場権を得ている場合は各地域リーグから出場権を得ていない3位チーム >

(E)各地域リーグの参加チーム数の多寡に比例して配分する。
高校野球の選手権大会の記念大会で、神奈川県や大阪府などから2校代表を選ぶケースがありますよね。
これは都道府県別による参加校数のアンバランスを勘案した救済措置。
A県は参加30校で、B県は参加100校、でも甲子園に行けるのは同じ1校。
これでは、競争率の面から考えて、不公平過ぎますよね。
そこで、記念大会では、参加チームの多い神奈川県などに第2代表を付与しているわけです。

これと同じ理屈で、地域リーグ決勝大会でも、参加チーム数の多い地域リーグの2位チームに出場権を与えます。
そして、九州・中国・四国の3リーグは、「強いリーグ」枠で既に2位チームにも参加資格を与えているので除外。

残されている枠は「2」。
そこで、出場権を付与されたのが関東サッカーリーグの2位・日立栃木と、東海社会人サッカーリーグの2位・矢崎バレンテ。

総参加数は「16」なので、これで数が合致します――が、NECトーキンが辞退。
ってことは、どこを繰り上げにすべきなのか?

JFAのホームページに、こう明記されています。
【参加チームの決定方法】
参加チームは、各地域社会人リーグの上位チームとする。ただし上位チームが参加できない場合は次順位(1チーム参加の地域は2位、2チーム参加の地域は3位)の参加を認める。
地域より出場チームがない場合は、全国社会人連盟で裁定し配分する

当たり前ですよね、「地域リーグ決勝大会」と銘打たれているんだから、地域リーグの2位チームに、配分されるべきです。
そして、(E)のルールに基づいて、どこの地域リーグの2位チームを繰り上げさせるのかを決めます。

参加チーム数の多い地域は、関東→東海→北海道の順です。
で、北海道リーグの2位は「札幌蹴球団」です。
このチームを繰り上げ出場させるのが、理に適っているんですよ!

ところが、空いた枠に埋まったチーム名は「松本山雅」。

松本山雅は、北信越フットボールリーグの順位は4位。
2位はJAPANサッカーカレッジで、3位はツエーゲン金沢。
勝ち点の観点で見てみれば―
1位の長野は「35」、2位のJSCは「31」、3位のツエーゲンは「30」、そして松本は「24」ですよ。

全社の最終成績も4位。
そして、大会規約のどこにも、全社4位でも、場合によってはOKと書かれていません。
                 不条理だよ

   道理に合わないよ

一応ね、理屈はこうなっています。
全国社会人サッカー大会優勝の「AC長野パルセイロ」は北信越代表としてすでに出場権を得ている為、準優勝「NECトーキン(株)サッカー部」が出場権を獲得したが、同チームの参加辞退により3位の「(株)ホンダロックサッカー部」が出場権を獲得した。
なお、この辞退に伴い全国社会人サッカー連盟及び日本サッカー協会において協議の結果、4位である「松本山雅フットボールクラブ」を繰り上げて出場資格を与えることとした。

話が混み合ってきたけど、要するに、NECトーキンの「枠」にホンダロックを繰り上げて、ホンダロックの「枠」に松本山雅を繰り上げた、ってこと。

一見、論理的だと、これ、ルール違反。
だって、事前にさあ、
<参加チームは、各地域社会人リーグの上位チームとする。ただし上位チームが参加できない場合は次順位(1チーム参加の地域は2位、2チーム参加の地域は3位)の参加を認める。
地域より出場チームがない場合は、全国社会人連盟で裁定し配分する。>
と告知してんだよ。
《地域より出場チームがない場合》ならまだしも、出場チームがあるんだよ

             絶対におかしい

 自分達で作った規約を、恣意的にいじっているよ


『週刊サッカーダイジェスト』の巻頭コラムを読んだら、札幌蹴球団に、すんげー同情を覚えましたよ。
断っておきますが、松本山雅というクラブと、その選手達を批判しているんじゃありません。
吾輩の批判の矛先は、大会主催者の日本サッカー協会と、その下部組織たる全国社会人サッカー連盟にこそ、向けています。


あのね、日本サッカー協会というのは、いったい何時から、ルール無視の組織に成り下がったんだ?
ルールを遵守してこそ、競技が成り立つサッカーを管轄する団体が、自ら、ルールを曲げてどうすんの????

例の天皇杯ベストメンバー問題だって、根っこは同じでしょ!
ルールブックに書かれていることに違反しているのなら理解できるけど、書かれていないことを咎にして、処罰しようという、その恣意性は間違っている!

言葉は悪いけど、大分のやったことは「脱法」。
でも「脱法」は〝法律違反〟じゃありません、罰せられません。

先発メンバーを大きく入れ替えた磐田は不問に付し、大分にはペナルティを与えようとすることに、ルールも基準もありませんよね。
あるのは主観に基づく判断。


話が横道に逸れるけど、金崎夢生のナビスコカップ決勝出場認可だって、一種のルール違反だよね。
2年前、内田篤人は既に、鹿島アントラーズの絶対のサイドバックとして必要不可欠の存在となり、AFCアジアユースよりも、ナビスコカップ決勝に出してくれ、となったのに、それは認められませんでした。

けど、同じシチュエーションの金崎には、AFC・U-19選手権よりもヤマザキナビスコカップを優先させたわけだ。
その理由は、トリニータの溝畑社長が、犬飼会長の下へ直々に嘆願したからだって。

        なんだそれ┐(-。ー;)┌

ご機嫌取りに来たから、認可するって、ナニ

そもそも、日本代表に選ばれた場合、所属チームはその選手を優先的に代表チームに供出する義務を負っています。

まあ、五輪代表でのオーバーエイジ枠など例外規定もあるっちゃーあるんだけど。
大久保の供出をヴィッセルが拒めたのは、そういうカラクリから。

いずれにせよ、そういう規定があるのに、犬飼会長はトリニータの願いを聞き入れて金崎のサウジアラビア行きを認めないことに。
そのせいでU-19の牧内監督、金崎をサウジアラビアに連れて行けないことに、物凄いショックを受けたんだってさ。
戦略が大きく狂ってしまったそうだ。

また、犬飼裁定に激怒したのがハンス・オフト監督。
“なぜ、山本康裕を連れて行くんだ、金崎は特例で、山本は特例じゃないのか”
と大激怒


一体、日本サッカー協会は、ルール・大会規定・規約、というものをどう思っているのか?

札幌蹴球団の関係者、選手の気持ちを想像してくれ!


コメント (5)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 鳥取駅近辺のローソンを利用... | トップ | 大手スポーツメディアは、ど... »
最新の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
何かおかしいですよね (岡山より)
2008-11-12 10:37:09
地域決勝大会の決勝ラウンドが石垣島というのもどうなんでしょうか。資金面でJFLでやっていけるか、この時点で試しているんでしょうかね。交通費と宿泊代だけで各クラブの年間予算を超えますよ。何かおかしいですよ。
返信する
Unknown (札幌は。。。)
2008-11-12 13:53:44
札幌蹴球団が打診受けて断った事実は知られてないですね。

準備 費用 選手のモチべすべて整わないので断ったというのが真相らしいですよ
返信する
サカダイ読みました (Unknown)
2008-11-12 17:48:27
サカダイ著者宇都宮徹壱氏の記事によると
札幌蹴球団の事務局には、JFA.HFA.全社連から打診はありませんでした
チームとしても繰り上がりを期待していました
と回答をもらってます
返信する
>何かおかしいですよね (bartret555)
2008-11-14 21:14:35
岡山よりさん、初めまして、こんにちは。

毎年の事ではありますが、参加チームは企業所属のを除けば、遠征募金を募っていますね。
足りるんでしょうか?
石垣島になったのは、九州連盟による決定です。
決勝ラウンド招致をしたのが、全国9連盟のうち、九州連盟のみで、そこが石垣島開催をぶちあげました。
でも、どうして石垣島かは分りません。

ああいう遠征地なのに、協会は、1円たりとも補助しないんですよね。
世界一、儲かっているサッカー協会なのに。
返信する
札幌は。。。さん (bartret555)
2008-11-14 21:15:03
札幌は。。。さん、初めまして、こんにちは。

札幌蹴球団の関係者でしょうか?
表に出ている情報とは、180度違う「真実」ですね。
疑っているわけじゃありませんが、ホントのところはどうだったんでしょうか。

けど、言えるのは、大会直前になってから出場権を打診されても、そりゃ厳しいよね、ということです。
他のチームは、遠征費用の募金活動などを募っているのに、札幌は遅れを取り、もうシーズンは終了したようなものなので、コンディションも整わない。
おまけに、北海道から石垣島への移動があるかもしれない。
JFAから繰り上げ出場が打診されても、二の足を踏むでしょうな。

返信する

JFL地域リーグ 大学・高校サッカー」カテゴリの最新記事