<サッカーにおける脳振盪は、決して珍しいスポーツ外傷ではありません。
選手が脳振盪になったときに、意識が戻ったら試合に復帰させていませんか?
今、脳振盪に対して慎重な対応が世界中で求められています。
それは、脳振盪を複数回生じると記名力障害や集中力の低下など、社会生活にも支障をきたすような慢性期症状が生じる可能性があるからです。
有望なサッカー選手が、このような脳振盪の後遺症を生じて、サッカー選手として、また、将来社会人としての輝かしい道を閉ざさないために、しっかりした対応が必要です。
このたび日本サッカー協会スポーツ医学委員会がJリーグに向けて脳振盪に対する指針を作成いたしました。
これはJリーグだけでなく、日本でサッカーを行っているすべての人に、指針として使用していただけると幸いであります。
ぜひ一度、お読みください。>
<3. 復帰へのプログラム
脳振盪と診断あるいは疑われた場合には、すぐに練習に復帰せず、表1のごとくの段階的プログラムを組んで復帰をする。
"●まず、十分な休息により症状がないことの確認の後に第2ステージに移行し、徐々にステージをあげ、ステージ6を試合復帰とする。各ステージには最低1日を費やすこととする。
"●各ステージにおいて、脳振盪関連の症状が出現した場合には、24時間の休息をとり(ステージ1)、症状が生じていなかったステージから再開する。
"●判断に迷う場合には、復帰へのプログラムの早い時期に専門医を受診することが望ましい。>
上記は、日本サッカー協会の公式ウェブサイトに載っている文書「Jリーグにおける脳振盪に対する指針」を転載したもの。
脳震盪と診断されたサッカー選手は、六つの復帰段階を踏まないとならない-
その復帰段階一つひとつには、最低1日は掛けないとならない-
途中で症状が現出した場合は、24時間の安静・経過を見て、再度復帰段階を踏んでいく。
脳震盪を起こしたサッカー選手は、最低でも6日間は公式戦に出場できない。
場合によっては、8日間や10日間は休まないといけないことも。
さて田中達也は、対磐田戦には出場できません。
では、13日のFC東京との試合はどうか?
理屈では、最低6日間は休養しないとならないけど、見方を変えれば〝7日目〟の対F東京戦には出られるけども、これは机上の空論。
練習参加も段階を追って復帰しなくてならないのだから、つまり通常練習をバリバリ出来ないわけです。
なのに、急に公式戦に出られるのか?
常識的には出られませんよね。
7月12日までに、ある程度の負荷が掛かった体力トレーニングや、戦術練習などを全てこなせない状態。
接触プレーを含む練習が再開できる目安は、ステージ5ですからね。
それでも「ステージ6」を6日間で消化できた田中達也ならば、F東京との試合には出られるかもしれないけど、100%の状態ではないのは確実。
柳下監督も、無理はさせにくいでしょう。
今月は、水曜日開催も多い月間。
長期戦略に則って、対F東京戦は回避、湘南との試合以降に万全を期させるのが得策だと拙は考えます。
が、その対ベルマーレ戦出場も、確定しません。
脳震盪回復まで、最低でも6日間が必要であるけど、必ずしも6日間で6ステージまで回復する保証は無いのだから。
だから今は“最短の6日間で達也が戻れますように”と祈るのみ。
達也の戦列復帰に関して、過度に悲観することはないけど、“6日経てば大丈夫なんだ”と楽観的にF東京との試合に復帰すると思い込むことも戒めないと。
選手が脳振盪になったときに、意識が戻ったら試合に復帰させていませんか?
今、脳振盪に対して慎重な対応が世界中で求められています。
それは、脳振盪を複数回生じると記名力障害や集中力の低下など、社会生活にも支障をきたすような慢性期症状が生じる可能性があるからです。
有望なサッカー選手が、このような脳振盪の後遺症を生じて、サッカー選手として、また、将来社会人としての輝かしい道を閉ざさないために、しっかりした対応が必要です。
このたび日本サッカー協会スポーツ医学委員会がJリーグに向けて脳振盪に対する指針を作成いたしました。
これはJリーグだけでなく、日本でサッカーを行っているすべての人に、指針として使用していただけると幸いであります。
ぜひ一度、お読みください。>
<3. 復帰へのプログラム
脳振盪と診断あるいは疑われた場合には、すぐに練習に復帰せず、表1のごとくの段階的プログラムを組んで復帰をする。
"●まず、十分な休息により症状がないことの確認の後に第2ステージに移行し、徐々にステージをあげ、ステージ6を試合復帰とする。各ステージには最低1日を費やすこととする。
"●各ステージにおいて、脳振盪関連の症状が出現した場合には、24時間の休息をとり(ステージ1)、症状が生じていなかったステージから再開する。
"●判断に迷う場合には、復帰へのプログラムの早い時期に専門医を受診することが望ましい。>
上記は、日本サッカー協会の公式ウェブサイトに載っている文書「Jリーグにおける脳振盪に対する指針」を転載したもの。
脳震盪と診断されたサッカー選手は、六つの復帰段階を踏まないとならない-
その復帰段階一つひとつには、最低1日は掛けないとならない-
途中で症状が現出した場合は、24時間の安静・経過を見て、再度復帰段階を踏んでいく。
脳震盪を起こしたサッカー選手は、最低でも6日間は公式戦に出場できない。
場合によっては、8日間や10日間は休まないといけないことも。
さて田中達也は、対磐田戦には出場できません。
では、13日のFC東京との試合はどうか?
理屈では、最低6日間は休養しないとならないけど、見方を変えれば〝7日目〟の対F東京戦には出られるけども、これは机上の空論。
練習参加も段階を追って復帰しなくてならないのだから、つまり通常練習をバリバリ出来ないわけです。
なのに、急に公式戦に出られるのか?
常識的には出られませんよね。
7月12日までに、ある程度の負荷が掛かった体力トレーニングや、戦術練習などを全てこなせない状態。
接触プレーを含む練習が再開できる目安は、ステージ5ですからね。
それでも「ステージ6」を6日間で消化できた田中達也ならば、F東京との試合には出られるかもしれないけど、100%の状態ではないのは確実。
柳下監督も、無理はさせにくいでしょう。
今月は、水曜日開催も多い月間。
長期戦略に則って、対F東京戦は回避、湘南との試合以降に万全を期させるのが得策だと拙は考えます。
が、その対ベルマーレ戦出場も、確定しません。
脳震盪回復まで、最低でも6日間が必要であるけど、必ずしも6日間で6ステージまで回復する保証は無いのだから。
だから今は“最短の6日間で達也が戻れますように”と祈るのみ。
達也の戦列復帰に関して、過度に悲観することはないけど、“6日経てば大丈夫なんだ”と楽観的にF東京との試合に復帰すると思い込むことも戒めないと。