誰ですか？矢野貴章は先発じゃないと力を発揮出来ないと言ったのは？

 

　　　　　　　　　
この格好悪い男は、矢野貴章。
スポーツニッポン新聞の9日付の7面に、デカデカと載ってた。
で、
　　　＜オシム監督　FW毎度の決定力不足嘆く＞

　　　　　　　　　＜矢野も反応鈍く＞

という見出しが付いていたのだ。
ちなみに、キショーの写真の下には
＜決められない…ゴール前で相手DFにつぶされる矢野（撮影・篠田由美子通信員）＞

でもって、こういう記事が添付されていた。
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2007/09/09/02.html

“篠田通信員、よくもこんな写真を撮りやがって( ￣っ￣)”
“いや、彼女じゃなく、この写真掲載を決定したスポニチデスクの野郎め(｀Д´) ”
“よりによって、うちらのキショーのこんな写真を使いやがって”
と苦々しい想いをしたものだが、その一方で、この写真が日本人FWの今の姿を集約しているんだよなあという忸怩たる想いも抱いたわけで。
そう、俺らの矢野は、ある意味、日本人FWのプレースタイルや決定力不足の象徴なのだ。

矢野が叩かれるような扱いを受けるのも、当然といえば当然なんだよ
逆に、マスコミが、褒めそやすような結果を、FWは残さなくてはいけないのだ

　　　　　　　　　　　　で、今日のスイス戦

カメルーン戦を含め、結果を出せなかったFWが、２GOALを決めた
１つは同点弾
もう１つは最逆転弾で、その上ロスタイムで決めたという劇的なゴール
しかも、その劇的な得点を決めたのが、俺達のキショーだっていうのが誇らしい

2007年9月12日は、アルビレックスサポーターにとって、とても誇らしく、後世まで語り継がれる一日になることでしょう。

また、キショーの決勝ゴールは、アルビ選手初のA代表ゴール
年代別代表では、AFCアジアユースとFIFA・U-20ワールドカップなどで、河原と亜土夢が決めているけど、フル代表初の快挙だ
それも、あのようなドラマティックゴール

U－20W杯のコスタリカ戦で、亜土夢がその珍しい名前と共に、多くのサッカーファンに強い印象を残したけど、矢野も今回の得点で、コアなサッカーファン以外にも、広く記憶される存在になるんだろうな

“あの矢野って選手、どこの選手？”
“新潟の選手だってさ”
“へえー、新潟にサッカーチームあったんだ”（←リアルで、こういう反応ありそう）
“高原や巻以外に、こういうFWがいたんだね”

っていうような会話が、今日からしばらく、あちこちで交わされるとしたならば、アルビサポにとって、これ以上ない喜びだと思いません？

逆に、同点のままで終わっていたら、
“矢野ってヤツが、マークを振り切れなかったら、3対2で勝ってんだぜ”
“矢野貴章って使えねぇなあ”
と散々に言われたことでしょうよ。
２ちゃんねるなんかでは、貴章への罵詈雑言がしばらく続いただろうし



さてさて、となると、明日のスポーツニッポンが楽しみだ。
否、日刊スポーツ新聞、サンケイスポーツ新聞、スポーツ報知新聞などもね。
読売新聞を始めとした一般紙の夕刊スポーツ面もだ！（新潟県などは明日の朝刊だけど）
東京中日スポーツとデイリーは、ドラゴンズとタイガースの記事がてんこ盛りだろうから、期待薄。

さあ果たして、どんな〝手の平返し〟をしてくれるのだろうか？
底意地の悪い吾輩は、それが、楽しみで楽しみで￣m￣)

だがしかし、惜しむらくは、今夜、北京五輪サッカーアジア地区最終予選があるってことだ
U－22日本代表が勝てば、本大会出場権獲得に向けて俄然有利になるので、スポーツ紙は1面に持ってくるだろうし、億が一にでも負けるような事態になれば、これまた1面記事が妥当な按配になるし。

　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　あ〃　

スポーツ紙が挙って矢野貴章を1面に持ってくる、

　　　　　　　　　それも全国版の1面に

　　　　　それが無いかもしれないのかぁ

裏1面って可能性は大きいけど、やっぱ、表1面だよ　載るんだったら
駅やコンビニエンスストアで、〝矢野〟って文字が踊る新聞紙の束・束・束を見たいのだよ
皆さんも、そうお思いませんかヘ(^-^ )

ま、1面掲載されるかどうかは別として、9月13日付のスポーツ新聞や、12日付夕刊もしくは13日付朝刊の一般紙スポーツ面で、キショーのことが大きく扱われるのは必至。
全紙、購入に走らなければ。

U－20W杯のコスタリカ戦以来だよ、全紙を買うのは。
こういう出費は大歓迎だ
来週の「サッカーマガジン」と「サッカーダイジェスト」も、買わなくては。

ところで、記事は、[ひとり矢野劇場]みたいな内容になるんですかね？
交代早々、ジュールーにマークを振り切られて、同点とされてしまった戦犯になる―
だがしかし、後半ロスタイムに、逆転ゴールを決めて、汚名挽回を果たす―
うん、大筋で、こういう内容になるんだろう。

これ以外だと、矢野のプチ情報として、『オメ　キメレ　キショー』のことだとか、人並み外れた身体能力だとか、キショーゾーンのことだとか、大食漢ぶりのことだとか、そういったことが全国に知れ渡るのかあ…な？

 

 

AFCアジアカップ2007における矢野貴章の起用法は、もっぱら、残り時間5分を切ったところでの、〝3枚目〟として使われ方だった。
これに関して、新潟サポーターは、当然の事ながら、何故スタメンで使わないという怨嗟の声が出ていた。
これ、サポーターとして自然な感情の発露。
吾輩も、そう思ったもん

でもね、“キショーは、先発じゃないと、能力を発揮出来ないんだから、サブじゃなくてスタメンで使ってくれよ、オシム監督～”
という意見が随分と多かったのには、違和感を抱いていた(￣へ￣|||)

7月29日のエントリーにも書いたことだけど、『矢野はスタメンでこそ生きるタイプじゃないか～と思いつつも、プロサッカー選手たる者、先発だろうが、残り1分間の出場だろうが、言い訳せずに結果出さなきゃいけないんだよなあとも思う。』

そんなねぇ、俺はスタメンじゃないと得点出来ないだとか、そんな言い訳、通用するわけないでしょ(￣へ ￣

するってぇと、なんですかい(￣‥￣)
途中出場じゃ能力を発揮出来ないって理屈が通るならば、仮に矢野が、前半5分で迎えた絶好機でシュートが決まらなくても、仕方ない、ってことになるんですか？
違いますよね(--)

ポリバレント＝多様性が、日本サッカーのトレンドだけど、これは守備位置に限ったことじゃなく、スタメンでもサブでも、同じように働けるってことも意味するんじゃないだろうか？

第一、代表チームに召集される選手ってのは、みんな所属チームではその大黒柱であり、スタメンが当然の選手ばかり。
言うなれば、普段は、交代出場には不慣れな選手達の集まりですよ
でも、誰かが、サブメンバーにならなきゃいけない、そして、いざジョーカーとしてピッチに送り出されたならば、結果を出さなきゃいけない、それが代表選手なんですよ
別に、これは日本代表チームに限ったことじゃなく、どこのどんなカテゴリーでもそう

深井や河原なども、よくインタビューで言うじゃないですか。
スタメンで出られないのは不満だけど、それでもサブメンバーとして結果を残すのが自分に与えられた役割だ、と。

オシムさんがアジア杯で、ドレッシングルームにいた矢野に、残り5分でも得点を決めなきゃいけないじゃないかと、ダメ出しをしたというエピソードを知り、随分と無茶な要求をするなあ┐(´-｀)┌ とも思ったけど、逆に言えば、それだけ矢野に期待していることの表れなだなぁとも感じた。

オシムさんは、矢野貴章の能力ならば、先発だろうとサブだろうと、結果を出してくれると評価してんですよ。
って言うか、招集した選手は全員、そう見なしているんだろうけど。
じゃなきゃ、わざわざ、彼をつかまえて、そんな発奮を掛けませんって

 

吾輩は純粋に、〝うちの子〟が先発で長い時間、ピッチに立っていることを強く望むので、どんどん先発出場して欲しい。
ただ、それとは別に、かつてのゴン中山のように、スタメンでも交代出場でも結果を残せるのようなFWへと、矢野には成長して欲しいとも思う。

中山雅史のように、淀んだ場内の空気を一変させることが出来る、〝なにか〟を期待させる点取り屋になって欲しい

 

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