Ryo徒然なるままに

日々の暮らしを徒然なるままにつづる。
何でもありの日記のようなもの・・・

ボッソウでの生活 再び(その2)

2006年09月01日 | ギニア
2006年9月1日(金)

Bossouに来てから、前回は恒例であった国旗掲揚を今回初めてこの朝、8時頃、見ることになった。
(今朝までこの光景を見ることはできなかった。乾季だけの週間なのかと思っていたのだけれど・・・)

日本人に向けてのパフォーマンスなのか
別に、日本人にギニアの国旗掲揚をみせなくても良いと思うのだけれど・・・
クルマは昨日からぶりに終わったTuoへの届け出にリトライすると行って出かけた。
ボクは9時頃から一人でコリドーへ向かった。
昨晩、ンゼレコレの学生も一緒に行くとか行かないとかいっていたけれど、ボクが準備している様子を見ていたにもかかわらず行こうという気配が感じられないので放置することにしたのだ。

前回通い慣れた小径を気持ちよく歩く
ただ、植物が大きくなっていたりするので様子が前回とは違う。
しばらく行くと、倒木があって、径がふさがれている。
一人の初老のおじさんがその木を切って径を復旧しようとしている。
フランス語で何か話しかけられるがよく分からないので、適当に良い一日を、とかいって先を急ぐ。

しばらく行くとまた倒木。
今度は脇に新しい径が出来かかっていた。
こうやって、クネクネしたアフリカンな径ができていくのだろうなぁ、と感心する。

そして更にしばらく行くと、第一の橋に差し掛かる(竹でできた怪しげな橋)・・・はずなのだけれど、橋がない
流されたのだろうか。
橋脚に使われていた木の杭だけが2本ほど残っているだけだった。
仕方がないけれど、Seringbaraへはこの径が一番近いはずで、別の橋が架かっているに違いないと、川沿いにできている獣道とも小径とも思える径を進んでいく。

しかし、行き先は林の中にある小屋(人の声がしたので生活しているらしい)に当たるらしい。
仕方なしに引き返して、遠回りになるけれど、Nyon(ニオン)村経由の自動車道を行くことにする。
この道を通るとSeringbaramまで小一時間かかるけれど仕方ない

自動車道の一つめの橋を渡るとサバンナの方に向けて川沿いに1本小径ができていた。
確実なのは自動車道を行くことなのだけれど、できることなら近道を探しておきたかったので、その川沿いの径を行くことにした。

しばらく歩くと、たぶん前回通い慣れた小径ではないかと思われる小径に当たったのでSeringbara方面へと歩くが、また橋がない
まったくどうなっているのか・・・
そもそもこの小径が前回歩いた小径かどうかすら分からない(時間の尺度と距離の尺度がここに来てからどんどんずれているような気がしてならない・・・)のであきらめて車道へ戻る。
全く、体力と時間の浪費である、やれやれ・・・

Nyonへの道中、Bossouのガイドの一人でるブナと会う。
後ろから自転車で来たらしい。
ボクの隣に来ると自転車を降りて歩き出す。
そのまま行ってくれても良いのに・・・

「自転車に乗って、BossouとSeringbaraを行ったり来たりして、火が放たれていないかパトロールしているんだ」
と言っている。
「フェンスも壊されているかも知れないし・・・」
「でも自転車で行ったり来たりするのはとても疲れる」
という。
それが仕事じゃないか、と言いけれど、「良い仕事だよ」とだけ言う。

その後も聞き取りづらい(牛田先生もブナのフランス語は聞きづらいと言っていた)フランス語で色々言っているが、何を言っているのかよく分からないから適当に相槌を打つしかなかった。
彼は少し英語ができるので英語で話しかけてくるのだけれど、すぐに不明瞭なフランス語に戻ってしまう・・・
仕方がないので気が済むまで自由に話をさせていた。
コリドーの入口まで行くと、ゲートが壊されていた。
ブナは「通行人が壊したんだ」とブツブツ言って修理に取りかかる。

しばらく見ていたけれどずっと見ていても仕方がないので「行かなきゃいけないから」といって別れる。

ぐるっと回ってBossouに近い現場から見て周り、またSeringbara近くの現場に戻っていく。
一人でじっくりと見て回って少しずつ頭をクリアにしていく
気が済むと、Bossouに向かって帰りかけるが、雨が降ったりやんだりでクリアになった気分が少しずつ滅入ってくる
Nyonに近づくとひどく降られた。
NyonとBossouの中間点当たりで疲れもピークになるが、帰るためには歩くしかないのでヨロヨロと研究所まで歩く。

研究所に着くと14時を過ぎていた。
歩くだけでこれだけ疲れるのは何故だろう。
日本の山を歩いていてもこれほど疲れることはないのだけれど・・・
研究所に帰ると日本から持ち込んだラーメンを食べて水を浴びて、ゴロゴロする

夕方18時40分頃には、こらえきれなくなったといわんばかりの豪雨になる
先程まで研究所からきれいな空が(入道雲は浮かんでいたのだけれど)見えていたのが嘘のようである。
殴りつけるような豪雨である。
しかし、この雨のお陰で涼しくなって、夜は過ごしやすくなっているのだから、あまり文句も言えないか・・・


写真は橋があるはずなのになくなっていたという個人的に衝撃的な風景