Ryo徒然なるままに

日々の暮らしを徒然なるままにつづる。
何でもありの日記のようなもの・・・

石垣工事完了

2006年06月19日 | 作庭・造園
6月19日

さて、今日で石垣工事がいよいよ終了しました。

石垣といっても色々あります。
人工的に切った石を組み合わせて造るもの。
自然石を組み合わせて造るもの。

やはり、自然石を組み合わせて造る石垣というのは味があります
しかし、石の形も様々で、それを上手く組み合わせていくというのは結構大変な技術が必要となるのです。
モルタル(セメント)で石同士をくっつけていけば少しは簡素化できるのでしょうが、完全に石の重みと形状だけで組み合わせ、土が崩れないようにするという方法もあります。
その方法をとると、盛った土部分に植栽した木々にとっては良いのです。
排水が良くなり、根腐れしにくくなるからです。

ちなみに、
自然石を利用した石垣の積み方としても色々あります。
野面積、乱積・・・などなど

ということで、今回の現場では、自然石をモルタルを使わずに組み上げていって石垣として頂きました。

高さは50cm程度の低い石垣ですが、素晴らしい出来映えでした

「崩し」という積み方で、庭園の池などの岸辺に石を組み込んだりするときに用いられる石積みと似ているらしく、石垣のアウトラインは出たり入ったりして少し変化が出てくる積み方です。
不思議なもので、空間に曲線的な要素を組み込んでいくとその空間は広く見えるのです。
「狭いところを広くみせる」
これが庭造り(デザイン)の腕の見せ所というところでしょうか

「この庭は狭い・・・」
と感じたら、その庭は失敗作と考えても良いかもしれません。
(広い所をあえて狭くみせて、安心感を誘うこともあるかも知れませんが・・・)

石垣ができると、空間が区切られ、益々庭らしくなってきました。

いよいよ、明日からは門から入ったところに手を入れて、お客さんがお見えになったときに、
「お~
と思って頂けるような空間作りに入ります。

楽しみです・・・