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大久保利通暗殺に使用された刀

2010年11月27日 | 侍たちの警視庁
警視庁の参考室には大久保利通暗殺に使用された刀が展示されています。

明治11年5月14日、赤坂紀尾井町にて大久保利通内務卿が暗殺されました。
犯人は石川県士族島田一郎を中心とする不平士族でした。
暗殺者たちの墓は石川県金沢市の野田山と、東京都台東区の谷中霊園にあります。

この暗殺者たちの中に、1年前まで警視庁巡査だった人物が2人いることはあまり知られてい
ません。浅井寿篤と松田秀彦です。
旧鳥取藩士の浅井寿篤は明治9年(1876)に警視庁巡査を任ぜられています。
明治10年には西南戦争に出征し、凱旋後の慰労休暇中に貸座敷に遊興するという禁令を犯し
たため免職となりました。その後大久保利通暗殺計画への参加を願い出て、紀尾井町の襲撃
に参加しています。
旧鳥取藩士の松田秀彦は明治8年(1875)に警視庁巡査を任ぜられています。
明治10年には西南戦争に出征し、翌年には老母を養うために辞職しています。
大久保利通暗殺計画を聞き後挙を約束していたため、事件後に逮捕され禁獄10年に処されて
います。

浅井は牛込の市ヶ谷監獄にて山田吉亮により斬首に処されています。
松田は明治19年(1886)に特赦で出獄後し、その後は武道家として活躍しています。

※写真は野田山にある浅井の墓

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