裏風撃バカキュン

とり♀、いしい♀、夏子♀、ぜん♂、おバカな4人がゆるゆる綴る胸キュン音楽blog。
風吹く裏街でテキトーに撃ってます。

ブルー・ベイビー・ブルー

2005-01-29 | いしい
でわ太田裕美さんつながりで私のフェイヴァリット・シングルを。81年「恋のハーフ・ムーン」。両面とも、作詞・松本隆さん、作編曲・大滝詠一さん。これは、A面も好きだけれどB面の「ブルー・ベイビー・ブルー」が、とにかく大好きな曲。こういう構成を専門用語で何というのだっけ、いきなりサビから始まる曲。(大滝さんってこういうの得意だよね、「バチェラーガール」とかもそうだし。)転調含みのバカラック的メロディが本当に素晴らしい。こういうメロディって大滝さんしか書けないと思う。何しろ私はメロディで大滝さんに惚れた女ですから。まあ外見で惚れる人は少ないと思うけれど(いや、露出が少ないという意味で)。

前にもどこかに書いたことがある話だけれど、私がこの「ブルー・ベイビー・ブルー」を初めて聞いたのは、大滝さんのラジオ番組「GO!GO!NIAGARA」でのこと。その頃中学生の私、深夜のラジオなんて許されてなかったので、親にないしょで、ふとんの中でイヤホンして聴いてた。その、今にも眠りに落ちそうな状況で大滝さんがかけてくれたこのシングルを初めて聞いたとき、私はラジオ局のレコードプレイヤーの回転が調子狂ったのかな?と思ったのだ。そのくらい、ハッとするメロディなの。そして一気に恋に落ちた。太田さんの甘い声で歌われる一人称「ぼく」が、「まだ君のこと……過ぎたことだね」という、その「……」にこめられた、見えない言葉や時間に打たれる。空白まで含めて、松本さんの詞、なんだよね。

ところでこのシングル盤の歌詞面の隅に、「太田裕美コンサートツアースケジュール」というのが載っているんだけれど、3/24から5/19までのたった2カ月のあいだに、浦和、小山、平塚、日立、千葉、三島、浜松、高崎、川、桐生、新潟、東京、大分、宮崎、鹿児島、の15カ所を回るという何ともハードな日程。そういえば今は、歌謡界の人でもこんなツアーはあまりやらないよね。時代の牽引力ばかりでなく、地道な営業努力も底辺にあってこそのアイドル文化、だったのかもしれない、今思うと。

こけてぃっしゅ

2005-01-27 | ぜん
太田裕美は、歌謡曲の大衆性と、いい意味でのアマチュア的みずみずしさと、ニューミュージック的洗練(当時のね)を兼ね備えた存在だった。こういうスタンスの人って、太田裕美以外にちょっと見当たらない。その3点のバランスがもっともよくとれていたのが77年のアルバム「こけてぃっしゅ」なのだ。もう、このアルバムさえあれば、「木綿のハンカチーフ」をはじめとするヒット曲の数々もいらないくらい。

「夏風通信」でピアノがタンタンタンタン♪と鳴った瞬間から、奇跡の連続であります。アルバム中の裕美さんは、子供っぽいようで大人のようで、清純なようで小悪魔みたいで、まさにコケティーッシュ!シングル「恋愛遊戯」と「九月の雨」が収録されているが、全体の雰囲気に合っているのは軽やかなボサノバ調「恋愛遊戯」のほう。当時の歌謡曲のシングルとしてはパワー不足だったかもしれないけど「恋愛遊戯」は非の打ち所のない傑作です。「恋愛遊戯」を再認識しよう!

とにかく全編これでもかってくらい太田裕美の魅力満載なのだ。しかし、よーく考えてみると、これらの作品群は作詞家松本隆さんの思い描く美少女、美女像を太田裕美という歌手が演じているとも言えるのである。それならそれでもいい。約40分間、幸せ気分でいられるのならば俺は喜んで騙されよう。

最後に一言。裕美さん、今度サインくださ~い!

Liberty

2005-01-26 | いしい
昨日、夏子宅の記事で放送があることを知り、慌てて寝る直前に録画予約して、今朝見た。とりちゃんが11月に行った、「YOSHIDA MINAKO with brass ensemble」のライブ。うううー圧倒。美奈子さん、カッコよすぎー。とりちゃんのレポで書かれていた「息」ということを、とてもとても感じる。20人の管楽器は、楽器というより、人間そのもののような生々しい印象で。美奈子さんの声と、一人一人の息が、対等にわたりあっている感じ。そうか、管楽器って「息」なんだね。ああ、これを、シアターコクーンで、生で。とりちゃんいいもの聞いたねー。羨望。

番組では最初に「encounter」。美奈子さんの世界って昔から本当に変わらない。って、ぼーっとしてたら、次に、大好きな「Liberty」だった。これは、元々美奈子さんが鈴木雅之さんに書いた曲(だと思う)。87年。当時、そう、確かこのジャケットのような双子がたくさん出てくる、ソニーのCF曲になってた。この鈴木さんのバージョンで美奈子さんはコーラスも担当していて、それが本当に星空のようなうつくしさ。目を閉じて聞くと、なんだか身体ごと宇宙空間にさらわれちゃうようで、よくヘッドフォンでリピートしてたな。

10代後半の頃、私が憧れている女性ってふたりいて、それは吉田美奈子さんと矢野顕子さんだった。オンナだってことに不自由さばかり感じてたその頃の私から見て、女性であることに卑屈になるわけでもなく、かといってがんばりすぎるわけでもなく、そんなことからどこまでも自由なのがこのふたりだった。うーん、あれから20年経つ今も、ダントツにカッコイイもんなあ、美奈子さんとアッコちゃん。そして、美奈子さんの、歌の圧倒的な迫力と、MCのときの転がるような笑い声の落差。ああキュート。と、ビデオ見ながらため息つきました。

ミッキーでGO GO GO!

2005-01-22 | いしい
あがた森魚さんの88年のアルバム「ミッキーオの伝説」。実は私、あがたさんの他のレコードはそんなに持っていないのだけれど、これはリアルタイムで、とにかくよく聞いた。間違いなく名盤。

なぜ今またこれを引っ張り出して聞いてるかというと、風が吹けばオケ屋がもうかるような話なんだけれど、こないだとりちゃまが湾岸系きっての美男子・近藤さん目当て(笑)で行こうとし未遂に終わったWATTS TOWERS+あがたさんのイベントを、ドラマーの夏秋さんが「観に行った」とご自分の日記で書かれていて、そこで「ドラマーとしてはじめて仕事をしたのが『ミッキーオの伝説』発売直後のあがたさんの全国ツアー」と回想してたから。へええそうだったんだ。

このアルバム、本当にどれも曲がすっごくキュートで大好き。タイトルもいいのだよ、「X線もおどろく恋」とか「101匹ミッキー忠臣蔵」とかね。聞きどころがものすごくたくさんあって、ピチカート初代ボーカリストの佐々木麻美子さんとのデュエットで「Tea for two」を歌っていたり、ラストでは、はちみつぱいのメンバーを従えて「骨」を演っていたり!(7月にとりと行った栗コーダーのライブで、ゲストの慶一さん+久住さんで歌ってくれたよね。)それから当時の私は、この中で数曲を叩いている矢部さんのドラムにそりゃもう倒れてました。聞いてすぐそれとわかる(私のような楽器オンチにさえも!)ソリッドな音、何というか「男気」なドラム。この頃から今も、全然変わってない。当時いしいが人に押し付けていた「自分選曲テープ」のトップには、このアルバムの1曲目でもある、矢部さんのタイトなドラムが激シビれる「ミッキーでGO GO GO」が必ず入ってましたね。あー今ライナーを見直してたら、近藤研二さんもギターでバリバリ参加してるじゃん!やだもー早く言ってよ~。(←誰に訴えてるんだ。)

っていうか、私が今聞いてる音楽を演っている人が、当時とまったく変わってないことにしみじみおどろく。これってホントに、ものすごくシアワセなことだよね。

U2

2005-01-22 | ぜん
83年にリリースされたサード・アルバム「WAR」を聴いて思うのは、この頃のU2は良かったなあ、ってこと。硬質でヘヴィなベース、切り裂くようなギター、そしてなんといってもボノのヴォーカル。とにかく全てにおいて「ロックはかくあるべし!」と主張していたし、「かっこいいロック」のお手本だった。

このあとU2は「ヨシュア・トゥリー」で洗練の極みへ到達し、更に進化を続ける。でも、これって正しい進化なの?と思う時がある。なんといいますか、異型の進化じゃないのかなあ。最近のU2を聴くと、科学が進歩しすぎた遠い未来、頭脳だけが発達して肢体が逆に退化した人類のような印象を受ける(例えばの話ですけど)。まあ、こっちが最新のロックについていけなくなったからそう思うだけなのかもね。

アヴァロン

2005-01-20 | ぜん
ロキシー・ミュージックの「アヴァロン」は、ひょっとしたらロック史上五指に入る名盤なのではないだろうか。うん、そうに違いない。これを「くだらん」と言うやつにはお目にかかったことがない。(「知らない」ってやつはたくさんいるけどさ。)

オープニングの「モア・ザン・ディス」からラスト「タラ」まで一部の隙もなし。完璧すぎること以外、欠点が見つからない。実はワタクシ、長いことブライアン・フェリーのふにゃふにゃヴォーカルがキライだったのです。でも「アヴァロン」には素直にひれ伏してしまった。好き嫌いで片付けてはいけないレベルの作品です。ジャケットもかっこい~!

ところで、このアルバム発表後の来日公演を観に行きました(自慢)。なぜかシングル・ヒットした「モア・ザン・ディス」は演らなかったのだが、もう素晴らしいパフォーマンスの連続。あ、ブライアン・フェリーは歌同様、ダンスもふにゃふにゃでした。一応ロック界のダンディで通っているものの、かっこいいのか悪いのか、微妙なところ。ジョン・レノンのカバー、「ジェラス・ガイ」での口笛は今も耳に残っています。

ちなみにロック史上五指、残りの4枚は、「ソフトマシーン・ファースト」「シング・フィッシュ/フランク・ザッパ」「フライング・ティーポット/ゴング」「ビューティ&ザ・ビースト/ゴーゴーズ」でーす!って、嘘ですけど。こういうこと書くと、「アヴァロン」についても信憑性を失っちゃうか。

カラオケで歌える歌

2005-01-20 | いしい
「カラオケで歌える歌」、それは、20代の私をときどき悩ませていた瑣末な事柄のひとつである。カラオケボックスが当たり前の存在になる前、歌を歌いたいとなれば、会社近くの「歌泥棒」という、あまりにもベタなネーミングのカラオケスナックに足を運んでいた頃の話だ。

その時代はまだ、カラオケが主に社交のための道具として機能していたので、場にいる人は一応「どんな歌が好きなの?」とか「入れてあげるよ」と、互いを気遣っていた(ような気がする)。問題は、「どんな歌が好きなの?」が、自分に向けられた場合だ。「ムーンライダーズ」とでも答えようものなら場の空気を具合の悪いものにすることは経験上十分承知しているので、「えーと…日本のロックとかポップス、ですかねえ…」などと実に曖昧な返事をすることになる。しかし、曖昧な答えは曖昧な想像しか生まないもので、相手は私の答えから「いしいはGLAYとかglobeとかが好きなのね」と解釈して、「じゃあ、次『DEPARTURES』ねー」と小室ナンバーを入れそうになったりする。だからそんなもん歌えませんってば。

曲数が少なかった当時のカラオケでも、大滝さんや達郎さんの曲なら少しはあったけれど、女の私ではキーが合わない。聖子ちゃんのヒット曲は歌えたけれど、90年代に踏み入れたばかりのその時期には微妙な距離感だった。そんな、カラオケ界のブラックホール(←大げさ)にはまり込んでいた私を、唯一救ってくれたのが竹内まりやだったのだー。その頃、ドラマの主題歌とかでヒットしてたからね。「駅」とか「告白」とか「マンハッタン・キス」とか、ずいぶんお世話になりました。私が歌える中で、カラオケの場の空気に許される曲。針の先ほどの接点。ほんと他にないのよ。

画像は、これも当時歌ったかもなー、竹内まりや作詞・作曲の、中山美穂「色・ホワイトブレンド」。その後まりやさん自身もセルフカバーしてますね。昨日たまたまテレビで、これを歌っているミポリンの映像を見たので(たぶん「歌の大辞テン」だろーな)、そーいえばこんなシングル盤も持ってたなあと回想モードになったというわけでした。

ノート

2005-01-19 | 夏子
ちょっくら片づけものをしていたら、箪笥の引き出しから14歳から数年前までの雑記ノートと出くわす。ずっと気になっていたものの整理しはじめると、沼に入り込むこと間違いなしで、避けていた鬼門のひきだし。食器棚に文庫本やら、箪笥にノートですんません。ほんと恥ずかしいくらいに80年代の歌についてツッコミを入れていて、今となんら変わりなし。パラパラめくれば「マーメイド論」やら「いつ過去形に論」など、あんまりテレビを見ない時代でもちゃんと聖子ちゃんの歌はチェックしてたんだな。
そんなバカノート。


その隙間に「文学論」の試験前のノートも出てきた。他の受講ノートは破棄しただろうけど、これだけは保管。詩の原点→神に祈る←叙事詩 poeteの語源は【創る】だとか 八木重吉「虫」は無技巧でそれが技巧的、だとか生意気に書いてあります。卒論で近代詩のセンセについていきたかったくらい、このあたりは当時も好きだったんだろうな。




でもー。こんなノートや授業よりも、こっちのほうが得るもの多くて。背表紙がボロッボロになっているのは、それだけ読み倒したという証拠。
「マイダスの指」松本隆作品集。日夜ペラペラしてましたね。

ポオルヴァレリィの詩の定義よりも、角砂糖がくずれていく瞬間に何をみつけるのか、という宇宙にわたしは震えておりました。(レモンティー より)
ハゲた背表紙になっているのでとても「サインください。えへ」とは言えないシロモノ。

こんな大量のノートと向き合う瞬間、そこには震えるような美しい過去との対話もなく、ただただ最近自ら感じることをしてないな、と反省のみ。ただ納得したのは、ばかきゅんの為のバカ雑記ノートだったのかも。

99年の冬、一枚の切り抜き

2005-01-18 | いしい
この少し黄ばんだ切り抜き。何となく捨てられずにずっと手帳に挟んである。99年12月発売の「風街図鑑」の新聞広告。あれからもう5年、という気もするし、たった5年、とも思える。

99年の冬といえば、上の娘がやっと1歳を過ぎたころ。今でこそ家事育児における手抜き能力もレベルアップした(主婦としてはレベルダウンか…)私だけれど、そのころはいかんせん未熟で、音楽を熱心に聞くような時間的ゆとりもなく、日本の音楽シーンで何が起きているかなんてことにもまるで疎かった時期だ。とり・夏・ぜんは観ている11月の「風待ミーティング」のことも、まったく知らずに過ごしていた。そんな、すっかり錆びっぱなしだった私のアンテナにも、この新聞広告は引っかかってくれたのだから、出会うべきものってどこかで待っていてくれるものだと思う。音楽ソフトにお金を払うことも久しくなくなっていた時期だから、BOXモノで15,000円、という値段には躊躇があったような記憶もある。でも、何かが背中を押して、私はこれを買った。

そして、松本隆さんの主宰するサイト「風待茶房」のBBSに、初めて足跡を残したのが年明けのこと。ここでとりや夏子やぜんという名前を知ることにもなったし、この2000年という年に、松本さんがクミコさんの作詞・プロデュースを手がけたことで、めくるめくような「はっぴい・ライダーズ」の嵐に再び巻き込まれることになる。そのとき松本さんがパートナーとしてムーンライダーズの鈴木慶一さんを選んだということも、そのタイミングも、もう私にとってはすべて運命としか言いようがなかったと、今でも勝手に思ってる。

まあそして、可笑しいくらい今に至ってるわけです。ここまで一筋に至らなくても、と思うくらいだよね、こんなメンツでこんなBLOGやってるし。でも、一枚の新聞広告が、人を運命の入り口に導いちゃうこともあるんだなーなんて、あの99年の暮れから今につながるまっすぐな道を振り返って、感慨深くも思ったりするのだ。

「風待茶房」のリニューアルに伴って更新された「カフェのお客さま」コーナーで、松本さん×グルーヴィジョンズの伊藤さんの対談が、この「風街図鑑」のことにも触れられていたので、私もちょっとばかり、私にとってのささやかだけれどとても大切な「図鑑」思い出話をしてみました。

いけない想像

2005-01-16 | とり
ひとまず。書かないと続けにくいですよね。

1曲目の「春の歌」から、マサムネくんの強くてしなやかなメロディ炸裂って感じで、おまけに、何気なく、どこにでもありふれているようで、想像力をかきたてられる色っぽい歌詞にいけない妄想に陥ってしまう。

1回目に聴いたときは、年末にリマスター盤をファーストから続けて聴いたせいか、あー、昔の歌に似ているかな、と思ったのだけど、何回か聴いてるうちに、やっぱりそうでもないか。

っていうか、そんなこと、どうでもいいのかな、と。聴いた人が気に入ってくれれば、ファンでもファンでなくても、どんな歳の人でも、どんな理由でも。

ホント、私と同じ1960年代後半生まれ世代で、歌を作る人の中では、マサムネくんと堀込高樹さん、私の中ではベスト1&2です(順不同)。

うまく、まとまらないので、このへんでー。今のところ「甘ったれクリーチャー」と「自転車」かな。でも、「テイタム・オニール」も捨てがたい。

予定

2005-01-11 | 夏子
いやはやようやく子の長い冬休みが終わりやがって、ココロ静かに音楽でも聴こうという気分になってきました。今日は、久々にneumaを聴いちゃったぜよ。

さて、明日「スピッツ/スーベニア」が森林地帯から到着、とのメールが届く。
2曲ほどはラジオで聴いたんだけど、予備知識もなにもなし。
素で受け止めよーっと。

とりちゃまはもう入手したんだろかー。感想おしえてちょー。

ススメられ人生

2005-01-08 | いしい
3日の夜だったか、突然、家の電話が鳴った。(まあ電話というのはだいたい突然鳴るものだけれど。)「正月早々誰よ」と思って出たら、相手は飛脚。わが家の位置がわからないと言うので、玄関に出て手を振ったらやっと気付いてくれた。HMVの箱を手渡しながら彼曰く「いつもはこの辺の担当じゃないのでわからなくてすみません」。あーこちらこそすみません、正月3が日に配送なんかさせちゃって。深く考えずに大みそかにクリックしちゃったんだけど、まさかそんな早くに配送してくれるとは思わなかった。

その、正月早々やってきてくれたうちの1枚がこれ「The Fifth Avenue Band」です。うぎゃーーーー名盤。フィフス・アベニュー・バンドとかピーター・ゴールウェイとかって、もうずーっと前から名前だけはイヤというほど聞いてたわけだけど、買うに至ってなかった。私のよーに洋楽に疎い人生送ってると、イメージのみで海の向こうのことを判断しがちで、何とかバンド、っていう名前だけでもっとカントリーっぽい音なのかと思ってた。って、大ざっぱすぎです。しかも認識間違ってるし。この人たち、ニューヨークのバンドなんですね。カカカカッコイーッこのジャケット。まあ先日のゴルゴーニ~と同じで、よーく見ると写ってる人たちは今いちイケてないんですが、そこもまたよし。しかし69年にこの音って、スゴイなあ。当時はあまり売れなかったらしいけど、仕方ないのかな、だって今の新譜と言われても頷いちゃうくらいの洗練された音。でも、カンペキAORチックでもなく、どっかに泥臭さ漂うのが、絶妙~、好き好き。グリニッジビレッジの人がウェストコーストで録音するとこうなるのかー…。キャッチーな「One Way Or The Other」「Nice Folks」もいいけど、ジャズテイストあふれる「Country Time Rhymes」「In Hollywood」が、ものすごく好きだなあ。

何がキッカケでこのアルバムを大みそかに注文したのか、よく覚えていないのだ。プロデューサー(元ラヴィンスプーンフルの面々)の名前に反応して前々からカートに入れてあったのか、どっかで小西康陽さんが紹介していたのを見たのか、うーんどうだったっけ。大体HMVでもアマゾンでも、私のカートはもう動かすにはポーターでも雇う他ないぐらいパンパン、いつになったら全部買えるのやら…。昨日は昨日で飛脚や猫が、ぜんさんおすすめのロス・ロボスやらギタリストの西村哲也さんおすすめのコリン・ブランストーンやらフルサワさんがB826で演奏してたと教えてくれたキンクスやら鈴木慶一さんが日記で触れていたデビッド・クロスビーやらを運んできてくれましたっ。(中味バラバラだなあ…。)今の私、信頼できる方の渾身のおススメならどんどん買ってしまいそう。洋楽オンチの遅い目覚めをおもしろがって色々ススメてみてください。あーシアワセ~。

今年も引き続き・・・

2005-01-04 | とり
今年、初めて買ったCDは、ライダーズの「AMATEUR ACADEMY 20th anniversary edition」。(「D/P」の文学的な歌詞が、大好き~。ちなみにかしぶちさん作)ということで、うーむ、2005年は私的“ムーンライダース”Yearになるのか・・・という感じです。

毎年、初ライブは何にしようか、と悩むこともないのですが(行けるライブにしか行けないだけで。あたり前か・・)、いしいは、1月9日ジャック達/西村哲也/セロファン@渋谷クロコダイルを狙っているはず。私はというと、1月26日「FESTIVAL EXPRESS」スペシャル上映会イベント@SHIBUYA-AXでのTHE SUZUKIのゲストライブを初ライブに狙っています(上映も楽しみなのだけど)。

といいつつ、こっそり狙っているのが、1月11日「新春歌暦2005~ワッツ塔からずっと」@Shibuya O-WEST。DJ の堀込高樹さんでも、あがたさんでもなく、WATTS TOWERSのGt近藤研二さん(栗コーダーカルテット)目当て。いやー、近藤さんって湾岸系では一番美しい男の人だと思う(←今年も引き続き、ただの男前好き)。

しかし、セガのロゴを見るたびに、THE SUZUKIの「Romeo,Juliet&Frankenstein Ⅰ」を歌ってしまうのは、私だけでしょうか・・・・。

ちなみに、THE SUZUKIのチケット発売日の1月8日は、スピッツ@NHKホールの一般発売日。ファンクラブ優先でも外れてしまったし、一応、電話してみるかー。


韓国からピチカート

2005-01-03 | いしい
あけましておめでとうございます。昨年10月に始めたばかりのこのバカキュンですが、今年は何とか10月まで続けて1周年を目指しましょか。きっとダラリンコ更新ですが、内外のみなさまよろしくお願い致します。

さて一発目、特にお正月に関係のないCD。私んとこにきたお年玉ですね。韓国で働いている弟が帰省しまして、お土産にくれました、ピチカートファイブ韓国バージョン~。といってもとりのキリンジと同じで、中味は日本盤と変わりなし。オビが韓国語になっていて、あと、日本語の歌詞カードにプラスして韓国語のライナーノーツ+歌詞カード(まったく解読不能)が入っております。そもそも物価が違うから比べられないけれど、これが日本円で1500円ぐらいと言ってたかな。

「Sony Music Years 1986-1990」と題されてるように、主に田島貴男さん時代のピチカ(+佐々木麻美子さんボーカルものも少し)から、小西康陽さんが選曲している盤。すごく個人的な好みだけれど、私にとってピチカートといえばなんといっても田島さん!なので、そんな人間にはピッタリのコンピレーション。あらためて聞いてみたけどやっぱり好きだー。小西さんのとりすました音に田島さんのボーカルが絡むと、過剰なぐらいにドクドクと濃い血が流れ出す、その不均衡にヤラれる。きれいに飾ったショーウィンドウのガラスを勢いあまって破っちゃうような、計算外なとこがいい。オリジナルラブもやっていた田島さんが、ピチカートに入ると聞いたときはほんとにビックリしたし、こりゃとんでもないグループになるなと思ったけれど、本当にその通りだった。ソウルフルな歌ゴコロとクオリティの高い楽曲が、恐ろしい完成度で結晶している。あんなグループ、もうこれからも二度と出ないかもしれない。それにしても、この二枚組の二枚目に収録されているライブトラックが、小西さんの「田島くんは今日でおしまいです、田島くんさようなら!バイバーイ!」の明るいMCで終わってるのは、いかにもシニカルな小西さんらしいな。

ちょっと前には隣国ながら遠いイメージのあった韓国だけれど、今はキリンジやピチカートファイブが流れているのかあ。弟曰くソウルに行くと冬ソナツアーの日本人ばかりでびっくりするそうだし。ビバ、日韓文化交流!