about Panzerkampfwagen Models

AFVプラモ製作記です。

ドラゴン 1/35 エレファント その3

2019-02-23 17:48:20 | エレファント
またまた久しぶりです。
前回、サーフェイサーを吹き付けた後、まずはベースカラーとなるダークイエローを吹き付けます。
今回使用したのは、以前ヤークトティーガーを塗装した際のダークイエローをベースにしてニュートラルグレー、ホワイトを加えてかなり彩度を落としたダークイエローを使ってみました。

サーフェイサーによるブラック&ホワイトの効果を残すため、かなり薄めに全体に吹き付けています。
しかし、天板など日光が直接当たるだろう箇所には、すこし濃いめに吹き付けています。



こんな感じになりました。
なかなか悪くない感じです。
このやり方は、塗装した後にフィルタリングを行って彩度の調整や光のあたる部分やあたらない部分を表現していたのを、先に行うという感じですね。
どちらがよりよいやり方なのか、自分に合っているのかはまだよく分かりません。
とりあえず、今回はこの方法でやってみました。

3色迷彩を施すので、次にグリーンを吹き付けます。
このグリーンも、ヤークトティーガーのときに使ったグリーンにダークイエローを混ぜて色調を合わせると同時に彩度を落としたものを使いました。



これだけでもなかなかいい感じに吹き付けられたと思います。

そして、最後のブラウンですが、これも同様にヤークトティーガーに使用したブラウンにダークイエローを混ぜ、彩度を落とし色調を合わせてみました。



この状態で、全体としてかなりくすんだ感じになりました。
これは敢えて狙ってやったもので、今回はうまく狙いどおりにできたと思います。
この後、ウェザリングを施すことを考えるとちょっとやりすぎたかなとも思いますが(^_^;)
なお、迷彩パターンは、塗装図やその他の資料を見た上で、あくまで僕の中でのイメージを再現したオリジナルのパターンであり、実車に忠実なものではまったくありません。
塗装図の迷彩パターンって、あんまりかっこよいものではないと感じたので、僕のイメージとしてかっこよく、かつそれらしく見えるようなパターンを考え、事前にプラ板を使って何度も練習してイメージを掴んだ上で、フリーハンドで緊張しながら吹き付けてみましたが、どうでしょう?
自分としては結構満足してます(^_^;)

僕のスタンスとしては、史実に忠実に作るというよりも、イメージとしてのリアルさというものを重視したほうがいいのかなと今は思っていますので。

ただ、使った色については、考えながら調色していったので、まったく同じ色をいちから作ることはできません(^_^;)
まあ、このあとの過程でいくらでも誤魔化せるのでよしとします。



次は細部の塗り分け、履帯と車輪の取り付けなどになります。


ドラゴン 1/35 エレファント その2

2018-12-08 20:30:07 | エレファント
事情がありましてこのブログもエレファントも長い間放置していましたが、ようやく再開します。

さて、フリウルの金属製履帯を初めて使ったのですが、たしかにすごく良いのだけど、不満点もあります。
これは1コマ1コマ真鍮線をピンとして通していき、その真鍮線を瞬間接着剤で固定していくのだけど、各コマ自体にバリがあって、まずはピンを通す穴を0.5mmのピンバイスですべてさらっていく必要があります。
この作業をしないと真鍮線のピンが通らないことが多いので。
また、一個一個のコマをチェックして、バリがあればヤスリやカッターで削っていきます。バリ、結構ありますね。
ホワイトメタルは柔らかいので削るのは苦ではないですが。
しかし、計230コマをチェックしてバリを取る作業はなかなかの苦痛ではありますね(^_^;)
で、こんな風になりました。



次に塗装ですが、今回は銃を染めるためのLiquid Gun Blueというのを使って染めてみました。
可動履帯なので、隅々まで塗料を行き渡らせるのはなかなか面倒なのではないかというのが理由です。
フリウルの履帯の染め方を紹介しているブログなどを参考にしつつ、やってみた結果がこれです。



結論から言うと、仕上がりは悪くはないと思うのですが、ちょっとコスパは悪いかなと。
このGun Blue、2000円近くするのですが、使い切ってしまいました。
Gun Blueの液体を水で4倍に薄め、適当な容器に履帯を入れて染まるのを待つのですが、履帯を入れるとすぐに水が濁ってくるのがわかります。
濁ってくるというのは化学反応が起こっているということなのでよいのですが、しばらく(20分くらいか)放置してもういいだろうというところで履帯を引き上げ、水洗いします。
しかし、かなり染めムラができてしまったんですよね。
そこで、再度同様にして染めます。
この工程を3回繰り返してようやく全体が染まってくれました。
よくわからないのが、染めた後に水洗いしながら歯ブラシでこすったのですが、隙間にサビのような茶色い物質が残ってしまい、どうしても取れません。
まあ、ウェザリングしたようにも見えるので、まあいいかということにすることにしました(^_^;)

次にフリウルの履帯を使うときは、プライマー塗って普通に塗装するかな。

さて、組み立てはほぼ終わりました。
ドラゴンにしてはパーツ数も少ない方かなと思います。
後の塗装のことも考慮してこの状態で基本塗装まで済ませます。



まずはサーフェイサーを吹き付けていくのですが、今回は、ブラック&ホワイト塗装をサーフェイサーを使ってやってみました。



クレオスのサーフェイサー1500番のグレーとブラックの2つを使いました。
まずはグレーを全体に吹き付け、完全に乾かしてからブラックを影になる部分などに吹き付けました。
実際にやってみて思ったのは、先にブラックを吹き付けてからグレーを吹き付けた方がよりやりやすかったように感じます。
いやあ、これだけでもなんだか雰囲気が出てきますね。
その後に基本塗装、迷彩塗装、ウェザリングと重ねていくので、このブラック&ホワイトはちょっとやりすぎくらいがちょうどいいと思うのですが、どうなんでしょうね。

次回は基本色のダークイエローを吹き付けていきます。

ドラゴン 1/35 エレファント その1

2018-01-08 19:18:44 | エレファント
さて、2018年第1作目はドラゴンのエレファントです。



戦車のキットというだけで、何だかすごく安心してしまいます笑

エレファントは、もともとヘンシェル社とポルシェ社がティーガー1の開発競争をした結果、ヘンシェル社の案が採用されティーガー1として生産されることになったのですが、ヒトラーと仲が良かったポルシェ博士が決定がなされる前に生産を開始してしまったため、不採用となった車体を利用するために企画・生産されました。
当初はフェルディナントという名前で東部戦線に投入されたのですが、その後回収され、前方に機銃を追加したり履帯を変更したりと多くの改良を加えたものがエレファントとなります。
なので、エレファントとフェルディナントは基本的に同じものなんですね。
そして最大の特徴は、エンジンで発電機を回してその電力でモーターを回して駆動するという先進的な設計にあります。
ただ、あまりに設計が先進的過ぎて、当時の技術ではかなり大変だったのは想像に難くないですよね。
だって、電気戦車ですよ、現代でもそんなものはないんじゃないでしょうか。
それでも量産して実際に運用してしまうところがドイツの凄いところだなーと思います。
さらに71口径8.8cm対戦車砲PaK43という超強力な戦車砲と前面装甲200mmという重装甲でとんでもない強さを誇っていたようです。
実際、1943年11月25日、たった2輌のフェルディナントが合計54輌ものソ連軍戦車を撃破する戦果を挙げたという記録があるそうです。
ただ、重装甲のため65tという大重量であり、そのおかげで足回りがすぐにトラブルを起こしたり、泥にめりこんだり橋を落としたりして乗員は大変な苦労をしたようではありますが。
それでもこんな戦車を作ってしまうところが、ドイツ戦車の魅力かな〜と思います。

さて、このキット、全然新しいものではないのですが、なかなか充実した内容ですね。
何といってもツィンメリットコーティングが最初からモールドされているのですが、そのクオリティがめちゃくちゃ高いんです。
パテを使って自分でやったとしても、こんなハイクオリティのコーティングは僕にはまず無理です。実にありがたいですね〜。
最近のドラゴンのキットにはない充実したエッチングパーツ、さらに金属製砲身まで付属しています。
マズルブレーキも金属製だったらもっと良かったのですが、まあ、それは求めすぎですね。
唯一残念なのは、履帯がDSトラックだということ。
これがマジックトラックだったら言うことないんですが。

付属のエッチングパーツと金属製砲身です。



というわけで、今回は奮発してフリウルの金属製可動履帯を使います。
さらにRB Modelのドイツ軍凡庸アンテナとアンテナ基部、モデルカステンのステンレスワイヤー、車外装備品を固定するクランプは以前にも紹介したJenny's Clamp を使います。
クランプは付属のエッチングパーツにもあるのですが、Jenny's Clampの作りやすさを一度知ってしまうと、普通のエッチングパーツのクランプなんて面倒でもう作る気にもなりません(^_^;)



早速足回りから製作に取り掛かります。
4号戦車系とは違って車体がごちゃごちゃしていないせいか、部品数も極端に多くなくてドラゴンにしては組みやすいかも。
さらに転輪のパーティングラインを消す作業をほとんどしなくてもOKだったので、非常に楽でしたね。
4号戦車やパンターの転輪のパーティングラインを消す作業って、本当にしんどいですよね。
とても地味な作業だけどやらなければ気がすまないし、数もやたらと多くて時間はかかるしで、この作業って戦車模型の最大の難点の1つだと思うのですが、どうでしょうか?

というわけで車体の一部と転輪系まで一気に組みました。



今回はここまです。

塗装は3色迷彩をするつもりですが、今回は色調を以前とはかなり変えたものをイメージしています。
うまくいくかどうかは分かりませんが(^_^;)