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昨日のブログ「このままでは国が滅ぶ そして、10年後借金時計は止まった!」で取り上げた日本の10年前の「国の借金321兆円」は10年後の2006年末には832兆円に膨れあがってしまいました。
この10年間で2.6倍にも膨らんだ「日本の国の借金」の改善(いわゆる財政再建)はどうすればよいのでしょう。この分野の門外漢である私にはこの問題の重要性やその行く末についてはよくわかりません。ですから、90年代前半に「景気回復」と「財政再建」の2つの政策課題に正面から立ち向かい、好ましい成果を上げたスウェーデンの状況を専門家の分析を通して紹介するに止めます。
私が、この分野の門外漢でありながら敢えてこの問題を取り上げたのは、私の環境論では「環境問題とは、我々が豊かになるという目的を達成するために行った経済活動の拡大の結果生じた目的外の結果が蓄積したもの」だからです。
90年代初めの不況は深刻な財政赤字の悪化を招き、スウェーデン経済に著しい打撃を与えました。1991年から93年にかけて、日本と同じような原因による「バブル崩壊」を経験したスウェーデンは、「経済のマイナス成長」「高失業率」「GDPの12%を超える財政赤字」「経常収支の大赤字」の四重苦に苦しみました。
事態を改善するために政府与党は、野党との協力のもとに綿密なプログラムを組み、強い福祉を訴え、「歳出の削減」と「増税」を実施した結果、「景気回復」と「財政再建」を同時に解決するとともに、四重苦を克服したのです。迅速で大胆な公的資金の投入により、不良債権問題は1年で解消し、投入された公的資金も1996年にはほぼ全額返済されました。
この分野の専門家によれば、財政再建の方法は理論的には次の3つしかないそうです。
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明日は、この原則に沿って、好ましい結果を得たスウェーデンの状況を概観します。
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