B-scale fan's log

Since 2004.4.16

最近は映画の感想がメインですが、
元は戦車模型のblogでした。

ガチ☆ボーイ

2009年11月30日 | 日本映画 評価4
2007年 小泉徳宏監督 佐藤隆太主演
    出演 サエコ、向井理、仲里依紗、
    泉谷しげる 他
『学生プロレスに突然に入部した秀才の大学生は、
 何でもメモを取り写真を撮るほど記憶力が悪い。
 しかも試合で技の“段取り”も忘れてしまい、
 いつも本気でガチンコの試合をすることに・・・。』

新評価 4.0

佐藤隆太はデビュー当時から応援していましたが、
やっと、この辺りから主役になれましたね。
と言いつつ劇場鑑賞は見送って、やっと見ました。
脇役が薄くてしんどそうだったので・・・。

だってヒロインがサエコですよ・・・。

公開時の番宣で大事な仕込みをバラしていたので、
最初から“そうなんだよね”みたいな目で見ますが、
あのネタばれはしないで映画を見たほうが、
よりこの映画は楽しめたのじゃないでしょうか?

まぁ勘のいい人なら知らずに見ても気づくでしょうが、
最初からネタばれしているのとでは大違い。
でも学生プロレスで主役が佐藤隆太の物語では、
宣伝部の皆さんは心配だったのでしょうね。

しかもヒロインはサエコですから・・・・・・。

ヒロインのキンキン声が臨場感を損ないますが、
仲里依紗も有効活用してない不満も有りながら、
ともあれ後半は不覚にも感動したりして。
ネタばれを知らず見たかったな~。
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たみおのしあわせ

2009年11月29日 | 日本映画 評価3
2007年 岩松了監督
    出演 オダギリジョー、麻生久美子、
    小林薫、原田芳雄、大竹しのぶ、
    石田えり、忌野清志郎 他
『父と暮らす服のセンスの悪い青年は未だに独身。
 一方、父は子供を理由に再婚も出世も断ってきた。
 ある日、父の上司の紹介の見合いが上手くいき、
 ついに青年は結婚することになった。』

新評価 3.0 (たぶん)

たまに善人しか居ない、つまらない映画がありますが、
驚いたことに、これは出てくる人のほとんどが悪い人。
と言っても警察が絡むような人たちではなく、
これくらいの根性・性格が悪いのは普通に居るような。
でも人情劇では、ちょっと人数が多すぎて苦笑いです。

最初は煮え切らない息子や、子離れしない父親に、
違和感やイライラを感じながら笑えるのですが、
彼らの周りに居る人が少し変なのです。
例えば・・・

息子の結婚式の日取りを早くさせようとする仲人。
もてもてな父親に嫉妬して嫌味をいう同僚。
居酒屋で同席の同僚をおいて携帯で話し続ける男。
囲碁店で初心者にあからさまに嫌な顔をする店員。

父親の恋人と義理の弟はすこしワルですが、
それ以外は飛び切り悪人ではなく、
普通に周りで有りそうなケースで。
そこの部分だけ取り上げるから変なだけで・・・。
でも、そこでだけ接触していると嫌な人ですよね。

私の周りにも居ますよ。誰か書かないけど(笑)。
私自身がそうでもあるでしょうし。

それ故にラストは衝撃の展開。
でもバスに乗るまでは納得できます。
その後で畑の中に入るのは・・・。
ちょっと意味がわからなかったな~。
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蛇にピアス

2009年11月28日 | 日本映画 評価3
2008年 蜷川幸雄監督
    出演 吉高由里子、高良健吾、ARATA 他
『偶然入ったクラブで知り合った割れた舌のパンク男。
 その世界に興味を持って男と付き合いだすが、
 やがてピアスだけではなく刺青にも興味を持ち、
 男の紹介の彫り師とも関係を持ち始める。』

新評価 3.0

芥川賞を受賞した金原ひとみの小説が原作。
何故かどこかで読んだことがあるのですが、
さすが蜷川幸雄監督。
原作のイメージ通りに映像化されています。

「青の炎」から久しぶりの監督作ですが、
どこか鬱屈した青春劇が好きな監督ですね。
今回も日本のどこかには確実にある、
アンダーワールドな青春。

キャッチーな若い役者を見つけるのも上手く、
今回は吉高由里子で過激なフル・ヌード。
そこだけに引かれて見てしまうと、
かなりエロ・グロなんで嫌悪感がでるかも。

とりあえず毛色の変わった青春映画なのですが、
どこかおっさんのエロも入っていて、
それがこの監督ゆえか、
原作の雰囲気からなのか微妙なところです。
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イングロリアス・バスターズ

2009年11月26日 | 海外映画 評価3
公開中 クエンティン・タランティーノ監督
    ブラッド・ピット主演
    出演 クリストフ・ヴァルツ、
    ダイアン・クルーガー、メラニー・ロラン
    マイク・マイヤーズ 他

新評価 3.0

物語は冒頭から西部劇的な音楽と、
遠くから平和なフランスの牧場に近づく車列。
そして現れる魅力的な悪者の親衛隊将校。
もうすぐにタランティーノ監督作と分かる
どうにも悪乗りな始まり方。

次に独占領下のフランスに潜入した米秘密部隊。
目的はドイツ軍部隊を強襲し、
残忍な殺人を繰り返し敵の士気の低下を狙う。
と言うわけでちょっとえぐいシーンが有ったり・・・。
その部隊の指揮官がブラッド・ピット。

タランティーノは有名な監督ですが、
実際のところブラッド・ピットが主演でなければ、
興行成績が気になるような、
いかにもタラ監督的な、
タラ監督ファンのためのような映画。

そして冒頭で家族を殺されたヒロインが再登場。
確信的なキルビル的な扱いに、
タラ監督ファンなら凄惨な復讐劇を浮かばせますが、
そこはひとつもふたつもひねってきます。
イギリスのスパイは何で出てきたの?って感じで。

ここから後半はフィクションよりも妄想力が爆発。
ドイツ総統は1944年にフランスに行ってませんけど、
そんなことはお構いなしにユダヤ人による、
敵兵の大量虐殺と自爆テロ攻撃。
正義と復讐のためなら敵に何をしてもOKと。

何だか現代アメリカへの皮肉ですか?
もしそうなら自己宣伝のために突撃取材をする、
肥満体の監督より悪辣なところが気に入りました。
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純喫茶磯辺

2009年11月25日 | 日本映画 評価3
2008年 吉田恵輔監督
    出演 宮迫博之、仲里依紗、濱田マリ、
    麻生久美子、近藤春菜、ダンカン 他
『転がり込んだ遺産を元に、何となく喫茶店を始めた
 バツイチのダメ親父と思春期の娘。
 アルバイトの女性と何となく良いムードになった
 親父に娘は面白くない。』

新評価 3.0

麻生久美子が見たくてレンタルしましたが、
プクプクした仲里依紗の存在感もなかなか。
とか思いながらも宮迫博之。
お笑いなのに、なかなかの役者ですよね。

最近この手の何も起こらない映画を見てますが、
これも本当にラストまで大事件は起こらず・・・。
まぁ現実でも日々に喜怒哀楽はあっても、
殺人とか、爆発とか無いですもんね。

そんな中で出会うちょっと変な人たち。
だけど自分もどこか変な人。
あまりカリカリせずに、
相性が合わないと思ったらほっときましょう。
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ミスト

2009年11月24日 | 見た映画 評価2
2007年 フランク・ダラボン監督
    出演 トーマス・ジェーン、マーシャ・ゲイ・ハーデン、
    ローリー・ホールデン 他
『原作スティーヴン・キングのパニック・ミステリー。
 嵐の通過により停電した山間の町を包む霧。
 その霧の中には謎の生物がひそんでおり、
 外に出た人間はどこかに連れ去られてしまう・・・。』

新評価 2.0

ちょっと怖かったですが謎の生物がいまいち。
最後は退治されないといけないので、
有機体であるのは仕方ないですが、
仕組みがエイリアン的な発想で残念。

宗教かぶれなおばさんが居ましたが、
アメリカにはあんな人が沢山居るらしいですね?
進化論や地動説を信じてない、
学校で教えるのも禁じて欲しい人たちが。

この映画を見た後なら小沢さんみたいに、
「キリスト教は・・・」と、
一言くらい言いたくなりそうだけど、
それは基本的に的外れ。

それで最後は衝撃の後味の悪い結末。
書類を訂正した後に正しい方を破ったみたいな。
結局、何もしなかった人が生き残りました。
と言うのは現実にもある話ですですよね。

私もこれからバカな振りをして・・・、
いや利口ぶって黙ってジッとしていよう。
そうしたら誰か助けてくれますかね。
・・・やはり努力して死んだほうがマシ。
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ゼロの焦点

2009年11月20日 | 日本映画 評価3
公開中 犬童一心監督
    出演 広末涼子、中谷美紀、木村多江、
    西島秀俊、杉本哲太、鹿賀丈史 他

新評価 3.0

見合い結婚まもなく出張で金沢に向かった夫。
しかし帰宅予定日に東京に戻らず、
心配した新妻が向かった金沢で起こる、
3人の殺人と2人の自殺者の謎と秘密・・・。

原作は松本清張の推理小説なのですが、
映画は別物なのか推理の謎解きシーンが無く、
最後に新妻が金沢にむかう列車のなかで、
彼女の想像の中での謎解き。
それが他人の回想なのか真実なのか曖昧。

推理映画なので冒頭からがっつりと見て、
学徒出陣の記録映像や夫の昔の戦友などが、
重要なキーワードなのか気になりましたが、
そこは全く事件には関係なしの肩透かし、
そもそも今、昭和32年が想像しづらい。

もはや戦後ではないと言われた昭和30年代。
しかし戦中戦後のトラウマがまだ残る時代を、
今の時代の人たちが理解できるのか?
パンパンの過去を隠すための連続殺人なんて、
今や元キャバ嬢が議員先生になる時代ですよ。

生誕100周年かもしれませんが、
ちょっと今やるにはかび臭い内容だったかも。
ノスタルジック感を煽られてもね・・・。
でもサスペンスはなぜ崖なのか、
原点がよく分かりました

監督は女優を美しく撮る犬童監督。今回は3人も!?
と思ってみていたら、とにかく中谷美紀が圧倒。
他の2人は霞んでしまうくらい。
とくに広末は演技の幅が狭くてアウトレンジでした。
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なくもんか

2009年11月18日 | 日本映画 評価3
公開中 水田伸生監督 阿部サダヲ主演
    出演 瑛太、竹内結子、塚本高史、
    伊原剛志、いしだあゆみ 他

新評価 3.0

「舞妓 Haaaan!!!」の監督・脚本・主演トリオが再集結。
前作が意外と良かったのでフラリと鑑賞。
またハチャメチャ映画かと思えば前半だけで、
意外と後半はしっとりムードに。
でも2時間超えはちょっと蛇足的だったかも。

産まれ別れた兄弟の再会と兄弟愛がテーマですが、
兄はとことん外面がいいがジキルとハイド的な性格。
兄の妻は人生経験の豊富さから来るクールで勝気な性格。
弟は育ちの不幸から鬱屈した性格の人気お笑いタレント。
弟の漫才の相方は自分の才能不足に悩む天才肌?。

物語の軸を4つも置きながら話を散らばらせずに、
後半に向けて収束させていく展開のうまさ。
でも沖縄まで行く必要があったのかな・・・。
スポンサーの意向だろうか?
それとも南の島で遊びたかったのか?

TV放送が心配なほどのシモネタもあるものの、
それ以外でも笑いとしみじみのある映画でした。
それと、こんな役の竹内結子はいいな~。
あんな性格がきまって見えました。
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ナチョ・リブレ 覆面の神様

2009年11月17日 | 見た映画 評価2
2006年 ジャレッド・ヘス監督
    出演 ジャック・ブラック、エクトル・ヒメネス、
    アナ・デ・ラ・レゲラ 他
『小さな頃から教会の修道院で育てられた男。
 今は調理係だが修道院にはお金が無く、
 孤児達に満足に食事を与えられない。
 男は覆面レスラーとしてリングに上がり、
 食費を稼ごうとするが・・・。』

新評価 2.0

孤児たちと美しい修道女を愛し、
何よりも覆面プロレスを愛する男。
最初は食費を稼ぐための手段だったが、
徐々に勝利への欲望が・・・。

と言うのが笑いの狙いのようですが、
どうにも爆笑は無いのですが、
まぁ、こんなもんでしょうか。
ジャック・ブラックの体を見て笑えと?
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秋深き

2009年11月16日 | 日本映画 評価4
2008年 池田敏春監督
    出演 八嶋智人、佐藤江梨子、佐藤浩市、
    赤井英和、渋谷天外、山田スミ子 他
『北新地の巨乳のホステスに惚れた中学校教師は、
 酒もカラオケも苦手なのに店に通いつめ、
 意外なプロポーズで彼女を射止める。
 幸せな新婚生活だが教師の親は結婚を認めず・・・。』

新評価 4.0

平凡な男が理想の妻をめとったために、
妻の心変わりが心配で右往左往する情けなさ。
かたや妻もどこかに秘密や影があり、
夫の愛は自分の大きな胸ゆえと思い込む悲しさ。

そんなちぐはぐな2人に迫る妻の病気。
妻は夫の愛を引き止めるために手術をためらい。
夫は妻が手術を望んでいないと思い、
病気が治るらしい高価な薬を買うため金策にはしる。
なんとも噛み合わないけど深い愛の物語です。

ところで教師の両親の配役がすごいですね。
渋谷天外と山田スミ子ですよ!!
と言っても関西系の人にしか分からないか。
山田スミ子は久しぶりに画面で見ました。
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