ブロブロガー@くつログ

Proと呼ばれたい...そして日々悪戦苦闘する
Brofessional な職業人の安息の日誌

◇なぜマクロ経済学が必要なのか?~人は皆、経済学者である

2012-10-26 | 経済学

> 今回は、久しぶりに経済学がテーマですね!
> Broが以前話していたとおり、9月以降、景気の下降が顕著な様子です。
> 生活保護受給者も増加を続けているみたいだし、いよいよデフレの深刻化は、
> 末期的な段階に突入しつつあるのではないでしょうか?


▼◇今年の流行語大賞は『売国奴』?~マイナスサム社会の世相日記
http://blog.goo.ne.jp/ayakikki/e/d6765ceb13c477baeac0c83a99ece90b

誤解を受けないように言葉尻を訂正しておきますが、デフレと云うのは単なる
不景気なのではなく、対策も何もしないで放置しておいて、自律的に回復する
様な経済現象では無い
のです。
末期的も何も、悪くすれば倒産企業と失業者とがどんどん町に溢れて行って、
最期には、国民経済を壊滅させるぐらいの破壊力があります。
だから、怖いのです。

> う~ん、ようやく政府も事態を重く見て、緊急経済対策を模索中みたいです
> が、何分財源が在りません。
> 現在の民主党政権は、既にレームダック状態ですから、お手上げですよね。
> でも、海外で生産して、海外で販売している企業などは、未だ元気ですね?

世界全体がデフレな訳ではないですから、モノが売れる国で、利益確保可能な
低賃金で生産できれば、未だ個別の企業としては成長できますよ。
日本で納税していれば日本企業ですが、実態は空洞化していて、ほぼ外国企業
と考えて良い、海外投資の利益を持ち帰っているだけなので、投資銀行の一種
だと考えた方が分かり易いです。


> では、日本法人は製造業ではなく、金融業に分類されるべきですか?


実際には、日本本社で生産や販売の企画を行っているでしょうから、企業分類
と云うのは、なかなか厄介ですけどね。
しかし分配面で企業を見ると、結局日本国内で雇用する少数の従業員の給料と、
納税でしか日本経済に寄与しません
から、国内の規模はかなり小さいですよね。

> 世界市場における販売額だけを見ていても、日本経済への貢献度は測れない
> 訳ですね!


一流企業の経営者の多くは、法人納税額を基準に国への貢献度を評価しますが、
実際には、国内の従業員への支払いが、その後国内の消費需要や給与所得税等
に変化して、波及効果を生み出している
事までは考えていません。
日本全体のマクロ経済ではなく、自社の経営、つまり一企業のミクロ経済が、
彼ら自身の関心事
ですからね。

> 成程、自分が納めた税金の使い道をアレコレと詮索して、「バラマキ」としか
> 言わない国民と同じですね、政府の財政支出が、結局国民の懐に戻ってきて
> 波及効果を生んでいる所まで考えていない訳だ…。

一番酷いのは、財政赤字を心配して緊縮財政と増税しか頭にない、お役人方
近視眼こそが最低です。
自分達が世の中を不景気にしておいて、税収が減ると、また緊縮財政と増税を
言いだす始末では際限が無い!



> そうか、ミクロな経済現象を全部集計してみても、マクロな経済循環構造は
> 見えてこないですね!


一つ例え話をしましょう。
大きな湖で釣りをしている人々を想像して下さい。
彼らは夕飯のおかずが目的で、のんびりと釣りを楽しんでいます。


> 大量に釣っても、食べきれないので捨ててしまう訳ですね。

そこに、余った魚を買い上げてくれる業者が現われたらどうでしょう?


> 沢山釣って、金儲けする人が出てきますね。
> もし業者の資金量が限られていたら、その内、釣り人達の間で競争も始まる
> でしょう!


この買取業者に資金力があれば、その内専業の漁師が出現して、漁法を研究し、
生産性も向上するでしょうね。
沢山釣って、より沢山収入を得る事、これがミクロ経済的な観点です。

> この場合、生産者競争ですね。
> でも、資金量が一定なら、その内「値下がり」が顕著になりそうですが?

つまり、最も生産性の高い漁師が「安く」販売できるでしょうから、買取業者
側は、彼から「大量に」購入する事を望むでしょうね。
このゲームの最期はどうなると思います?


> 最も生産性の高い漁師が勝ち残って、他の漁師は買ってもらえなくなります。

その前に、その最も生産性の高い漁師は、画期的な漁法を発明するでしょう。
つまり、湖の魚を全て丸ごと網で漁獲する漁法ですね!


> えっ!そんな事したら、もう魚が居なくなって、漁ができないじゃん!


それが、ミクロ経済的な終末でしょうね。資源の枯渇です。
このゲームを持続可能な経済にするには、どうします?

> 政府が競争に介入して、漁獲制限する必要があります。
> 湖の魚の総量が安定的に維持できる水準以下に、漁獲量は制限されますね。

資金量と資源量に限度があれば、おそらく生産性の高い漁師達が少数で組合を
作って、お互いに漁獲量を割り当てつつ、安定価格で漁を続ける事でしょうね。

> 結局、マクロ経済の観点から政府の介入が必要で、そうすると生産者競争
> 制限されて、生産性の向上も低下する訳ですか…?


もし、何らかの事情で、買取業者の資金量が減った場合どうなりますか?

> 漁師達は供給量を減らすか、または再び「値下げ」合戦の始まりですね。

つまりデフレ経済です。
価格低下と販売不振に耐えられない漁師から、漁を辞めて行くでしょう。

> 結局、マクロ経済全体が縮小しますね、失業者が発生します。


あなたが漁師だとして、この窮状をどの様に打開しますか?

> 当然、新たな買取業者を探しますよね、なるべく資金力のある。

隣のもっと大きな湖に、豊富な漁業資源と需要とを発見したら?


> 勿論、生産拠点をそちらの湖に移します。
> 投資する資金の蓄えがあればの話ですけど…。


結局、生産者は成長市場でのビジネスを望む訳です。
その方が、投資の費用対効果が大きいですからね。
需要も資金も無い所では、いくら腕の良い漁師でも、精々夕飯のおかずを釣る
事で満足するしかありません。


> でも、最初の湖の方でのデフレ経済の話に戻りますけどね、買取業者が資金
> 量を減らしても、結局、価格低下で元の需要量を満足できるなら、どんどん
> 運転資金を減らしますよね。でも、生産者が無くなると、供給も途絶える訳
> ですから、どこかでデフレの進行は止まるはずですね?

国内の生産が壊滅したら、輸入に頼れば良いので、やはりデフレは止まりませ
んよ。
金持ちは海外投資からの収益がありますから、国内のデフレは物価が安
くなって歓迎かもしれませんね。さらに円高だと、海外投資の旨みも増すし。
問題は失業者達、そして増大する福祉予算と税収減少に悩む政府の方です。
デフレ下では、国内経済が二重構造化して行きます。
つまり格差社会が顕著になって、社会不安が拡がるのです。

> デフレ経済の対策は、ミクロ経済学では不可能なのですか!


ここに書いたのは、解り易く単純化した寓話ですから、実際の経済現象とは異
なりますが、是非理解して欲しいのは、マクロ経済学の重要性なのです。
これを使用する人々は、主に経済官僚達ですが、現在の日本では世論が官僚を
総攻撃するので、まっとうな官僚までも想う様には仕事ができません。

マクロ経済政策は、経済全体の最適性を主眼にして対策を考えるので、一般の
家計、企業会計、財政の様なミクロ経済の感覚からは、一見逆転した、奇異に
映る政策も多く、解り難いのです。
結局、国民一般がマクロ経済学の重要性を理解しないと、問題解決が進まない。


> 経済現象では、「1+1=2」では無いのですね?

そう、「1+1=3」も「1+1=0」も在り得るのが経済現象です!
各個のミクロな部品を最適化しても、全体のマクロな機械が上手く動く訳では
ありません。

デフレ脱却が目的ならば、マクロ経済の視点から経済現象を眺めてみて下さい。



◇平和ボケ日本人のiPS細胞作製術~戦後レジームからの脱却のために

2012-10-23 | 憲法改正

> 今回のテーマは「iPS細胞作製術」ですか?


そう、平和ボケ日本人の単細胞を初期化して、iPS細胞にしてしまおう、と云う
のが本日のテーマです。


> そんな事、できるのですか?


実は、YouTubeで傑作な動画を見つけたのですよ!
何でも、日本人の英語力が中々上達しない理由は、戦後GHQによって日本人に
植付けられた、「罪悪感」が原因している
と言うのです。

> そう言えば、以前「戦後レジーム」の話題との関連で、そんな事言っていま
> したね。


▼◇日本人の二つの形~言論界の長老と帰化知識人
http://blog.goo.ne.jp/ayakikki/e/1d634d20402f9fd52e3878c29790e2cd


現代日本人の精神構造に脈々と受け継がれている、この「呪縛のメッセージ」
をリプログラミングする事で、英語コンプレックスから解放されて、英語力が
飛躍的に向上するらしいです。


> でも、そんな洗脳みたいな事された記憶なんて無いし、話自体が胡散臭くて、
> 何か「眉つば」だなぁ…?


「百聞は一見に如かず」です。
この動画を見て下さい。


▼マトリックス(日本人が英語が苦手なのはGHQの洗脳が原因)



> 何ですか、これは?
> 語学セミナーの宣伝ビデオじゃないですか。


「SF物語」としては、なかなかの傑作でしょ?


> でも何だか「マインドコントロール」なんて、怖い気がしますね。


宗教だって、教育だって、マスメディアだって、一種のマインドコントロール
の手段ですよ。

「ある目的」の達成のために、系統的にこれらの手段を使用する事を、「洗脳」
とか「マインドコントロール」と呼ぶのです。
暴力や虐待、薬物などまで使用して、強制される事が実は怖いのです。
自由な精神活動や思考能力までが、阻害されてしまいますからね。


> 自由なはずの人間の精神が、完全に「支配・操作」されてしまう訳ですね。


戦後の日本占領統治時代に、GHQは、短期間で効果的に日本人の民主化を達成
するために、WGIP(War Guilt Information Program)と云う計画を実施した
と言われています。

> 「ウォー・ギルト・インフォーメーション・プログラム」


要するに、戦争に対する贖罪意識を日本人に植付けるのです。
キリスト教において、信者に「原罪」を意識させる事と同じです。
「私は罪深い人間だ」と云う自虐意識を自覚する事で、「神の導き」に従って、
善行や寄付を積み重ね、罪滅ぼしする行為に従順になる訳です。
ちなみに、キリスト教における「神」は、普遍的な「唯一絶対神」です。
従って、人間の道徳(人道)は、「神との契約」を通じて普遍的な価値を持つ
考えられています。


> なるほど、WGIPを通じて、占領統治下の日本ではGHQが「神」になる
> ですね!

終戦直後の荒廃した国土の中で、日本人は衣食住にも事欠く惨めな姿を晒して
いましたから、この様な「罪の自覚」は強烈な効果を発揮したのですね。
そしてさらに、「東京裁判」の様子が公開される事で、戦争犯罪者達(主に軍人)
の罪状が明らかにされます。
それは、侵略戦争を行った大日本帝国の「平和や人道に対する罪」と云う内容
でした。ちなみに、これらの罪状は、ポツダム宣言受託時には、未だ世界中の
どこにも犯罪として規定された事の無かったもの
です。
「人類普遍の罪である」と云う事後の解釈です。

> う~ん、戦後日本人に植付けられた「贖罪意識」は解りました。
> で、贖罪の方法は「神の導き」つまりGHQによって示される訳ですよね?


それが、世界で初めて「戦争放棄」を明文化した「日本国憲法」ですね。
戦後日本人は、この理念に従って行動すれば、「侵略戦争の罪」を贖罪する事が
可能になるはずなのです。

> 「戦後民主主義」のバイブルと云う訳ですか!
> そして、反日マスコミと日教組がその伝道師を務めるのですね。


やがて、進歩的知識人や弁護士、人権団体等の、所謂「護憲勢力」と呼ばれる
平和ボケ細胞群が「日本国憲法」と云うDNAから生成されて行きます。

> おお、平和至上主義国家「日本」の誕生ですね!


国防に関しては、素っ裸でも平気な、幼い平和ボケ日本人でしたが、5歳にな
る時に風邪をひいてしまいました。


> 1950年の朝鮮戦争ですね!


この事件で、GHQの計画は大幅な誤算を生じます。
日本は「侵略戦争」を行った訳ではなく、「共産主義から自国を守るための自存
自衛の戦争を行ったのだ」とする、東條英機の宣誓供述書が正しい事を、この
時点で、GHQは初めて納得しました。

地政学的にも朝鮮半島は、国防上、最も重要な戦略地域なのです。
ここを赤化されてしまう事は、女性が強姦魔に裸の姿態を晒すに等しいのです。
そこで、日本人に最低限、下着を着けさせる事にしました。
これが、後の自衛隊の前身である「警察予備隊」です。

> 成程、GHQは、平和ボケ日本人の体内に、これまでと異質なDNAを取り込
> んだ事になりますね、インフルエンザ・ウィルスの様なものですね!

そうですね、この異質なウィルスのDNAが、自衛隊と云う「抗体」に変化して
生き残り、現在の平和ボケ日本人の虚弱体質改善に大きな効果を発揮する事に
なりましたから、妥当な比喩だと思います。


> 「体質改善」ですか…。
> 「平和ボケ」に特化して成長して来た現代日本人の体質を、抜本的に改善す
> るには、どうすれば良いのでしょう?
> もう、現代には、神様(GHQ)も居ませんし…。


勿論、「再生医療」ですよ!
平和ボケ日本人が失った「器能」を、私達自身の手で再生するのです。
そのためには、平和ボケ日本人のiPS細胞を作製する必要があります。

> 具体的にはどうするの?
> 山中教授は4種類の遺伝子を導入して、細胞の初期化に成功したそうですが。


GHQが日本人に植え付けた遺伝子を、リプログラムすれば良いはずです。


> 日本国憲法、反日マスコミ、日教組などですね、後は何でしたっけ?

平和ボケ日本人の根底に在る、最も重要な要素を忘れています。
過去の戦争に対する「贖罪意識」ですよ!
大東亜戦争は、決して所謂「侵略戦争」などでは無い事を認識して下さい。
ヒトラーが企図した戦争とは全く性質が異なるのです。

> 「自虐史観」からの解放ですか?
> 歴史教科書が必要ですね、そうすると…。


最初から教科書など使用すると、再び妙な「マインドコントロール」のメッセ
ージを無批判に受け入れてしまう危険性があります。
薬の副作用には、充分に注意しなければいけません。

> では、自分自身で体質改善するのですか…。
> 食事療法とか、運動とか?


ご承知の通り、私自身はこのブログの中で「靖国問題」について考察する内に、
所謂「東京裁判史観」を自分なりに再検討して、コペルニクス的転回に至った
訳です。


> おっ、そうでした、「歴史認識の相対性理論」と大袈裟に命名しましたね!


【関連の過去記事】
◇民主党支持率上昇。。。でも靖国問題はホント難しいね!!
◇安倍VS小沢論戦第1R。。。靖国問題について考える
◇靖国問題再考。。。A級戦犯と歴史認識について
◇靖国問題への反省。。。歴史認識の相対性理論
◇靖国問題の本質。。。平和ボケ頭脳のコペルニクス的転回
◇日中戦争の真実。。。漁夫の利を得た中国共産党
◇経済同友会が靖国提言発表。。。首相の参拝自粛を要求
◇国立戦没者慰霊施設の建設に反対します!
◇自民党加藤元幹事長発言。。。靖国参拝是非論の背景
◇日中戦争の舞台裏。。。大いなる誤算
◇安倍官房長官,靖国参拝推進派議員と会談
◇旧日本軍化学兵器処理問題で新事実発見!


とにかお奨めは、「東京裁判」の内容を自分自身の目で再検証する事です。
特に裁判冒頭の四日目に、清瀬一郎博士が提出した「裁判管轄権に関する動議」
の詳細を確認して下さい。ここで、博士は罪刑法定主義の原則を主張します。


▼東京裁判 vol1/4 (極東国際軍事裁判)
http://youtu.be/1vwFXaoYSPQ?hd=1&t=1h3m

さらに、A級戦犯筆頭の東條英機の宣誓供述書も再検討してみて下さい。
重要な点は、戦前における国際情勢の認識です。

▼東京裁判 vol4/4 (極東国際軍事裁判)
http://youtu.be/UT9ap_FubAY?hd=1&t=12m22s

▼東條英機宣誓供述書(PDF版)
http://www.kbstyle.net/archives/tojo_affidavid/files/tojo_affidavid_110715.pdf


A級戦犯達に科せられた罪状は、戦後になってから、戦勝国の事後解釈によっ
て押し付けられた、「事後法」である事を知るべきです。
現代人の常識である「侵略戦争は、平和に対する罪である」と云う国際通念は、
第二次大戦後になってから、一般化されたものなのです。
そして、この理念は、それまでアジアの植民地支配を継続して来た欧米列強の
欺瞞と自己矛盾とを、国際舞台の前に曝け出すきっかけにもなりました。

戦前の日本は、自分達自身の血と犠牲とによって、アジア諸国の近代化に対し、
大きく貢献していたと考えられるのです。



◇吠える犬には餌が要る?~従軍慰安婦問題の裏側を覗く

2012-10-16 | 従軍慰安婦問題

> 今回は、再び従軍慰安婦問題がテーマですか?


そう、以前日韓外交問題に関連して、従軍慰安婦問題を取上げた続きです。
その後調べてみて、気がついた事を記録しておこうと想いまして…。


▼◇従軍慰安婦問題の不思議?
http://blog.goo.ne.jp/ayakikki/e/a2fdcb4d81f0a10bc63cf9ee3d040a02


> そう言えば、尖閣国有化に対する中国の反日デモ騒動以来、李明博大統領
> 対する批判の影が薄れてしまいましたよね?

「李明博大統領は、何故竹島上陸を強行したのか?」と云う疑問等も、TVで
話題になりました。


> 韓国内での支持率低迷を回復するためや、反日のヒーローとして韓国の歴史
> に名を残すため、ではなかったのですか?


そう云った側面も否定しませんけど、他に重要な事実として、従軍慰安婦問題
に関する野田総理の不誠実な対応に憤りを感じていた
点が指摘されています。

> 日本の総理が不誠実だからと云って、竹島上陸の様な強行な手段を正当化す
> る理由にはなりませんよね?


確かにその通りですが、その点については韓国内でも大統領批判の声が多い様
です。この際、主観的な判断は脇に置いておいて、事実関係だけを確かめてお
きたいと考えました。


> 従軍慰安婦問題については、昨年8月30日に韓国の憲法裁判所が、韓国政
> 府のこれまでの対応に対して、違憲判決を下しているそうですね?

ええ、1965年の日韓請求権協定において、韓国政府が慰安婦に対する賠償問題
を日本政府に求めなかった事は、政府の「不作為」である
と判決しています。

> 李明博大統領は、この違憲判決以来、政府としての対応を迫られる立場にな
> っていた訳ですね。そこで、昨年末来、野田総理に相談を持掛けていた…。
> 野田総理は「善処する」みたいなニュアンスで、民主党得意のリップ・サービス
> を返した訳ですか?


昨年12月に、「人道的見地で知恵を絞りたい。」と発言したらしいです。
その後、今年3月と6月に、李明博大統領は韓国内で「人道的解決」発言をし
ている。その間にも韓国内では動きがあって、5月24日に韓国大法院(日本
の最高裁判所にあたる)が、さらに画期的な判断
を下しています。
つまり、従軍慰安婦問題に限らず、日本統治時代における、日本による朝鮮人
徴用自体を不当な行為であると判断
したらしい。
そもそも韓国では、大日本帝国による「朝鮮併合」自体を、「不法・不当な侵略
行為」とする歴史認識の立場をとっている
ので、この様な結論になる訳です。

> 何か、罪刑法定主義の原則も何も無く、どんどん事後解釈を拡大させている
> みたいな気がするなぁ!
> 自国の政府が過去に結んだ対外条約を、事後的に違憲として「ちゃぶ台返し」
> してしまえば、「何でもあり」のご都合主義の世界になってしまいますよね!
> あまりに身勝手ですよ、それは!


まあ、とにかく、従軍慰安婦問題に関する関係者の主張を聞いてみて下さい。


▼慰安婦たちは何を訴えているか



> 元慰安婦の証言として「強制」と言っていますが、これは結局、家出少女が
> 民間業者に騙されて、売り飛ばされたケースですよね?
> しかも、業者は朝鮮人業者だったと明確に発言している。


日本政府の調査では、慰安婦問題で軍や政府の「強制」を示す資料は出ていな
いのです。元慰安婦の証言だけが存在しています。



> 従軍慰安婦問題を訴える団体と云うのも、表向き人権問題として主張してい
> ますが、当事者である訳でも無く、何処かしら嬉々として「被害者の苦痛」
> を訴えている様な気がしますよね?

他方では、こんな話題もありますから…。


▼従軍慰安婦問題、提訴者の韓国人女性「詐欺」で逮捕



> う~ん、日本国内でも人権問題や差別問題は、きな臭い部分が多いですけど、
> ご多分に洩れない様子ですね!
> 弁護士達のための「人権ビジネス化」している様な気すらします。


そもそも、支那の属国としての歴史が長い朝鮮では、奴隷売買や人身売買が、
半ば当然の事として行われて来た
のです。
特に近年に至るまで、儒教国の伝統として女性に対する人権意識は希薄でした。
「妓生」の伝統をもつ朝鮮では、女性が売買や贈与の対象にもなりましたから、
それこそ「奴隷」扱いだったのです。
その様な文化的背景の違いを知らずに、日本の常識だけで考えてみても、相手
の主張は正しく理解する事ができません。

> 最近になって、従軍慰安婦問題が再浮上してきた背景には、韓国女性の間で
> 女性の人権問題に対する意識の変化がある訳ですか?
> そう言えば、韓流がブームになる前は、おじさん達の韓国ツアーと云えば、
> 半ば売春ツアーの事を意味していましたよね?


朝鮮戦争後の韓国では、復興に必要な外貨獲得のために、在韓米軍や日本人観
光客を主たるターゲットにして「国営妓生」まで活用していましたから、まさ
売春は国家事業でもあった訳です。
韓国で売春が法律で禁止されたのは、2004年になって、ようやくの事ですよ。
それまでは合法的なビジネスで、非合法になった2006年でも、GDPの1.7%、
およそ14兆ウォンの事業規模
があったとの事です。
ちなみに、韓国女性政策研究院が韓国ギャラップ調査研究所と共に実施した、
『2007年性売買実態調査結果』によると、2006年の全国の性売買店は46,247
ヶ所で、売春婦は約269,000人となっています。


> ひぇぇ、ではそれ以前の合法時代には、もっと大規模だった訳ですかね?
> 正真正銘の「売春大国」だった訳ですね!


現在でも格差の大きい社会なので、女性達による「性売買就業を要求するデモ」
が行われているらしいです。


▼韓国 売春婦達のデモ



▼韓国の売春婦デモ



> …何か、日本人が考える『痛ましい身売り』の感覚と随分違いますね…。
> 日本のおじさんとしては、相当なカルチャーショックです、これは。


日本も今では大層な『AV大国』ですからね、それはある意味で、ジェネレー
ション・ギャップが原因なのかもしれません…。
まぁ、根本的に西欧キリスト教圏とは「性」に対する文化が異なりますけど。

> しかし、これでいよいよ従軍慰安婦問題などは、欧米流人権思想に目覚めた
> 人々による、「新参先進国女性達の自意識過剰」の産物ですね、こうなると!
> 一種の「ウーマン・リブ」運動ですか、すると。
> でも、韓国の男性も困りますよね、女性達から「過去の奉仕活動」に対する
> 対価を要求される事になっては…?


土台、法律も文化も慣習も異なる国や時代の間で、被害者だの加害者だのと、
罪の認識を問う事自体が困難な事なのです。
人類普遍の倫理などあまり意味は無く、在るのは「慣習と合意に基づく規範」
だけなのだと、私は考えます。


> 「罪刑法定主義の原則」ですか、結局。
> でも、戦後の東京裁判でも問題視されましたが、近代法の源流である英米法
> の流儀では、「人類普遍の道徳(人道)」と云う観念を重要視しますよね?


それ自体が、「白人中心社会による近代化の歴史」の遺物なのだと考えますよ。
世界の宗教や文化は多様である訳で、欧米の価値観中心のグローバル・スタン
ダード
だけでは、国際問題に対応しきれない現状なのだと思います。
日本は「白人によるアジアの植民地支配体制」からの解放に貢献しましたが、
一方文化面では、「米流スタンダード」の宣伝と普及拡大を推進してきた訳です。
最近に至って、ようやく「戦後レジームからの脱却」が話題になっていますが、
実は「未来志向の国際レジームの創造」こそが、今後の本来的な課題なのだと
想いますよ。


> なるほど、イスラム圏の女性達は、五輪への参加でさえも、大きなハンディ
> キャップを伴いながら競技していましたね。
> ひょっとすると、民主主義の根幹に在る、人権思想の哲学的意味までもが、
> 問い直されるべき時代に来ているのかもしれませんねぇ。。。

う~ん、やはり「憲法改正問題」の奥は深いですねぇ…そう考えてみると…。



◇今年の流行語大賞は『売国奴』?~マイナスサム社会の世相日記

2012-10-13 | 経済

> 流行語大賞なんて、今回はまた随分と気の早い記事ですね、Bro?


先日、営業回りしていて、得意先の担当者から景気の現状を聞いたんですよ。
「今年は、もう諦めてます。」とね…。
大手電機メーカー各社の苦境はニュースとして伝わっていますけど、それはつ
まり、関連する下請中小企業の苦境をも示している訳ですからね。


> BroのIT業界も例外ではない訳ですか。
> スマホ関連の案件なんか、結構忙しそうな気がしますが?


IT業界全体のパイが縮小して、整理統合されつつあるみたいです。
スマホ関連など、有望な分野に経営資源を集中させたいのでしょうが、なかな
か先行きは見通せません…。
何よりも、値崩れが酷い気がします。

> そう言えば、中国などのオフショアへ外注していた案件が、リショアリング
> (生産拠点の国内回帰)しているらしいですね?


私の所でも話はありますが、日本で単純にやると、これまでの倍ぐらいの生産
性で開発しなければ、採算しません。
いきなりこれでは品質確保に責任が持てませんから、一旦は、お断りしました。
工程の見直しと自動化で何とか対処できないか、とは思案していますけど…。

> デフレが続いて、マイナス成長の環境下ともなれば、何処もかしこも大変な
> 状況ですね…。
> 気のせいか、世相まで荒廃して来ている様な気がします。
> 『売国奴』なんて汚い言葉、これまであまり公で使いませんでしたよね?


経済評論家の三橋貴明さんが、著書のタイトルを『売国奴に告ぐ!』とした後、
出演したTV番組で大顰蹙を買っていましたね。
女性に対して『売女』と蔑むに等しいですからね、やはり。
普通は、喧嘩を売る時にしか使わないと思いますが。


> 反対語が『愛国者』だと考えると、これは右翼用語ですかね?

「愛国者=右翼」ではないですけどね!
まあ一般にそんな印象がありますから、日本は相当左寄りの社会ですよね。


> でも、『売国奴』だの『愛国者』だのが流行する様だと、やはり日本の社会は
> かなり右傾化している証拠でしょうか?

デフレが深刻化すると保護主義が台頭する事は、以前にも書きましたよね。
国内産業保護はナショナリズムの一面ですから、右傾化とも親和性が強いです。


▼◇世界金融危機(2008年)と世界大恐慌(1929年)を改めて考える
http://blog.goo.ne.jp/ayakikki/e/461a19583b67706ecb2af9fd8a31b054


> 何か、国際環境そのものが、だんだん戦前に似てきている様で厭だなぁ…。
> 特に中国などは軍国主義化して来て、国際的に孤立を深めていますよね?
> IMFにも出席しないし…。


その意味で要注意ですね。
日本では防衛力強化が必要だと考えていますが、それはあくまで「戦争抑止力」
の強化です。
やはり外交を強化する上での、バックボーンの位置にあるべきですから。

> 日本は歴史の教訓もあるので、軍国主義化する心配は無いと想うけど、外国
> は別ですものね。むしろ巻き添えになる事の方が心配です…。


戦前の日本について言うと、やはり国際社会の中で孤立して、最後には日独伊
三国同盟に活路を求めた事
が最大の失敗だったと思います。
これで対米戦争を不可避のものに決定づけてしまいましたから。

> そう言えば、今行われているIMFと世銀の総会では、日本は各国から大いに
> もてている様子ですね?
> 主に欧州からの資金援助の相談で盛り上がっているらしい。


▼48年ぶり開催 東京でIMF総会「世界経済に懸念」



EUが安定しないと世界経済の混乱が収束しませんからね、円高を利用しての海
外投資
も悪くはないですが、前回も書いたとおり、それでは日本の雇用対策
は為りません。格差を拡げるだけの結果を生みますから、やはり国内投資に重
点を置くべき
です。国際協調も大切な事ですが。。。

> やはり政府が主体的に経済対策を打たないと、その辺のマクロなコントロー
> ルはできませんね。
> 早く国会を開いて、政治を前へ進めて欲しいです!


う~ん、政局を停滞させている元凶に対して、『売国奴』と呼んでやりましょう!



◇祝山中教授ノーベル賞受賞!~今こそ日本の研究開発体制を問う

2012-10-11 | 科学技術

> 日本全体が山中教授のノーベル生理学・医学賞受賞に沸き返っていたのに、
> 随分とまた呑気な記事ですね、Bro?


実はね、山中先生iPS細胞の作製でノーベル賞候補になっている事は知って
いたのですが、ネットでその解説記事を読むまで、それほど画期的な業績とは
気付かなかったのですよ…。


> 何と情けない、これから再生医療への道が大きく拓かれたのですよ!
> 自分の体の複製が人工的に作られるなんて、凄い事じゃないですか!


その点はね、1953年にワトソンとクリックがDNAの二重らせん構造を発見
て以来、私が社会人になった1980年代中頃までには遺伝子工学の技術が長足の
進歩を遂げていましたからね、当然予想できた事なのです。
当時からクローン生物の話題などが賑やかでしたから。


> Broは、遺伝子工学も詳しいの?


私が社会人になって、最初に配属されたのは、ドラック・デザインシステム
研究開発チームでしたからね。
医薬品などの新薬の特性をコンピュータ上でシミュレーションして、設計支援
を行うCADシステム
です。
製品化されたシステムは、当時、朝日新聞の一面トップを飾りました。

> へ~え、じゃ本当にこの分野の専門家なんだ!


我々はコンピュータの技術者ですから、専門の研究者達からヒアリングして、
システムの設計開発を担当するだけですのでね、本来の専門家ではないですけ
ど、それでも専門的な業務内容に対応して行くために、相応な勉強を強いられ
ましたから、素人としては結構詳しい部類だと思います。


▼分子モデル



> じゃ、山中先生のiPS細胞の作製が凄いと感じるのはどこなの?


生物の発生における進化の時間を逆転してみせた点です!
私は生命体の発達は、一方通行の不可逆な反応だと思い込んでいましたから。


> iPS細胞は、「細胞を初期化する技術」だと云われる点ですね。

そう、一旦分化して発達している細胞を、遺伝子工学の技術などを利用して、
初期状態の細胞に戻してしまう
らしい!
マクロな生物系で、そんな物理化学的な変化が可能だとは想いませんでした。
しかし、これが実現した事で、技術的な可能性が飛躍的に拓かれた事は、良く
理解できます。今後の応用が楽しみだし、新しいイノベーションとして、産業
の発展にも大いに期待されている
由縁ですよね!


> ちなみに、今年のノーベル物理学賞は、フランスのアロシュ博士と米国のワ
> インランド博士の2人に贈られるらしいです…。


こちらも、魂げましたよね!
量子コンピュータに関する話題は少し聞いた事があったのですが、単なる夢物
語かなと疑っていましたから…。
そもそもDNAの様な分子化合物を利用した、バイオ・コンピュータすら未だに
実用化されていませんからね。

> バイオ・コンピュータって、結局人間自身がそうなのではないですか?

まぁ、そうですけど、自然ではなく、人工的に作り出す技術の実用化です…。

> デジタル情報を記録する媒体としては、量子レベルが極小ですよね。
> これを単体で取り出して、オン/オフの操作ができれば、超スーパーコンピ
> ュータができますね!


スピン量子の特性についてはね、アインシュタインの相対性理論との矛盾が指
摘された、有名なEPRパラドックスと云うのがあるんですよ。
これは、量子の局所実在性を否定するものと考えられているので、まさか単体
で取り出す
ことが可能だとは、想像もしませんでした!


> 現実世界の可能性は、本当に奥深いですねぇ…。
> 何か将来は不老不死の薬や、テレパシーの様な通信手段までも、実現される
> 様な気がしてきましたよ…。


科学技術の進歩と発展は人類の永遠のテーマですからね、でも真に問題なのは、
倫理や価値観と云った、主観的な形而上の制約条件とどう折り合うか
ですよね。
民主的な意思決定や組織の在り方も課題の一つだと感じます。
折角の原子力発電技術が存在していても、それが非倫理的と断定されてしまっ
ては活用できない
訳ですから。


> う~ん、そう言えば山中教授が米国留学から帰国した時には、日本での研究
> 環境が劣悪で、一時期うつ状態にもなったみたいですね…。
> 結局、今回のノーベル賞受賞までには国の研究支援も不可欠だった、教授は
> 「日本という国が受賞した賞」と謙遜していますが、大部分本音でしょうね。
> 研究開発の促進には、経済的に必要な先行投資の問題もありますからねぇ。

そもそも現在の日本は、いくら金融緩和して資金をジャブジャブにしても、民
間部門がリスクをとって資金を投資に振り向けない限り、資金は国債に化けて
滞留が続くのです。これでは、いつまでもデフレ脱却はできません。
結局、政府部門が思い切った財政支出を発動しない限り、日本国内の優秀な人
材の多くは失業したままなのです!

これでは、新しいイノベーションも生まれる訳が無い。


> つまり、政府頼みの経済循環構造が続く訳ですよね…。
> なぜ、民間部門でリスクを取れないのでしょうかね?
> 投資減税などで、民間活力を引き出す手段はありそうですが?

仮に借手が居ても、保証人制度等々、日本の金融機関自体が臆病ですからね。
結局、不動産などの資産を担保に取らないと、事業融資はしませんから。

> やはり、資産デフレが続く限り、新たな信用は創造されない仕組みですか。
> これでは、海外からの直接投資が無い限り、国内で流通する資金は増えない
> し、デフレ環境が益々悪化するばかりなのですね!


結局は、地価や株価など担保資産の価格が上昇を始めるまでは、政府が主体で
ガンガン積極的な財政出動をしないと、国内資金は増えないし、回転しません。



> 民主党政権の「事業仕分け」は、国民受けするパフォーマンスがしたい為に、
> 実施タイミングを失敗していた訳ですね!
> 国内に流通する資金の量を減らしただけですからね、財政支出削減で。
> 政治家自身、日本経済の仕組みを理解していない訳ですかね、そうなると…。


政治家だけでなく、官僚も経済学者も評論家もマスコミも世論も、日本全体が
ミクロな経済現象ばかりに拘って、日本経済および世界経済の循環構造と云う
マクロ経済の視点を見誤っている
のだと感じます。
今、日本経済の再生に必要なものは、イノベーションへの積極投資と雇用創出、
そして雇用を海外に逃がさないための円高対策、産業空洞化対策に在るのです。

円高を利用して、金融機関が海外投資を増やす事は良いですが、それだけでは
国内雇用は生まれませんから、デフレ脱却には直接効果しません。
ミクロな経済対策で、混乱ばかりしているのが現状ですよね。
今本当に必要なのは、海外投資ではなく、国内雇用を生む国内投資なのです!
事業主体は政府でも民間でもどちらでも良いので、この理屈を、国民皆がしっ
かりと理解して対策するべきだと思います。
また政府は、方向付けをするべきです。



◇南海の大決闘~緊迫の海を制するものは何か?

2012-10-06 | 尖閣防衛

> このところ連日のように、中国の海洋監視船によって蹂躙されている尖閣諸
> 島周辺海域ですが、最近は中国海軍の航行まで確認されている様子ですね!


▼日中の船、ぴったり並走 尖閣諸島



▼中国海軍の艦隊、沖縄本島と宮古島の間を太平洋に向けて通過(12/10/05)



西太平洋の海域で、米海軍第7艦隊2つの空母打撃群が作戦行動中と公表さ
れましたからね、対抗上、中国側も警戒行動を執っているのだと想いますよ。


▼2つの空母打撃群「戦闘即応態勢」 米海軍が異例の発表
http://www.asahi.com/international/update/1002/TKY201210020499.html

▼世紀の激戦 空母攻防戦



> 日本の世論では、今回の尖閣紛争の原因について、日本政府の尖閣国有化
> 中国側を刺激したとして、これを非難する論調が見られますが、そもそも
> シナ海方面での主権争いは、尖閣紛争以前から問題が顕在化していましたよ
> ね?

そう、この「@くつログ」南シナ海問題を記事にした時は、未だ尖閣国有化
以前の頃でしたからね!
「木を見て、森を見ず」の例えどおり、世論と云うものは、元々戦略眼に乏し
いのです。近視眼的にしか原因と結果を見ていませんからね。


▼◇現代の盧溝橋?~尖閣諸島防衛について
http://blog.goo.ne.jp/ayakikki/e/7dea0255879a88a687e22efe9b7c92af

▼◇グアムで日米共同訓練~米上院南シナ海問題で対中批判を決議
http://blog.goo.ne.jp/ayakikki/e/b0417c89f0c68bc838bebc88588c44cf


結局、日本の尖閣国有化云々以前の問題として、中国共産党政権にとっては、
東・南シナ海の覇権問題がエネルギー政策上も、国防上も、国家戦略の重要課
題なのです。
この構図が変化しない限り、紛争の火種は燻り続ける訳です。


▼南シナ海・中国軍拡の真意とは



▼世紀の激戦 東シナ海をめぐる日中の攻略-全編



> つまる所、東・南シナ海の覇権を巡って、中国側と日米同盟国側の緊張関係
> が続くのだとすれば、早晩、軍事衝突する事は不可避なのですかね?


それは、外交力の問題ですから未知数ですけど、東・南シナ海が大決闘の舞台
となる可能性
は充分にありますよね…。
そう言えば、昔の映画にこんなのが在りました。


▼南海の大決闘 Godzilla Mothra Ebira
http://www.dailymotion.com/video/x9nah1_yy-yyy-yyy-yyy-yyyyyy-1966-yy-trail_shortfilms

> う~ん、勝敗を決する要は、やはり永い眠りについたままの「モスラ」を呼
> び起こす事でしょうか?

でも、ザ・ピーナッツの伊藤エミさんも既に亡くなりましたからね…。
あの美しい歌声が無いと、「モスラの卵」は孵らないのかもしれません!


▼ザ・ピーナッツの「モスラの歌」




◇日本人の二つの形~言論界の長老と帰化知識人

2012-10-02 | 憲法改正

> 安倍新生自民党が誕生して、政権奪還への気運が盛り上がって来ましたが、
> 此処にきて、何と日本の言論界の長老達から反日キャンペーンが始まったみ
> たいですよ!
> 「領土問題」に関して、「日本がまず侵略について反省すべき」などと、まる
> で中韓の代弁者の様な主張を展開しています。
> 何を考えているんですかね、この人達、とても日本人の発言とは思えません?


▼“反日声明”韓国で大歓迎 領土問題「日本が侵略、反省を」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120929/kor12092922120005-n1.htm


ふぅ~ん、安倍自民党新総裁が「戦後レジーム」と呼ぶ体制を、言論界から支
えてきた既得権益層の反動ですね…。
おそらく、「憲法改正」に反対なのです、この人達は。
私自身も受験生時代には「朝日新聞」を隅々まで熟読し、「岩波文庫」を愛読し
て教養を身に着けて来た世代ですから、彼らの考え方は理解できますよ。

> はぁ?
> 「憲法改正」に反対ならば、そう言えば良いのに、なぜ「領土問題」中韓
> の代弁者になる必要があるのですかね、「反日日本人」と呼ばれても仕方ない
> 気がしますが?


そこが、戦後日本の民主主義に仕掛けられた「呪縛」なのですよ!
「憲法九条」と「平和至上主義」のね!


> 戦後、米軍の占領下において、現在の日本国憲法が制定されましたよね。
> マッカーサーのGHQは、日本人に二度と戦争をさせない使命を帯びていた
> ので、「戦争放棄」を謳った現在の憲法を承認しました。

そう、そしてGHQは日本のマスコミを統制して、戦争の原因が戦前の軍国主
義体制による侵略主義に起因するものだ
として、日本国民の不満を旧日本軍に
振り向けるとともに、日本人に罪悪感を植え付けたのです。
さらには、徹底した民主化教育の名の下に、現在の日教組の母体を組織して、
学校教育の場で、所謂「自虐史観」を子供達に刷り込みました。

> う~ん、まるで愛国教育と言論操作で人民を煽動する中国共産党みたいです
> ね!


連合国軍占領下の独裁体制ですからね。
独裁統治下の民衆をコントロールする手法などは、どこでも似た様なものです。

> でも、GHQなど遠い昔に引き上げてしまって、今の日本は完全な独立国家
> でしょ?


それでも、占領軍憲法は未だに生き残っているし、日教組も自虐史観も、さら
には反日マスコミまでもが、今なお亡霊の如く存在しています。
平和ボケ日本人のDNAは、脈々と受け継がれているのですよ。
いい加減、日本人は自らの虐待から目を覚まして、自分達を愛する心を取り戻
さないといけません。自分達自身を愛する事が愛国心の源ですから。


> それが「戦後レジームからの脱却」ですか。
> でも、戦後の日本は平和憲法のおかげで、平和ボケするほど泰平を謳歌して
> 今日まで発展して来たことも事実でしょう?


それが、平和ボケの勘違いなのだと思います。
「憲法九条」が戦後日本の平和を守ってきたと想い込んでいますが、それは、
今回の尖閣紛争で明らかになったとおり、誤解です。
実は、「日米安全保障条約」こそが日本の守護神だったのです。



> なるほど、日本の平和は、米国の核の傘によって支えられてきた訳ですね。
> それは、今回の尖閣紛争によって、はっきりと実感しましたよ!
> 「尖閣諸島は、日米安全保障条約の対象になる」と云う米国の発言が、どれ
> ほど中国の軍事行動に対する抑止力となったか、改めて思い知りました!


朝鮮半島が南北に分断されて戦争している真っ最中に、サンフランシスコで講和条約
締結に臨んだ、当時の吉田茂首相は、「丸腰」になった日本を、共産主義の侵略
からどの様にして守ろうかと懸命に思案しました。
そして、日米安全保障条約に唯一人でサインした訳です。
戦力を持たない以上、日本の国防は、在日米軍に依存するしかない体制ができ
上がった訳です。

> でも、日米安保も60年の歳月を経て、随分と変質して来ましたよね。
> 今や米軍は一方的な「守護神」では無く、日米同盟関係に基づく自衛隊との
> 共同作戦や、韓国軍も含めた共同安全保障を重要視する立場に変化しました。

そうですね。
自衛隊が出来て以来、とっくの昔に「憲法九条」は形骸化していて、その意味
で歴史的な役割を終えているのです。
私の少年時代から、自衛隊の存在と平和憲法の矛盾は大問題でしたから。
結局、憲法などは「国家の理想を謳ったもの」の意味しか無かった。
単なる中学生の作文程度の意味しか感じていませんでした。
そんな「お呪い憲法」に、日本の社会は呪縛されて来たのです。
今や自衛隊の人達は、平和憲法の存在によって、反って生命の危険に曝される
様な事態に追い込まれている時代なのですよ。



> でも、言論界の重鎮方には、護憲派が多いですよね!
> 軍国主義への嫌悪感から、反戦と平和主義を謳歌する事こそが、進歩的知識
> 人としてのステータスでしたから…。
> Broは、「平和主義」には反対なのですかね?


そうではありません、行き過ぎた「平和至上主義」に反対なだけです。
あなたは、敵にピストルを向けられた時、「平和主義」の理想を語れますか?
「自分自身を愛せる人」ならば、身を守ろうと銃を取るのが普通でしょう?
それこそが「愛国心」の根源にある人間の本能です。
「自分自身を愛する事のできない自虐的な人」だけが、お目出度く撃ち殺され
るのを待つ人
なのです、何せ自己批判によって自尊心を維持していますから。

> 反日主張と云う懺悔によってのみ、自責の念から解放される精神構造ですか…。


ちなみに、最近日本に帰化した、著名な元中国人評論家の講演を聞いてみて下
さい。


▼03【石平】外国人参政権反対国民集会



> う~ん、凄い気迫を感じる講演ですね!
> 驚きました、こちらの方がよっぽど日本人らしい…。


でしょ?
こちらの方が、現代日本人にとっては、よほど共感できるし、前向きで、かつ
有益な主張
です。
自民党も長老支配を脱して生まれ変わった事ですし、言論界も「戦後レジーム」
の呪縛から早く脱却して、自由になって欲しいですね。





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【AI時代の錬金学Ⅱ】

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