オータムリーフの部屋

残された人生で一番若い今日を生きる。

安倍政権はエセナショナリスト

2015-08-03 | 政治
衆議院議員・武藤貴也氏の30日のツイート
〈SEALDsという学生集団が自由と民主主義のために行動すると言って、国会前でマイクを持ち演説をしているが、彼ら彼女らの主張は「だって戦争に行きたくないじゃん」という自分中心、極端な利己的考えに基づく。利己的個人主義がここまで蔓延したのは戦後教育のせいだろうと思うが、非常に残念だ。〉
 
逆に聞きたい。「あなたはお国のために死ねるのですか?」
 
安倍晋三首相自身は先月30日の委員会で「徴兵は憲法18条で規定する苦役にあたるので、明確な憲法違反であり、導入はまったくありえない」「子どもたちが兵隊にとられるという徴兵制が敷かれることは、断じてない」と繰り返す。
いくら政府が教育を改変し、軍国教育を始めたって、個人主義が蔓延したこの社会は簡単に変わらない。お国のため、家族を守るため、律儀に戦争にいって、命を差し出す青年が増えるだろうか。今だって、チャラチャラしたパンフレットでリクルートしている。最近、壇蜜がリクルート隊長に就任したらしい。コマーシャルや「自衛官募集ホームページ」にアップされる自衛隊体験入隊動画などを通して、日常を守る自衛隊の仕事のやりがい、活動フィールドの広さや魅力を伝えるというが、「自衛隊はカッコいい。 自衛隊員はモテル」という色仕掛け作戦だから、笑える。しかし、中年自衛官の募集ならまだわかるが、檀蜜が若者に人気あるの?まるでミスキャスティング!!!
下記画像はパロディだと思いますが・・・・確かにこんなイメージですよね。
 
しかし、よっぽど困っているんだねえ。経済的徴兵制では適正ある人材は集まらないのは明白だから、やがて徴兵制を導入するしかなくなる。大体、国を守るやりがいのある仕事を苦役とする安倍首相の説明には驚きました。支離滅裂な論理で違和感最高潮なんですけど。
 
自衛官出身の中谷真一議員(自民)は衆院安保特別委員会で「一部のみなさんは徴兵制を取り出し『苦役だ』と言われるが、とんでもない」と苦役論を批判した。
「わたしは苦役だと思ったことは一度もない。リスクが高いから低いからという議論でなく、国益に値するのか、国民のリスクが下がっていくのかということを議論すべきだ。自衛官のリスクの話をするなら、名誉や補償といったことも議論すべき」と防衛大臣に見解を求めた。
 
徴兵制はその意に反する苦役にあたるとしているが、自衛隊活動は苦役でなく、公共奉仕という崇高なる活動なのです。そう解釈変更されてしまったら、憲法違反でもなんでもなくなる。
安倍政権は大学の人文社会科学や教員養成の学部・大学院の規模縮小や統廃合などを画策している。理系強化に重点を置いた政府の成長戦略に沿った学部・大学院の再編を促し、国立大の機能強化を図るのが狙いというが、憲法論議なんてどうでもいいという粗悪な政治家で固めて、政府に無批判な国民にするということだ。
英語の事実上の公用語化も動き始めている。産業競争力会議の下にあるクールジャパンムーブメント推進会議は「公共の場での会話は英語のみ」という英語公用語特区をつくる提言をした。
教育行政でも、英語による授業の割合を増やす大学には巨額の補助金を与えるようになり、文科省は一流の大学は10年後に5割以上の授業を英語化せよ、とまで言っている。
安倍政権は、「瑞穂の国の資本主義」というスローガンを掲げていたのに、グローバル化というアメリカ従属主義に邁進している。安保法制、TPP、英語公用語化、すべて日本の国益を考える能力も意思もなく、米国に追従したいだけのようだ。村より国家、国家より地域統合体、理想は世界国家と言えば、戦争の起らないユートピアのように思うかもしれない。しかし、EUは地域統合で行き詰まっている。 「ドイツ帝国が世界を破滅させる」で話題のフランスの歴史学者のエマニュエル・トッドは、グローバル化の進展に伴って、EU各国内での民主主義が機能しなくなっていると批判的だ。
安倍首相のナショナリズムは日本の文化や言語を尊ぶのではなく、米国に評価されたい、米国に寄り添って、おこぼれを頂戴したいという卑屈な資本主義だ。
  グローバル化から国民生活や文化を守るのが使命なのに、経産省がグローバル化をあおり、文科省が英語公用語化の旗を振る。すっかり化けの皮がはがれたエセナショナリストは速く退場していただきたい。

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