以前関東自動車の岩手工場(岩手県金ケ崎町)に名古屋南貨物駅から専用列車が往き来するようになった旨の報道がありました。そのとき、国鉄時代の岡多線(現愛知環状鉄道)の赤字経営を思い出しました。産業輸送列車であり、国鉄赤字の要因の1つであったのは確かでしょう。
ただ、生産拠点の分散化や物流のあり方の多面性を求めることは必ずしも悪いことではないでしょう。とりわけ赤字に苦しむJR貨物に「仕事」を供給する役割や、相対的にクリーンな役割を果たしている鉄道を活用することも大事でしょう。ただ企業、トヨタの思惑はどこにあるかということも考えてみたいですね。
その関東自動車工業はトヨタ自動車グループとともに、岩手工場(岩手県金ケ崎町)への部品輸送に利用している専用貨物列車「ロングパスエクスプレス」(名古屋南貨物駅―盛岡貨物ターミナル駅)の“帰り便”の活用について検討を始めたそうです。
今までは、帰りは空容器(パレット)を載せるだけでしたが、帰りの列車では“東北産”部品あるいは原料を中部地区に供給する活用方法も考えているようです。
詳細は以下参照(日刊工業新聞)

http://www.nikkan.co.jp/