全トヨタ労働組合(ATU)

トヨタ自動車および関連企業で働くあらゆる雇用形態・職種の労働者の企業横断型労働組合です。世界のトヨタの労働者との連帯を!

トヨタ社員の労災認定裁判近ずく

2017年01月19日 15時16分19秒 | トヨタ自動車


トヨタ社員の労災認定裁判にご支援をお願いします。
 新年を迎えて最初の裁判になりますが、1月30日(月)10時10分から名古屋地裁1103号法廷で第8回の口頭弁論が行われます。
2015年7月10日 国を相手に名古屋地方裁判所へ労働災害認定請求提訴をしましたから2年目に入っています。まだ今のところ双方から口頭弁論が繰り返されている段階ですが、もっともっと世論を味方につけて闘っていかなければと思います。原告はしんどいと思いますが、支援する会が支えていきますのでご支援のほどをよろしくお願いいたします。

支援する会の会員を募っていますので下記を印刷して、郵送で送って下さい。

支援する会への入会をお願いします
会 則  トヨタ社員労災認定裁判を支援する会(チームさつき) 
1.この会は トヨタ社員労災認定裁判を支援する会(チームさつき)とします。
2.この会は、トヨタ社員Kさんの労災を認めさせるために支援することを目的とします。
3.この会は、上記2の目的を達成するために必要な支援活動を行います。
4.この会は、会の目的に賛同する個人・団体で構成されます。
5.この会は、年に1回総会を開き、必要に応じ臨時総会を開くことができます。
  総会は、活動の総括・会計報告・活動方針・役員人事・会則改訂などを決定します。
6.この会の役員は、会長・副会長・事務局長・会計とします。
(1)会  長:会を代表する1名。
(2)副 会 長:会長を補佐・代行する1名。
7.事務局会議:役員・事務局員(事務局員若干名)で構成します。
8.この会には会計監査をおき、会計監査は役員以外とします。
9.この会の役員の任期は、総会から次回総会までとします。
10.この会の財政は、会費とカンパで運営します。
  会費は年会費個人1000円・団体3000円とします。カンパは随時お受けいたします。
11.この会の事務所はNPO愛知健康センターにおきます。
 〒456-0006 名古屋市熱田区沢下町9の3 労働会館本館306号愛知健康センター内
  電話:052-883-6966 FAX:052-883-6983 E-mail:inoken-aichi@roren.net
  電話:080-1611-4422(若月)
12.この会則は 2016年7月4日から実施します。

________________________________________
トヨタ社員労災認定裁判を支援する会(チームさつき)入会申込書
支援する会の会則・趣旨に賛同し、会費を添えて入会を申し込みます。

          年     月    日
氏 名                 

住 所 〒                                         

電話番号              電子メール                        

入会金 個人・団体        円  カンパ       円

________________________________________
領 収 書        チームさつき会費として領収しました。
         年    月    日
       円             受領者名        
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

今年もよろしくお願いいたします

2017年01月06日 16時33分23秒 | 組合創立10周年


新年あけましておめでとうございます。
 今年もどうぞよろしくお願いいたします。

「一人はみんなのために、みんなは一人のために」を理念に
今年も労働者を守る労働組合として存在感を発揮していきます。
全トヨタ労働組合
コメント (20)
この記事をはてなブックマークに追加

ATU創立10周年に寄せてパート2

2016年12月28日 19時31分08秒 | 組合創立10周年


トヨタ自動車過労死遺族の 内野さんから寄せていただきました。

「対外的な視野をもつ貴重な労働組合」

10周年おめでとうございます。
もう10年経つのですね。壮大な目標に向かってATUが設立された10年前の2006年を思い出すと、それは私にとって最悪な年でした。
 夫が2002年にトヨタ自動車の堤工場で過労死で亡くなったのにも関わらず、その過重労働やカイゼン活動が認められず、労災認定を求めて名古屋地裁に行政訴訟を起こしていた最中でした。しかも、2005年秋から2006年春にかけて祖父母と母が亡くなり、悲しみの中で混乱した親戚の支援も受けられない中、暗いトンネルを手探りで進んでいました。そんな中、健康センター、家族会、支援の会、うたごえのみなさんに続いて応援して下さったのがATUの皆様でした。
 トヨタ関連の組合が2つありましたが、労働環境を中から変えようとする組合と、外から変えようとする組合で、前者は取り合ってもらえなかったので、ATUは後者と理解して支援をいただき、おかげさまで2007年に勝訴しました。
 署名や傍聴応援はもちろん助かりましたが、私の裁判の場合は「トヨタ自動車」という会社の名前が大きいので、様々な取材や依頼が舞い込んできました。私は遺族としての意見は言えますが、会社の状況や労働環境などは分かりません。そんな時は、ATUのように外に門戸を解放している組合がとてもありがたく、いつも委員長さんに繋ぐことができ、とても助かりました。
 特に、外国特派員協会の記者会見は判決直後で大混乱の中、その意義も分からず準備もできない精神状態で行う事になり、思い返したくないほど恥ずかしい状況でしたが、労働組合として一緒に行動して下さり、とても心強かったことが思い出されます。
 ATUは会社の内外や日本に留まらず、世界に発信できるパイプを持つ意義ある労働組合でとても貴重だと思います。トヨタの研究者の方々も在籍しています。今後も、個人加盟の労働者など支援のない方にとっても強い味方ですので、その意義ある活動を継続していただきたいと思います。本当にありがとうございました。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

ATU創立10周年に寄せてパート1

2016年12月24日 19時00分09秒 | 組合創立10周年
東海道池鯉鮒付近の冬囲い

西三河地域労働組合総連合 足立議長より寄せていただきました。

全トヨタ労働組合(ATU)の結成10周年にお祝いの言葉を贈ります。
 この組合を立ち上げることになったのは,ある若い一人の労働者の過労死事件からだそうです。既存のトヨタ自動車労働組合は,組合員である,一人の労働者の命をも守る組織ではなかった。ましてやこの事件をきっかけに企業としてのトヨタ自動車の働かせ方を経営者に問うことはなかった。ここから企業・経営者と闘う,本来の労働組合の誕生を求める声が当然のごとく生まれたのでしょう。
 今現在,日本の労働者の働き方を見てみると,今までの企業・経営者と立ち向かってきた労働組合の姿勢というものが決定的な影響を与えてきた,ということがよく分かります。大企業のなかの御用組合は,本来の労働組合としての役目を果たしてこなかったからです。同一労働同一賃金という原則,均等待遇という原則,そして労働者の安全配慮義務に対して真剣に向き合って,労働者の権利を守ってきたという形跡はありません。そして何よりも同じ仲間の組合員に対して支援の手をどれだけ差し向けてきたというのでしょうか?
 資本に迎合することなく,どこまでも資本と対等の立場から労働者の権利を主張することこそが本来の労働組合のあるべき姿といえるでしょう。そのために団結権や団体行動権を憲法が保障しているのです。
 闘う労働組合としての全トヨタ労働組合の活動は西三河地域労働組合総連合においても誇りに思える存在だと思っています。一人の労働者が抱えることになった問題を労働者全体の問題としてとらえ,相談にのり,いろんな形で支援を続けていくという姿勢は労働組合の本来の姿だと思っています。
 私が西三労連議長として関わって印象のある裁判は,アイシン機工の吉田裁判であります。私もこの裁判でいろんな勉強をさせてもらいました。公務員であり教職員であった私には教科書の中の世界であったものが,初めて現実に痛みを感じかつ喜びを感じることになった良き教材でありました。
 労働者を取り巻く日本の状況はますます悪化していくように思われます。我々一人ひとりの労働者が創り出した富が一部の富裕層にかすめ取られ,大部分の労働者・国民はわずかばかりのお情けを恵んでもらっている有様であります。この状況を少しで改善の方向に向かせられるのは,我々一人ひとりの労働者であり,国民であります。未組織の労働者に働きかけ,ともに闘う労働組合員を一人でも多く増やすことが,労働組合に課せられた課題であります。私が日ごろ心がけている標語は,「運動は決して焦らず,しかし急いで」であります。西三労連の仲間としてともに頑張っていきたいと思います。
コメント (4)
この記事をはてなブックマークに追加

大企業と癒着のない労働組合をさがす!寄稿

2016年12月17日 20時34分21秒 | 投稿


トヨタ系で働く労働者からの声

私はATUと出会い1年が経とうとしています。
長年にわたり、職場問題で苦しんでいました。
パワハラ 、セクハラ、労災隠しです。
 これまで沢山の弁護士、相談所、政治団体、メデイア、労働団体へ相談しましたが、本気で「大企業」を相手にする協力者は見つかりませんでした。その間、ストレスが蓄積し疲労でいくつもの病気を患いました。
 数年経ち、最後の望みでNPO団体(東京)へ問い合わせをしました。「大企業と癒着のない労働団体は存在するんですか?」と聞くと「ATUを尋ねてください!」と紹介がありました。人を信用できなくなっていましたが、ATUのブログは冷静な判断と、力強さを感じる記事を拝見しました。委員長の写真を見て「この人だ!」、これが、ATUとの出会いです。
 9月25日に開かれた10周年パーティーに参加したのですが、協力団体や支援者の方々とお会いすることができ、更に心強く感じました。相談者同士の交流会も孤独感から解放され心強いです。前向きに考え前進出来ていることは、ATUに出会えた事が、とても大きいです。
何事にも負けないで頑張ります。
 一人で考えていたらなかなか前向きになれませんね。この人のように誰かに聞いてみる意識と行動を起こすまでが大変だと思いますが、気持ちを切り替える心構えが大事だと思います。全トヨタ労働組合は、土日関係なく、いつでもご連絡が取れるようになっています。ぜひ悩んでいる方がいましたら勇気をもってお電話ください。お待ちしています。☎08015568284
コメント (7)
この記事をはてなブックマークに追加

トヨタ二次下請け企業労働者の労災認定裁判

2016年12月09日 19時44分30秒 | トヨタ自動車

地裁判決後の報告集会

 本日9日10時30分から、トヨタ直系の二次下請け会社(テー・エス・シー)の労働者が過労死して労災認定を求めた裁判が名古屋高等裁判所でありました。今回で原告・国とも弁論は終了して結審となりました。判決は来年の2月23日午後1時10分からです。
 彼は100時間近い残業と東日本大震災後のトヨタの変則カレンダー(休日の土日から木金への変更)によって生活をズタズタにされ、過労に陥り心臓疾患で急死しました。ところが労災認定を求めた名古屋地裁は「残業は85時間で労災認定基準に達していない」との冷酷な一言で遺族の請求を棄却しました。このため遺族は名古屋高裁に控訴していました。
 原告の奥さんは、「夫の働きぶりを知れば知るほどなぜこんなに命を削って働かなければいけなかったのか、怒りがこみ上げてきます。また、夫が懸命に働いた会社の態度には落胆しました。地裁では認めてもらえなかったが、高裁では必ず認めてもらえると信じています」とご主人のご両親ともに心境を語っていました。ATUも加わる西三河地域労働組合が全面支援で闘ってきました。何としても認めさせたいものです。最後まで気を抜かず頑張りましょう。
コメント (2)
この記事をはてなブックマークに追加

ATU機関紙29号完成

2016年12月06日 12時52分24秒 | 機関紙
ATU機関紙第29号が完成しました。 

配布時期:12月中旬~から順次配布していきます。

配布場所:刈谷駅・トヨタ及び系列等で配布します。


記事内容

① デンソーの再雇用制度の問題

② トヨタ再雇用裁判判決

③ 2017年春闘の取組み

④ 安部政権による労働法制関連

⑤ ATUに寄せられた労働相談  等

ご意見・感想などをお寄せください。
コメント (2)
この記事をはてなブックマークに追加

トヨタ社員労災認定裁判(災害補償給付不支給決定、取り消し裁判)

2016年12月01日 15時52分56秒 | トヨタ自動車


 トヨタ社員労災認定裁判7回目の口頭弁論が、11月30日午前11時から名古屋地裁でおこなわれました。原告側からは準備書面4,5号が提出されました。これに対して国側から次回までに反論(準備書面)が出される予定です。

被災者の働き方について「求釈明」の形で国側に求めていたのですが、トヨタ自動車の協力が得られなかったことから、原告側は被災者が残していた業務記録ノート等を解明して準備書面を作成しています。
 
・三好工場プリウスの仕事の内容、上司による繰り返されたパワーハラスメント(準備書面4)
・リーマンショックとトヨタへの影響…収益改善活動→残業規制、人員削減(準備書面5)

「準備書面5」の要点は以下のようにまとめられています。
第1 会社の急成長

第2 リーマンショックの会社への影響
1 リーマンショックとそれの会社への影響

2 リーマンショック後の会社の対応

3 2009年6月以降の会社の動向

3 中国市場と会社の新戦略

4 まとめ

第3 リーマンショックが会社の開発・設計分野の労働者に与えた影響
1 生産現場労働者とは異なる状況
2 危機に対応するための新たの課題の追加

第4 残業禁止と被災者への影響
1 被災者の残業の状況
2 残業規制に関する被告の主張等
3 残業規制と被災者の労働密度

第5 人員削減と被災者への影響
1 人員削減の状況
2 人員削減と被災者の業務への影響

コメント (9)
この記事をはてなブックマークに追加

デンソーの労働環境について

2016年11月22日 13時51分00秒 | デンソー
最近のデンソーの労働環境の変化について現場よりレポートしました。

 2000年頃は、トヨタ自動車のグローバル化・生産拡大の波に乗り、デンソーも人が増えていない中、仕事が専任化し技術の高度化で一人当たりの業務が拡大して、長時間労働が当たり前の職場風土でした。当時は深夜10時が定時みたいな雰囲気がありました。デンソーの刈谷本社は深夜までオフィスの明かりが消える事が無く、巷では『不夜城』とまで言われていました。
 その後、2007年にトヨタ自動車の内野さんの過労死裁判で勝訴、2008年にトヨタ・デンソーを訴えた過労うつ病裁判で勝訴したこと、また近年の長時間労働=ブラック企業と世間から非難されるようになり、トヨタ・デンソーも『労働時間管理の適正化』や『社員の働かせ方』を見直す必要性に迫られました。2008年のリーマンショックの影響もあったと思いますが、以前と比べ随分と労働環境が変わってきました。

現在のデンソーの労働時間管理がどうなっているのか

①残業時間:45H/月まで、45時間超は連続2ケ月まで、原則夜8時以降の残業禁止、部長承認必要。ある部署では、残業規制が厳しく10H/月程度しかありません。多い人で30H/月程度です。
②ノー残業デー:毎週水曜日(管理職も含め)。
③サービス残業禁止・厳格化:発覚した場合は部下も上司も懲戒処分にする。
 このように、長時間労働は大幅に抑制される環境になっていると思います。しかし、良い事ばかりではありません。一方で職場では皆が時間のゆとりが無くなり雑談すら出来ず、人間関係がますます希薄化し、限られた時間内で成果を出す事や業務を完了しなければならないと言う事を強いられるので、過密労働となりメンタル不調になる人も少なからず居ます。
 長時間労働が無くなり、肉体的な疲労は少なくなりましたが、今後は過密労働による精神疲労、メンタル不調の数が増える事が懸念されます。

11月は「過労死等防止啓発月間」

 ウイルあいち(愛知県女性総合センター)にて、明日23日(水)午後1時受付、1時30分開演で、昨年に続いて2回目の『過労死等防止対策推進シンポジウム』が、厚生労働省の主催で行われます。
 過労死は増えることはあっても、減ることがない労災職業病です。表面に出てくるのはまだまだ氷山の一角でしょう。これを機会に働き方、働かせ方を見直し健康を取り戻しましょう。
コメント (8)
この記事をはてなブックマークに追加

トヨタ社員労災認定裁判(災害補償給付不支給決定、取り消し裁判)に支援を!

2016年11月04日 09時59分21秒 | トヨタ自動車


傍聴をお願いいたします
 全トヨタ労働組合は、2015年7月10日 国を相手に名古屋地方裁判所へ労働災害認定請求を提訴した、トヨタ自動車社員の裁判を支援しています。「支援する会」を7月4日に立ち上げ、幅広く市民の皆さんにも呼び掛けて支援活動が進んでいます。

 この裁判の性格ですが、2008年のリーマンショック後、トヨタも経営立て直しのために厳しい職場環境に変貌します。彼はトヨタ本社生産技術部に配属され生産設備の立ち上げ業務に携わっていました。職場では当時74名の要員から50名に24人も「要員を削減」しました。しかも、残業は月50時間ほどしていたものが「残業禁止」となり、減らない業務量と要員削減で過密・過重な業務に従事することになります。一方、上司からは仕事が遅れるなどで罵声を浴びせられ、「自分がダメな人間だと悲しく思うほど、ひどい言われ方をして自信喪失になる」などと訴えて自ら命を絶った事件です。

次回 裁判 予定
第7回口頭弁論
11月30日(水)午前11時から
名古屋地方裁判所 11階1103号法廷です

地下鉄名城線「名古屋市役所」下車5番出口から真直ぐ徒歩10分


トヨタ社員労災認定裁判の経緯

2010年1月     被災
2011年6月17日  豊田労働基準監督署へ申請
2012年10月31日 労災と認めない決定(不支給決定)
2012年12月25日 愛知労働者災害補償保険審査官に対し審査請求
2013年12月26日 審査請求を棄却
2014年1月23日  労働保険審査会に対し再審査請求
2015年1月27日  再審査請求棄却

提 訴(弁護団 梅村・加計・水野各弁護士)
2015年7月10日 国を相手に名古屋地方裁判所へ労働災害認定請求提訴

裁判経過
裁 判
2015年10月19日(月)第1回口頭弁論
2016年 1月13日(水)第2回口頭弁論
      3月23日(水)第3回口頭弁論
      5月16日(月)第4回口頭弁論 裁判官交代
      7月4日 (月)第5回口頭弁論&支援する会結成
      9月28日(水)第6回口頭弁論
 

第6回口頭弁論が9月28日に終わりました
 6回口頭弁論では、準備書面2,準備書面3、証拠等を提出しました。
(1) 国側にKさんがどのように仕事をしていたのか求釈明をしていましたが、企業内秘密を盾に応じなかったために、原告側から書面2でKさんが関わった「2020年ビジョン」の業務と性格を解明したもの(以下要約)


『2020年ビジョンとは、将来ビジョンを作成することであり、具体的には、3年後、5年後、10年後のビジョンの検討を行った。 
この取り組みは、2009年5月ころに始まり、当初は同年8月までに構想をまとめる予定であった。しかしながら、その進捗状況から、同年12月までに延長された。したがって、被災者は、当初、会社三好工場のプリウスのCVJラインの業務と併行して担当し、TFAPの担当をするようになった後も担当していた。そして、2009年12月に、これからは毎年見直していくということになった。
 被告は、2020年ビジョンが被災者にとって新規の業務であったことは認めているが、それが緊急の業務でありかつ上司の指示に基づき作成するという裁量性が乏しい業務であったとの原告の主張は否認し、そのうえで、2020年ビジョンは、せいぜい一般的な付随業務に過ぎず、精神障害を発症するような過重なものとは認められないと主張している。
 被災者が担当した時期は未曾有の経済危機の中で、会社がかつてない危機に直面した時期であり、急きょ社長が創業家に交代するなど幹部の変動があり将来の明確な方針が定まっていない時期であった。さらに、自動車産業のあり方そのものが、ガソリンからハイブリッド、電気へと変わろうとしている時期であり、加えて、会社は、危機への緊急の対処である収益改善を行っている時期でもあった。このような時期に、将来を見据えて、しかも、10年先の姿を描き出すということは、不可能である。また、最初から、被災者に全体の具体的な課題が与えられたのならともかく、指示が抽象的であったり、会議を行うたびに指示が変わったり、追加されたりしており、被災者は、一貫しない指示に翻弄されるなど、被災者にとって達成困難な課題であった。』として、被災者一人で行った業務であり、業務量と労働密度、質的過重性を明らかにしたものです。

(2)準備書面3は中国業務内容について解明

被災者は、2009年10月ころから、中国のTFAPに関する業務を担当した。この業務は、会社内の関係部署やTFAPの関係部署と連携を取りながら、TFAPの既存設備の生産準備や技術支援などを行うものであった。具体的には、被災者は、CVJ(ドライブシャフト)を構成する部品の一部変更のための「小変更プロジェクト」を担当していて、TFAPの既存ラインの設備について、改造が必要な部位の検討や調査を設備メーカーや関係部署と連携を取りながら進めていた。
被災者が担当していた中国業務の重要性について、中国市場の重要性と被災者の業務の重要性・責任の重さ、被災者にとって未経験の業務であったこと、単独担当になり支援もないこと、上司の支援の欠如などの問題点を解明しています。
コメント (6)
この記事をはてなブックマークに追加