and SOROR のブログ

東京国立博物館

ミュージアムへ行こう!お江戸編 パート3

お江戸編ラストです。

東京国立博物館

この日、

TONと朱晶は仲間を呼んだ!

かわいい(若い)友人が現れた!

2014年の明石での作品展「TON TONE」の際
搬入・搬出、そして会期中もお手伝いをしてくれた友人。
就職して、東京に住んでいるので
お呼び出しして、一緒に行きました☆

とりあえず入り口で朱晶さんに
ブログ用の写真を撮ってもらおう。



って。
えっ??
何撮ってるの!?

左が朱晶さんで、右はかわいい友人な。

えぇから、私を撮れよ!




って。
え??
だから!?
何撮ってるの!!

横を人が通るから待ってたのに!

「たのもー!!」
みたいになってるから。


では気を取り直して。



って。
これかぃ!!

いい加減、年齢考えた方がいいよ。

私。。。



トーハク(東京国立博物館のことね)に来るのは・・・
3回目かな?

ここ、広すぎ・・・

まぁ、日本で一番の博物館なんでね
あたりまえだし
そうであって欲しいけど

広いわ・・・

本館・平成館・東洋館とありましてね
そのほかに現在休館中の建物が3つ。

広いわ・・・

現在、平成館の特別展示室では「始皇帝と大兵馬俑」という特別展を開催中でしたが
そちらには行かずに、本館の常設展示へ。

いや、常設もさ、えぇ作品揃いなんでね、十分堪能できるんです。
いやいや、下手すると特別展よりいい作品があるときも・・・
あったり・・・なかったり・・・ごにょごにょ・・・

近くだったらね、常設も特別展も
ちょいちょい見に行けますけどね。残念。

とりあえず年代順に、ざーっと。

じっくり見てたら時間が足りない!

でもじっくり見なくちゃいけない作品は
じっくり。


今回一番印象に残った作品はやはり
長谷川等伯「松林図屏風」
でしょうか。

トーハクには「国宝室」という展示室がありまして
ひとつの展示室にひとつの国宝作品だけを展示しています。

で、現在はその国宝室に
等伯の「松林図屏風」がありました。

いやぁ、この作品
緊張した。

作品の緊迫感と
これを描くことを考えた緊迫感
筆のタッチの緊迫感
作品に漂う空気の緊迫感

有名な作品なのでね
あんまり色々な作品を知らない私でも
なんとなく知ってる
どこかで見たことある作品でしたが

本物すごーい!

今までどこかで見ていたもの(もちろん本とか印刷物)と
全然ちがーう!

で、この展示室で
ひとしきり作品を堪能して
3人でそれぞれ、どう感じたか語るw

そうするとね、違うものが見えるのです。

しっとりした湿度を感じる、とか

これだけしか描かれていないのに
とても密度の高い松林に見える、とか

遠くに雪山が見えるので
冷たい空気を感じる、とか

いつも朱晶さんと2人でやりますが
今回は3人。
新鮮で、楽しい。

残念なことは、
「国宝室」ってぐらいだからさ
人気がある。

でも、そんなに広くないお部屋。

絶対に、作品と「誰か」が入る・・・

作品だけ、を 視界に入れられない。

必ず、人影が入る・・・

ま、しゃあないのだけどね。
静かな作品なだけに
キーンとした緊張感で見てみたかった。


その後も、あれや、これや、
いろいろ言いながら展示を見る。

一緒に行った友人は、知識が豊富です。
大概、私より何でも知ってる。
その上、守備範囲も広い。

なので、発言が面白い。

「曼荼羅っていいですよねー」

え?え?
曼荼羅に「いい」って言うコメント付く?

「落ち着きますー」

え!?
落ち着・・・く???


「仏像では誰が好きですか?」
(超笑顔!)

えええ???

ぶ、仏像で!?

いない、いないです、仏像で好きな人!!

あ、あえて言うなら・・・四天王とか?
でも、好きとかいうのとは・・・違うねん・・・
つうか、天部も仏像に含めていいですか?


かと思えば、案内パンフレットの「見返り美人図」を見て

「チラ チラ チラチラチラ ぐるぐるぐる
 見返りすぎてほぼドリル~♪」

(NHKびじゅチューン!)

とか歌ってるしww

注目するものが違って楽しい時間でした。


さて、この日は2階の展示室をぐるりと回っただけで

このようなものも見てみました。

ミュージアムシアター

東洋館の中にあるシアターで
バーチャルリアリティによる文化財の新しい鑑賞方法を体験できる施設
だそうです。

現存しないもの、保存の観点から近づいて鑑賞できないものなど
「見ることのできないもの」を映像化。

2015年度はこんなプログラムで上映していたようです。


で、現在上映していたのが


野々村仁清の「色絵月梅図茶壺」(いろえげつばいずちゃつぼ)





尾形光琳の「八橋蒔絵螺鈿硯箱」(やつはしまきえらでんすずりばこ)


なんといいタイミング!

年間スケジュールの中でも、一番見たいやつじゃないか!

色絵月梅図茶壺は、今しがた展示室で実物を見て
朱晶さんが「これ好きやねーん」って告白していた壺だし、
八橋蒔絵螺鈿硯箱は、教科書に出てくるぐらい超有名どころ。
光琳好き!

ってなわけで、おねえさんのナビゲーションを聞きながら
しばし、作品の美しさと、映像の美しさに酔いしれてきました。

いやぁ、デジタルの技術すごいね!
なんでもできる!

でも、だからと言って
作品の持つ本来の形や色には手を加えず
あくまで作品の力だけで映像を作っている
作品に対するリスペクトも感じられました。

そして、デジタルだからできること。

壺と硯箱。
この中に入って、内側から見てみる!

ををを!!!

なんと、また景色の違うこと!

八橋の方が面白いかと思えば、
予想外に、月梅図がとても美しく
梅と月を見上げているような気分になりました。

わーい!おもしろいー!

と、思っていたら
腑に落ちない顔をしている朱晶さん。

聞くと

「確かに面白いんだけど・・・
 これって、絵柄を反転して見てることになるよね?
 それは作者の意図と変わってくる・・・」

ををを!
なるほど!
そうだ、その通りだ!!

絵の反転。
デジタル技術をもってすれば、簡単にできますが
作者の意としない反転は、
それはもう、作品として認められんのです。

アナログ作品(私の作品も)は
今、目に見えている状態が完成であり
そこにだけ存在するバランスがあるのです。

私の作品で言うと
反転すると、単純にブサイクになりますよーw
とかね。

そうだよ。
自分の作品でもそうだったのに
忘れてた。

ごめんね、仁清さん、光琳さん。

でも、この試みはとても面白いし
この高い技術で残されたデジタルデータというのは
貴重な資料となるんだろうな。

うん。
見てよかった。


ところで、日本美術の作品のタイトルの付け方は
非常に分かりやすいことをご存知でしょうか。

漢字だらけで読みにくいので敬遠したくなるかもしれませんが
ゆっくり見てみて下さい。

見たまま、付けますから。

例えば今回ミュージアムシアターで取り上げられていた壺。

色絵月梅図茶壺

(絵)が描いてある茶壺

そのまんま。


八橋蒔絵螺鈿硯箱」は少々知ってないと分かりにくいところもあるかもしれませんが
こちらもそのままではあります。

八橋蒔絵螺鈿で表現した硯箱

ここで言う「八橋」というのは「伊勢物語」第九段の八橋の場面のこと。
ここで歌われた歌から、「八橋」には「かきつばた」の花が描かれます。

(もっと詳しく知りたい方は、伊勢物語と八橋を検索!!
 涙で乾飯(餉)がふっくらします。(←しないよっ!!))

朱晶さんっ!こんな説明でいいですか!?


と、まぁ、描かれているものが明確なタイトル。
そんなことを思いながら、作品を見ると
分かりやすく、面白くなりますよー。


ちなみにこれらの作品タイトルを英語で言うと

「八橋蒔絵螺鈿硯箱」

Writing box.
Design of Yatsu-hashi bridge

へー・・・
蒔絵と螺鈿はどこへ行った・・・



「色絵月梅図茶壺」

Tea leaf jar.
Design of moon and plum tree in overglaze enamels

てぃ、ティーリーフジャー!?
そりゃもう、違うものだよ・・・
そして梅とプラムは情緒が違いすぎる・・・


と、そんなのを見ながら作品を見るのも楽しいです。


本当はリニューアルしたという考古のとこにも行きたかったのですが
ここでタイムアウト。

また次回、だな。


また会いに来るよ、トーハクくん!


(隣にいた女の子のキャラはカットw)

埴輪のトーハクくん。
これは愛称。

本名は「東 博(あずまひろし)」
10月8日生まれ
出身地:埼玉県熊谷市野原古墳(この辺りがトーハクっぽいw)
特技:ダンス(踊る埴輪か・・・)
好物:はにわクッキー(洋菓子!?)

ミュージアムショップにはトーハクくんのグッズもありました。

好物のはにわクッキーも売ってる!
やるな、トーハク!

そして、私は危うく
はにわ靴下を買うところだった・・・
危ない危ない。


次回こそ、朱晶さん曰く男前の
「挂甲の武人(けいこうのぶじん)」に会いに行きましょう。

そのときは、また仲間を呼びますよー!
一緒に行ってくれてありがとーねー!
楽しかったよー!

ところで、挂甲の武人って男前なのか・・・?
埴輪なんだけど・・・
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