誰そ彼の双葉ミラーはただ睡い 一人と一匹よぎったやうな
十数年前、免許とりたての頃は、ほとんど見る余裕さえなかったカーブミラー。
しばらくしてからも、ミラーに映る車がどっちの方向から来てるのか、さえあやふやだった。
最近は、ろくすっぽ目視もせず、カーブミラーに頼る。
のみならず、鏡面の汚れや曇りまで目が行ってしまって、注意散漫だ。くわばらくわばら。
双葉のかたちしてるんだ・・・と気づいたのはいつの頃か。
しかし、そこに自分の姿が映っているのをみつけるのは、犬の散歩のときだけ。
まるで、通りすがりの見知らぬ人みたいな、儚い映し方をしてくれます。