非天の笑み

a suraのえみ
  

双葉ミラー

2012年05月29日 | 近詠

誰そ彼の双葉ミラーはただ睡い 一人と一匹よぎったやうな



                          


十数年前、免許とりたての頃は、ほとんど見る余裕さえなかったカーブミラー。


しばらくしてからも、ミラーに映る車がどっちの方向から来てるのか、さえあやふやだった。



最近は、ろくすっぽ目視もせず、カーブミラーに頼る。


のみならず、鏡面の汚れや曇りまで目が行ってしまって、注意散漫だ。くわばらくわばら。


双葉のかたちしてるんだ・・・と気づいたのはいつの頃か。


しかし、そこに自分の姿が映っているのをみつけるのは、犬の散歩のときだけ。


まるで、通りすがりの見知らぬ人みたいな、儚い映し方をしてくれます。