非天の笑み

a suraのえみ
  

ムーンフェイス

2007年09月26日 | 四季

眉墨の先尖らせてひと刷きに 雨降りお月さんまなじりあげた

 

 

 

なよ竹のムーンフェイスが今宵また白く真白く「お注射します」

 

 

 

衣かつぎ鉢かつぎとふあねいもと幸薄きとは見えぬ小太り

 

 

 

物忘れせよと茗荷のあっけらかん釣瓶落としに天麩羅あがる

 

 

 

                                  

 

「鉢かづき姫」という昔話があります。

和製シンデレラ。継母にいじめられた姫が最後には玉の輿に乗る、というお話しですけれど。

 

ふと思うのです。

シンデレラも鉢かづきも 継母に苛められたことより、実父に見て見ぬふりされた事の方に傷ついたろうな・・・と。

 

なにはともあれ、終わりよければすべてよし・・ということで。

 

 

 

 鉢かづき灰だらけ姫エレクトラみんな不在の父親をもつ

 


十五夜

2007年09月25日 | 四季

お月さん ひとりぼち

お嫁にゆく気はありませぬ

しゃらしゃらしゃんしゃん 

馬の背に 眠り呆けてゐたいだけ 

雨に流れてみたいだけ

                

 

               

 

兎には兎の意地の十五夜をお月見団子が汗をかきをり

 

 

                                   

               

 

   

 

 

 


彼岸花

2007年09月24日 | 四季





彼岸花ひがん悲願とよみかへて丈低きが生ふヒロシマの野に

昔聞いたはなし。
終戦の年の9月。
焦土の広島によもやと思われる花が咲いた。

彼岸花

放射能による畸型 どれもどれも茎のうんと短い彼岸花ばかり・・・。

そらおそろしい光景として頭の中に今も咲いています。


写真は明日香の彼岸花・・こちらはのどかです

アシュタンギーニッ記 ②

2007年09月19日 | その他
9月16日 日曜

行ってきました!
デビッド=スウェンソン氏のワークショップhttp://www.ashtanga.net/dev/index.php

友人の車に乗せてもらって、一時間ほどで大阪市内の会場に到着。
マットが入る横長ヨガバッグは、満員電車に乗るのは剣呑。大助かり。



わがM先生 Y先生お二方も参加されました。


けっこうインストラクター級らしき方も多く、そんな中に臆面もなく交じります。


前日届いたスキッドレスのラグも持参し、やる気はまんまん。


デビッドはにこやかな面白系のオジサン。
写真では岩を跨いですごいアーサナされている方だけど。
通訳つきでレッスンがはじまります。


私が受けたクラスは
逆転

がテーマ


立て膝で、はたまた立位で 天を仰ぎ 何度反っくり返ったことでしょうか。


とは言っても、「反らせる」のではなく

胸を広げること

胸を上から糸で吊されること


そして太ももを内に締める


これだけなんだそうで。

そうすると、頭頂がどんどん地に近づいていきます。


・・・いえ、着きませんけど あと50㎝

・・が、常識ながら、ヨガは完成ポーズをめざすものではさらさらありません。


二人ひと組で補助しあいながら2時間半休みなくさまざまの逆転アーサナ。


最後の瞑想と誘導されながらの呼吸が心地よかった。


デビッドの言葉。

人間が生まれて最初にすること・・・インヘル(吸う)

人間が死ぬ前に最後にすること・・・エクスヘル(吐く)


人生とはインヘルとエクスヘルの間のこと




ほぉぉぉ。。。


最後に、マットにサイン 一緒に写真、というミーハーしてまいした。



                
                            



ビンヤサヨガ第三の目とは何ならん薄目こつそり硝子に映し






                                        




一花一会

2007年09月18日 | その他
一花という言葉が、いま進行中の歌会で、話題に出されました。


・・・というか、私が知らなかったので質問したのですが。。

いちげと読ませるらしいのですが、意味がもひとつわかりません。


花一輪、と同義でいいのかどうか・・・。


わからないながら、そんな意味らしい、とお答えをもらったので、早速前記事で、歌に使ってみた次第です。


ところで。

「一花」をネットで検索していて
こんなブログに出会いました。

「一花一葉byアツシ」

こちらはおそらく「いっかいちよう」と読むのだと思いますが・・・。


「男の描く花と暮らしと由無し事・・」というサブタイトルがついています。


どのページを繰っても、びっくりするほど、「私が欲して憧れている世界」そのものでした。

リンクフリーでしたので、ブックマークさせてもらいました。

自分はどちらかといえば、なににつけ、視覚より、聴覚派なのですが、この写真には

「絵」より「空間」「時間」という奥行きを感じます。

踊りの一瞬の切り取り、にも似ています。時間的前後の流れ、をともなった「瞬間」の美 だと。


書かれている文章の、ほどよい陰翳も心地よく・・・。


こんな出会い方もできるネットに感謝。


一花一絵  

         一語一会


一花一会



愛的回答   ~ゲド戦記 主題歌 より

2007年09月14日 | 近詠

あるマイミクさんのお部屋で紹介されているのを見ました。

 

愛的回答(by 辛曉)
http://<WBR>www.yo<WBR>utube.<WBR>com/wa<WBR>tch?v=<WBR>Vi73eY<WBR>vDmHk

 

中国語が懐かしくて 口ずさんでみました。

韻も踏んであって、心地よい音です。

 

マイミクさんのご友人が素晴らしい訳をされていました。

 

刺激されて、ふつつかながら、歌にて翻訳、のエクササイズをしてみました。

 

 

 

 

 

とこしへの旅を哭きつつゆく雲よかの日の吾をみかけなかつたか

 

 

 

 

雨闇に咲(ひら)く一花(いちげ)は 誰(た)がいらへ待つとて夜を独り問ひする

 


 


 

涙ともまがふ雪花封じたる心のこりの文したためむ

 

 

 

 

 

春されば風秋されば雨ここだ想ひ過ぐして消息(せうそこ)待てり

 

 

 

 

夢宿る月影の家(や)をこれよりは発ちて旅ゆく 露をいとはず

 

 

 

 

 

 

好多年之后 我走到 哪里・・・・・・   

はるかな明日、私はどこにいるだろう・・・   

 

 

それにしても・・・。

ただの翻訳のはずなのに、自分の「近影」のような歌になってるのは不思議です。

 

 

 

 

 


 


白濁のゆめ

2007年09月02日 | 四季

 

火(ほ)あかりに照る面(おも)翳る面みせて君いざなひし夜の薪能


 

 

てんまりを追うてひいさん神隠し堅固に暮らしてをりますほどに

 

 

 

沖を漕ぐ人買ひ舟のしづけさよ女衒の貌がととさまに似る

 


 

爪音はざんばららんと駒とめて忍ぶ恋などはなからきらひ

 

 

 

夏いつしか白濁のゆめ 風鈴草 金魚草 月見草 おやすみ

 

 

 

色即是は是にておしまひ終ひ湯に道心篤き鉦叩来る

 

 

 

踏み分けてこの世かの世のやさしかり秋の七草くちずさみゆく