瞬間的に売れる音楽と、長く売れる音楽（韓国編）

週に一度は、スカパーで韓国の音楽番組をチェックしています。
アイドルばかりが出演する番組と、良質な音楽のみを紹介する番組、両方観ています。

アイドルばかりが出演する番組の音楽は、音にインパクトがあります。
いわゆるK-POPですね。
この番組は、ランキング・コーナーがあり、毎週激しくチャートが入れ替わっています。
この中で、長くチャート・インしているアーティストが2組います。
それは、IUとbolbbalgan4（頬赤い思春期）です。

この2組は、韓国のオリコンと言えるgaonでも、長くチャート・インしています。
しかも割と上位の方に長くいます。
その反面、アイドルは1週だけグッと上がって、次週からは落ちる一方です。

この瞬間的に売れる音楽と、長く売れる音楽の差は何だろう？
気になりますよね。
瞬間的に売れる音楽、前述したいわゆるK-POP、アイドル音楽はアレンジが似ています。
誤解を恐れずに言えば、重低音がきいていたり、軟派なクラブで聴けるような電子音が主流です。

長く売れる音楽は、メロディーが良質で普遍的であったり、アレンジが自然で耳障りが良いです。
何度聴いても良いと思えるところも重要です。
IUとbolbbalgan4には、これらの要素が十分に感じられます。
IUとbolbbalgan4は、良質な音楽のみを紹介する番組に、何度も出演しています。
bolbbalgan4は売れる前に一度出演して、そこから火が付いたような売れ方でしたし、IUもアイドル的な位置にいた10代の頃から出演して、アコースティック・ギターの弾き語りを披露して音楽性の高さを証明していました。

2017年の紅白は、twiceが出演しました。
twiceも韓国内で売れていることは売れていますが、瞬間的に売れる音楽の部類に入ります。
ロング・セラーの度合いで言ったら、IUやbolbbalgan4にはかないません。
トータル・セールスはどちらに軍配が上がるかわかりませんが、長く売れる音楽は世代を超えて支持されている感覚はありますね。
twiceは10代や20代が聴いていても不思議ではありませんが、30代や40代はちょっと似合わない。
でもIUやbolbbalgan4は、上の世代が聴いていても不思議と納得できる材料があるんです。
それだけ普遍的な音楽と言えます。
なので紅白にも、本当はIUやbolbbalgan4がふさわしいと個人的には考えます。

来年はこの2組のどちらかだけでもいいから、紅白に出場しているような音楽シーンになったらなと思います。


[MV] Bolbbalgan4(볼빨간사춘기) _ Some(썸 탈꺼야)



[MV] IU(아이유) _ Through the Night(밤편지)

teme tan

今日は、洋楽を紹介します。
teme tanという、ソロ・プロジェクトです。

ジャンルは非常に難しいのですが、ヒップホップやブラジル音楽には影響を受けていると思います。
2017年に、デビュー・アルバムを出しました。

Témé Tan "Ça Va Pas La Tête?"


次回は邦楽を紹介します。