早生者日記 by K.MITSUNAGA

早生者(わさもん)=
熊本弁で「新しいものが好きな人」という意味
毎週月曜更新(2009年12月開始)

良 縁/信州紀行

2013年06月24日 | 良縁



        ASOジャパンのアイスは
        原料になる果物や野菜にこだわっているのが特徴です。
        食品製造用に最初から加工された果汁や果肉より
        青果で食べてもすごく美味しいものを選んで
        それを加工してもらってアイスにする・・・
        美味しい材料を使うと美味しいお料理ができるのと同じで
        美味しい原料からは美味しいアイスクリームができるというわけ。

             今回はそんな美味しい農産物王国の長野を訪れる旅です。
        
まずは小淵沢のすぐ近く
        
山梨との県境で富士山も八ヶ岳も見える贅沢な場所
        
富士見町を訪問しました。

        
ちょうど梅雨入りした日でしたが
        
カッコウの鳴き声とところどころに雲のかかる雪を残した八ヶ岳・・・
        
美味しい空気に頭がくらくらします。
        
屋久島といい長野といい・・・日本はなんて美しいんでしょう!

               

        
ここではルバーブを見学
        
まだ日本ではあまりなじみのないルバーブですが
        
美しい色と爽やかな酸味が魅力的な野菜です。

               

        
生まれて初めて本物に対面
        
今年は天候不順で生育が遅いとのこと・・・だけど大きな野菜です。

               

        
生産者さんのステキなご自宅・・・

               

        
秋の収穫を予約して生産者さんの手作りルバーブパイ

               

        
ルバーブのピールに舌鼓・・・

        
翌日はぐぐっと南下して飯田の近くの高森町を訪ねました。
        
ここはあの市田柿の一大産地で
        
周辺は林檎、梨、葡萄の果樹園が広がります。
        
私たちのお目当ては真っ赤で酸味のある紅玉。

               

        
ここでも霜の害で柿や林檎の実の付が悪いそうです。

        
自然相手の農産物ですから
        
毎年同じ味、同じ大きさ、同じ価格なんてありえません。
        
それを東京の大手百貨店やメーカーは
        
こぞって同じ企画を強制してくるのだそうです。
        
生産者の苦悩は尽きないようですが
        
私たちにそんな心配は無用です。
        
だって、使う量は知れてます。 小さい会社ですから・・・(笑)

        
さまざまな原料のお話を無事終えて
        
最後に宿泊で立ち寄った松本市のこともちょっとだけ。

        
もっと早く松本に入れればよかったんですが
        
ついつい生産者さんのところで長居してしまい
        
ほとんどのお店が閉まっていた中町通り

               

        
でも店舗を眺めるだけでも楽しい・・・

               

        
是非一軒欲しいなあ・・・

               

        
古い建物は大好きです。

               

 

               
        
        美しいしつらえ・・・

               

        
井戸から自由に美味しい水が飲めます。サスガ!

               

        
バタバタバタの長野の旅
        
仕事とはいえもう少しゆっくりしたい・・・
        
もう少し天気の良い時にゆっくり来ましょうかね。

 

 


良 縁/国内最高水準のホスピタリティ

2013年06月17日 | 良縁


               

        な~んだ、こんなホテルに泊まったのかあ
        
じゃあさぞや楽しかったんだろうなあ・・・
        
そう思った方、その通り!
        
ここがあったから先週の森歩きも
        
その前の島内一周も最高のものとなりました。

               

        
サンカラホテル&スパ屋久島
        
http://www.sankarahotel-spa.com/
        
本社は屋久島となっていますが
        
もともとは大阪の会社なんだそうです。
        
ホテルフリークの私が知らないのは
        
国内にはここ、屋久島にしかないからなんですね。

               

        
宿泊は1泊2食つき。
        
ヴィラ形式のお部屋は実にクリーンで快適です。

               

        
いくら飲んでもいつのまにか補充されているハーブティー

               

        ま
るでアマンリゾートのような水平線に落ちるプール

               

        
フリードリンクコーナーと図書館をそなえた居心地のいいラウンジ

        しかし、何よりも私が驚いたのは
        
その徹底したホスピタリティでした。

               

        
3泊4日の滞在中、私は一度もサインをすることなく
        
部屋番号をスタッフに伝えることもなく
        
どこに行ってもフリーパス
        
多くのスタッフが入れ替わりで立っていても
        
笑顔で私の名前を呼んでくれるのです。
       
「光永様、本日は島内観光はいかがでしたか?」
        
私のスケジュールまでしっかり頭に入っています。

        
ラウンジでお買い物をしても
        
ささっと梱包して手渡してくれます。
        
こっちが心配しちゃう・・・
        
あの~持って行っちゃっていいんですか?
        
私が何号室の誰だかご存知なんですか?

               

        
レストランも驚きです。
        
目の前のうっそうとした森を見ながらいただくのは最高のフレンチ
       
(たまに枝がわさわさと揺れるのはおサルさんのせい)

               

       
「ほら、今日スタッフ全員で採ってきたんですよ」
        
まだ若い料理長が差し出すお皿の上にはいろんな種類の山菜

               

        
そしてこれが出てきたお料理「タカバ(福岡ではアラ)のコンフィ」
        
ブイヨンで上品に仕立ててあります。

               

        
目を見張るような手際のよさで美しくお料理が盛り付けられていきます。


               

        
貝づくし・・・

               

        
なんて素敵なアミューズでしょう!
       
「西米良(宮崎県)特産のサーモンのマリネ」・・・ええっ!九州のサーモン?
        
実際はマスとイワナのかけあわせ
        
宮崎の新しい特産を早速いただけてし・あ・わ・せ!

               

       
「こんな魚ですよ」・・・どど~んと出てきたのはヤガラの頭
        
手前はヤガラのフリットに春キャベツのソース

               

        
屋久杉のプレートに乗せたチーズは
        
各ジャンルを揃えてなかなかセンスの良いセレクト

               

        
次々に続くスイーツ・・・完全に昇天です。

        

        
最近、東京ディズニーランドでのホスピタリティ精神を
        
本で読んだことがあります。
        
サービスはマニュアルからは生まれない・・・
        
本当の意味が分かっていないとサービスは人の心に響かない・・・

        
以下はラウンジでマネージャーが私に話してくれたお話です。

        
以前、年配のご夫婦が食事を済ませて
        
ここのラウンジでコーヒーを飲みながらくつろいでおられました。
        
外は土砂降りの雨、ご夫婦は明日は縄文杉トレッキングです。
        
明日の天気予報も雨でした。
        
そこに若い女性スタッフがお皿を片手に近付きます。
        
ご夫婦はかなりお腹がいっぱいのはず・・・
        
マネージャーは不思議に思い、物影からそっと見ることにしました。
        
女性スタッフはテーブルにお皿を置き上に乗せたふたを取ります。
        
そこには照る照る坊主が・・・

               

        
マネージャーははっとした・・・とおっしゃいました。
        
これだ、これがサービスなんだ! と。
        
若いスタッフが自分で考えて行った行動は
        
決してマニュアルにはない内容だったのです。
       
「スタッフ教育が実りつつある」
        
マネージャーはそう確信したのだそうです。

        
この話はホテルでなくても私たちにも言えること。
        
人を思いやり、人を喜ばせることの幸せ・・・
        
この話は私の胸の奥の奥に溶けないカケラとして突き刺さりました。

        
最後に暖かい笑顔で見送ってくれたスタッフ全員に対して
        
私はついつい友と別れるときのように手を振ってしまいました。

               

        
屋久島・・・
        
TSUTAYAもなければスタバもありません。
        
映画館だってないんです。
        
でも・・・生きていくためのものは全てあります。
        
杉の香りのする清浄な空気
        
どこでも安心して飲める美味しい水
        
そして最高のホスピタリティを味わえるホテル
        
今までに経験したことのない心地よさをたっぷり浴びて
        
また行きたい、また帰りたい!
        
そう思う旅・・・本当にありがとう、屋久島!

        
執筆者たちのスナップから

               

               

               

               

 


景 色/もののけの森

2013年06月10日 | 景色

 

 
        こんにちは、ひつじくんです。
        
社長から2匹だとジャマだと言われ
        
旅のハイライト・・・縄文杉トレッキングには
        
ボクが連れて行ってもらえることになりました。
        
先輩だもんね。ラッキー!

               

        屋久杉ってひとことで言いますが
        
千年以上たった杉だけを「屋久杉」っていいます。
        
有名な縄文杉は推定3千年~7千年
        
すごく開きがあるけど、まあ、ピラミッド並みの年月を
        
この島の森にずっとたたずんでるんですね。
        
エライね。

        
朝は4時起き
        自然
保護のためシーズン中は車は立ち入り禁止なので
        
交通手段はバス
        
そのバス、なんと最終が朝の6時なんです。(始発じゃないですよ、最終)
        
        
なぜかって?
        
往復22キロの道のりは平均で10時間ほどかかります。
        
明るいうちに戻って来られるように
        
みなさんまだ暗いうちに出発するのがお約束。
        
そこはサスガうちの社長! 余裕のスタートです。
       
(タクシーの運転手さんに「遅いよお客さん!」って笑われた・・・)

        
ホテルが用意してくれた軽食をいただき
        
事前に予約したタクシーに乗り込みました。
        
途中でお弁当やさんに寄って予約のお弁当を受け取り
        
いよいよ登山バスに乗り換えです。

               

       
「本日の入山、161名なり。」
        
ちゃんと入山と下山をチェックしてるんですね。
        
降りてこられない人をお迎えにも行くんだそうですよ。

               

        
登山口に着いたのは朝の6時40分
        
さあ、出発!
        
あ、言い忘れました・・・雨です。

        
でも島にはいたるところにレンタルショップがあって
        
帽子から靴、ザックにいたるまで借りることができるので
        
心配はご無用ですよ。

               

        
片道11キロの行程の中、8キロがこのトロッコ道
        
楽そう? とんでもない!
        
枕木の間隔もバラバラ、おまけにつるつる滑るんです。
        
すごく気を遣わなければなりません。(社長談)

               

        
沢の景色・・・キレイだなあ・・・(まだまだ余裕)

               

        
わ、びっくりした! 手が届きそう・・・
        
サルの目を見てはいけないってよく言うでしょ?
        
屋久島のおサルさんはとっても穏やかな目をしていて
        
平気で見つめてくれるんですよ。(ここには木イチゴがありました)

               

        
ちょうどマムシソウの季節です。

               

        
途中には白いお尻が目印のガイドさんも・・・
        
ず~っと一緒に歩いてくれるんです。(っていうか後ろからシカ追い・・・笑)

               

        一定の距離が縮まってしまうとひょいと道をそれていきます。
        あ
りがとう! バイバ~イ!

               

        
さあ、ここからが上り坂・・・いよいよ巨木の森に入ります。

               

        
しっとりと濡れた森は美しいコケで覆われて全体が緑色です。

               

        
聞こえてくるのはイソヒヨドリの美しい鳴き声だけ・・・
        
でも耳を澄ますともののけたちの声が聞こえてきますよ。

               

        
げげげ! ここを進むの?!

               

        
じぇじぇじぇ!
        (
ポケットに入ってるおまえが言うことか!って怒られました)

               

        
2年前、ある日突然倒れてしまった翁杉
        
島民はみな驚いたんだそうです。
        
そりゃそうだよね。

               

        
一番人気のウィルソン株にやってきました。
        
400年以上も前、豊臣秀吉が切らせたという巨木です。
        
大阪城の一部になっちゃったみたい・・・あ~あ・・・
        
アメリカの植物学者が調査に来たのが約100年前
        
そのままその人の名前がついたんだそうです。

               

        
中はとっても広くて大人が何人入っても十分なくらいですよ。
        
と言うことはとっても大きな杉だったんでしょうねえ。
        
見上げるとハートの形が・・・みんなが必ず撮影するスポットです。

               

        
ちょっとアングルを変えてみると全体はこんなかんじ・・・

               

        
森の中には杉に混じってヒメシャラの巨木もあります。
        
普段は庭木で見る細いのばかりでこりゃあスゴイ!

               

        
あまりの空気の清浄さと静けさに
        
そのままたたずんでいたら自分も木になりそうです。
        
いたるところに流れている沢の水は全部飲めるんですよ。

               

        
突然現れた大王杉
        
一瞬言葉を失いましたよ。
        
縄文杉が見つかるまでは一番大きいと言われていただけあって
        
近くで見る大王杉の迫力たるや・・・
       
「ことばにできない」

               

        
幕間少憩(笑)

               

        
わっ! おもしろいですねえ。

               


               

       
「ずっとここにいたい・・・」ちょっと! 社長・・・困るなあ・・・
        
でもここであんぱんを1個食べた社長
        
急に足に力が入ったみたいで歌いながら進みます。

               

        
10時35分・・・この階段を登ると・・・ついに

               

       
「こんにちは縄文杉さん 初めまして ボク ひつじくんと いいます」

        
やだなあ・・・感動して涙が出てきましたよ。
        
縄文杉さんはあまりにも神々しくて・・・
        
ごめんなさい、ボク上手にリポートできません。
        
だって、写真や文章では表現できないんですもの。
               
        

        リポートおつかれさん
        縄文杉は自動車くらいの直径がある巨木
        私には生物に見えました。(もちろん生きてるんですけどね)
        
涙にむせるひつじくんをつれて下山
        途中、雨の中でのお弁当は最高でした。

        
往路4時間、復路3時間
        帰りのバスは14時の始発に乗れました。
        でも
帰りは辛かったですねえ・・・靴の中までじっとり!でね。
        
では、来週は最後に私がリポートいたします。
        
国内最高水準のホスピタリティを体験しましたので。(光永)


               

 

                        

 

 


景 色/さくっと屋久島

2013年06月03日 | 景色


               

        こんにちは
            
今日はボク、ひつじくん2が文章を任されました。
            
社長に連れて行ってもらった屋久島のご報告をさせてもらいます。
            
よろしくお願いします。

            
屋久島についてボクが事前に教えてもらったことって
            
九州一高い山があること
            
一ヶ月に35日雨が降ると言われていること
            
もののけ姫が住む巨木の森があること
            
サルとシカと人間が同じ数くらい住んでること(実際は違うみたいです)
            
そして、日本で初めての世界遺産だということ
            
社長の妹さんの表現を借りれば「ジュラシックパークだよ!」

            
実際に行くのは簡単でした。
            
福岡空港から飛行機でたったの1時間です。
            
そりゃそうですよね、隣の隣・・・鹿児島県なんだもん。
            
さ~3泊4日の冒険の旅が始まります。
            
まずはさくっとひとまわり、ボクが屋久島をご紹介します。

            
プロペラ機・・・屋久島空港は滑走路が短いんですって。

               

           
海から突然切り立った高い山々に驚きます。

               

        
あまり日本の島っぽくありませんね。
        
だから海風が当たり雲ができて雨が多いのですね。

        
ホテルが貸してくれたプリウスで・・・

               

        
どこで汲んでも水が美味しいなんて感動です!
        
だから見事な滝も多いんですね。
        
品のいい千尋(せんびろ)の滝

               

        
迫力満点の大川(おおこ)の滝

               

        
島のあちこちに半端じゃない大きさの植物があります。
        
これはガジュマル・・・(フィギュアみたいなのは社長です。)

               

        
不思議なフルーツも初体験できました。
        
幹に直接花が咲き実がなる「チョボチカ」は
        
アメリカンチェリーみたいです。

               

               
        
        
海沿いにはたくさん温泉があります。
        
干潮時に現れる海中温泉は更衣室なし男女の別もなし。
        
勇気ある者だけのお楽しみです。
        
別に「ひつじは禁止」とも書いてありません。
        
ベルギーから来た2人の若者と出会って社長は足湯だけ・・・
        
でもはしゃいでますね。(なさけない・・・)

               

        
島の外周130kmを走る県道はすれ違う車も少なく快適です。
        
標識もここ屋久島ではこうなります。

               

        
猿バージョン・・・

               

        
こちらは本物

               

        
走っていればいたるところで遭遇できます。
        
だからみなさん、屋久島に来たら車は飛ばしちゃダメですよ。

               

        
屋久島に魅せられてそのまま住んでしまった都会の人たちが
        
ちょっと洒落たカフェや雑貨屋さんをやってます。
        
社長もちょっとその気です・・・ヤバイヤバイ・・・

               

        
美味しいかぼちゃプリンいただきました!

               

        
お店番のネコちゃん、あんよの模様がステキですね。

               

        
ここもきっと脱都会のおじちゃんが作ったんだろうなあ・・・
        
森の上を歩くキャノピーウォーク(手作り感たっぷり、だけど本格的)

               

        
社長はね、昔、木の上におうちが欲しかったんだって。
        
しばし童心に戻ってたようです。(誰です? いつも童心って言ったの!)
        
あ、写真は社長の娘さん。東京に住んでます。

        
海辺の岩場で社長がつるっと滑って
        
ボクは海に放り出されずぶぬれ!
        
でも寒くはなかったし、とっても楽しかったです。
        
来週は先輩、ひつじくんがお伝えします。
        
いよいよ社長念願の縄文杉・・・無事出会えたのでしょうか?