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大学選手権3連覇に挑む早大、復活目指す明大 関東大学ラグビー・対抗戦グループ注目校紹介

2009年09月25日 19時40分34秒 | その他スポーツ情報

早大V3の鍵を握るのは、やはりSO山中。中竹監督は「タックルするようになった」と成長を認める

関東大学ラグビーが9月12日に開幕した。対抗戦グループでは、昨季の大学選手権を制した早大と、対抗戦では早大を抑えて優勝を飾った帝京大が、それぞれ完封勝ちの完璧な内容で幸先のいいスタートを切った。そのほか、吉田義人新監督の就任で注目を集める明大、9年ぶりに対抗戦優勝を目指す慶大も初戦を白星で飾った。

 対抗戦、リーグ戦の主要大学の今季の戦力を紹介しながら、計2回にわたって今季の関東大学ラグビーのシーズンプレビューをお届けする。
 まず第1回は対抗戦グループから――。

■早大、チームスローガンは『エクスプロージョン』
「試合に向かう心構え、実際の試合内容とも、就任4年目で一番いい開幕戦だった」
 自分たちの置かれている状況、あるいはチーム状態について、いつも冷静に分析をする中竹竜二監督としては、珍しいほどの大絶賛だった。

 9月13日の対成蹊大戦。106―0。100点ゲームでの開幕は、同じ成蹊大に対して108―5で勝った07年以来。かつ完封勝ちとなると、02年までさかのぼらなければならない(対東大戦で156-0)。ちなみに、02年、07年のシーズンとも、早大は対抗戦を制し、大学選手権でも優勝を果たしている。

 幸先のいいシーズンインを果たした早大だが、春から夏にかけてのチーム作りはあまり順調とはいえない状態が続いていた。
 毎春恒例になっている関東学院大との対戦では、5―17で負け(6月28日)。春の対関東学院大戦としては、06年以来となる敗戦だった。さらに、8月に入ってからの夏合宿でも、豪雨や新型インンフルエンザ(夏の関東学院大戦もインフルエンザの影響で中止に)といった想定外のことが起こり続け、なかなかチームの強化は予定通りに進まなかった。
 ただし、中竹監督は「想定外のことばかり起こることを想定していた」ような雰囲気もある。それは、今季、“中竹ワセダ”が掲げるチームスローガンからもうかがえる。

『エクスプロージョン』。すなわち爆発――。

 圧倒的な存在だった豊田将万(現コカ・コーラウエスト)主将をはじめ、昨季の主力が抜けたFW陣は平均体重で5キロ小型化。
 個々もチームも爆発的な成長が見られなければ、大学選手権3連覇はあり得ない――。
 そう達観したからこその、チームスローガンであり、成長につながるなら進むのはどんないばらの道でも構わない。いやむしろ、いばらの道を進むことによって、初めてエクスプロージョンが可能になると割り切っているように思えるのだ。
 昨季連覇の立役者になったSO山中亮平を春にBチームへ落としたのも、やや伸び悩み感のあった指令塔に、奮起からのエクスプロージョンを促すためでもあったのだろう。
 そんな思い切ったアプローチはいまのところ、いい方向に作用している。夏合宿での山中は、確かに弱点を克服し、ひと皮向けた姿を披露しているように見えた。「タックルができるようになった」(中竹監督)というだけでも大きな進歩だろう。

 一方、シーズン開幕時にも、中竹監督がまだダメ出ししていたのが、主将のWTB早田健二。
「ダメキャラの早田がシーズン通してダメダメと言われて、それを耐え忍びながら、本当のリーダーシップを発揮してくれるのは、まあ(大学選手権の)決勝戦でいいかな」(中竹監督)

 本来1番のPR瀧澤直を3番に起用しなければならないほど、厳しい戦力で戦わなければならない早大。それを痛いほど分かっているからこそ、“中竹ワセダ”は試行錯誤によってエクスプロージョンを導き、史上2校目の大学選手権を3連覇を目指す。

■明大、吉田新監督で再出発

夏合宿以降、2人目の主将に指名されたFL西原。SH金澤とともに異例の主将2人体制で復活を目指す

■帝京大、大学日本一を目指して

U20代表でも活躍したCTB南橋は、世界と戦った経験を生かして、攻守に帝京のミッドフィールドを締める

昨季の対抗戦では、早大を破り優勝した帝京大。しかし、大学選手権では早大に返り討ちに遭い、大学日本一には手が届かなかった。
 今季の夏合宿(菅平)の練習では、そんな早大へのリベンジマッチも組まれたが、7―36で完敗(8月26日)。菅平では、明大にも21-26(同22日)で競り負けた。

 昨季のレギュラー陣から、PR平原大敬(現コカ・コーラウエスト)、HO天野豪紀(現ホンダ)ら大型フロントロー陣が抜けたが、LOティモシー・ボンド、FLヘンドリック・ツイ、NO.8野口真寛主将など、総体的にFW陣は今季も強力と言っていい。
 ただし、夏合宿での練習試合では、昨季の帝京の強さの象徴と言えたブレークダウン(相手との接点でのイーブンボールへの働き掛け)での強さが、さほど感じられなかったのが気になった。
 それでも、岩出雅之監督は8月末の夏合宿終了時点で、「チームとしての強みをいろいろ試しながら探している段階」と語り、チーム作りがやや遅れ気味なのは、折り込み済みである様子でもあった。

 FWにもBKにも昨季を知るメンバーが多く残り、中にはPR吉田康平、SH滑川剛人、CTB南橋直哉など、U20日本代表の主力として、U20世界ラグビー選手権で世界と戦うという貴重な経験を積んだ選手たちもいるだけに、今季も大崩れすることはないだろう。
 安定した指令塔ぶりに定評のあるSO徳永亮は、左ひざの故障のため、復帰はシーズン後半になりそうだ。その時までに、FW陣を中心とした今年のチームの強みが確固としたものになっていたなら、昨年届かなかった大学日本一への可能性も決して小さくない。

■慶大、9年ぶりの対抗戦制覇へ


順調なプレシーズンを過ごした慶大。FL松本主将をはじめ、昨季の主力が多く残るのも強味だ(写真は昨季の早慶戦)

有力校がどんぐりの背比べといった春、夏シーズンを過ごす中、プレシーズンで最も結果を残したと言っていいのが、慶大だろう。
 春の早慶戦(5月17日)は27―27で引き分け。同時期の練習試合では、帝京大にも完勝し(5月31日、24―7)、夏合宿では春に負けていた明大にもしっかりリベンジしてみせた(8月18日、46―12)。

 スローガンは『ナチュラルラグビー』。個々の判断を重んじるスタイルは、PR川村慎、同・廣畑光太朗、LO村田毅、FL松本大輝主将、NO8小澤直輝、SO竹本竜太郎、CTB増田慶介、同・仲宗根健太など、昨年も主力として活躍したメンバーが多く残るからこそ可能になったとも言える。

 9月13日の開幕戦でも、戦力充実の筑波大をしっかりねじ伏せて、34-3の快勝スタート。選手層が厚いとは言えないのが気になるが(SO竹本の復帰は11月が見込まれている)、00年度以来となる対抗戦制覇へ向けて、順調な歩みを続けていることは間違いない。(スポーツナビ)



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