あすかパパの色んな話

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種牡馬界はディープ“1強時代”へ!1歳馬セリで1億円超え5頭中4頭

2012年07月10日 20時12分18秒 | 競馬の話題
再び種牡馬界は“1強時代”へ‐。2日間にわたって開催される「セレクトセール2012」が9日、北海道苫小牧のノーザンホースパークで開幕した。1歳馬のセリが行われた初日は242頭が上場され、今春のクラシックで大爆発したディープインパクト産駒がセリを席巻。最高価格となる2億5000万円の「アドマイヤキラメキの11」(牡)を筆頭に、1億円を超えた5頭のうち4頭を同産駒が占めた。16頭が上場予定の2日目の当歳セリでも目が離せない。なお、今年のダービー馬ディープブリランテの全弟「ラヴアンドバブルズの11」(牡、父ディープインパクト)はセールを欠場した。

 クラシックの活躍で種牡馬勢力図を完全に決定づけた。2世代目が桜花賞、オークス(ジェンティルドンナ)、そしてダービー(ディープブリランテ)を制したディープインパクト産駒。現3歳世代の重賞36戦で13勝を挙げるなど、まさに独り勝ち状態の勢いは、市場にも如実に反映された。

 近年のセレクトセールをリードする“2強”オーナーもディープ産駒に標的を絞った。まずはおなじみ“トーセン”島川隆哉氏が、「アドマイヤキラメキの11」(牡)をこの日の最高価格となる2億5000万円で落札。「いい馬だとみんな騒いでいた。予想より高かったけど、この血統だからね。池江厩舎に預ける予定です」と話した同氏は、「スーアの11」(牡)も1億1000万の高値で購入。ディープ産駒に惜しげもなく大金を投入した。

 最高価格馬の競り合いに負けたグローブエクワインマネージメント(有)も、09年秋華賞馬レッドディザイアの異父弟「グレイトサンライズの11」(牡)を1億5000万円、「ダイヤモンドディーバの11」(牡)を1億4000万円で獲得。「馬体が素晴らしい。これくらいの価格は仕方ない」と多田信尊代表は値段相応の価値を強調する。

 1億円を超えた5頭のうち、4頭がディープ産駒。売却率は100%を記録した。ノーザンファーム代表で日本競走馬協会会員の吉田勝己氏は「頭数は少ないけどすごくいい値で売れた。春の成績が表れたのでしょう。これからはもうディープの時代」と断言。02年のサンデーサイレンス死後は、その2世を中心に戦国時代の様相を呈していた種牡馬界。父に続き、ディープが再び1強の時代を築きつつある。(デイリースポーツ)

上半期総括 秋はジェンティルドンナ、混戦の牡馬も一閃か

2012年07月02日 06時36分05秒 | 競馬の話題

3歳牝馬クラシック第2弾のオークスを快勝したジェンティルドンナ(右)。夏を越して、新たな女傑伝説を生むか楽しみ=5月20日、東京競馬場

 6月24日に阪神競馬場で開催された第53回宝塚記念(GI)で中央競馬の上半期を締めくくった。春のGI戦線は、1番人気馬がことごとく敗戦。NHKマイルCのカレンブラックヒル、宝塚記念のオルフェーヴルの2頭だけ。それだけ実力が拮抗していることの証しか。その分、GIの売上高(宝塚記念除く)は前年の9・3%増の1517億2602万5300円という売り上げに表れた。

 特に、3歳牡・牝馬戦線では、今年も“牝高牡低”の傾向が顕著に表れたと言えまいか。

 オークスを勝ったジュンティルドンナは、桜花賞に次ぐ牝馬2冠。しかもレースレコードの2分23秒6で、2着のヴィルシーナに0秒8差をつける圧勝劇だった。チューリップ賞こそ熱発明けの影響もあって4着に敗れたが、牡馬との混走だったシンザン記念を牝馬として13年ぶりに勝った能力は本物だった。

 かたや牡馬は、皐月賞がゴールドシップ、ダービーは皐月賞3着のディープブリランテと分かれた。ゴールドシップは皐月賞の前走が共同通信杯。2カ月レース間隔があき、過去に共同通信杯から直行馬が皐月賞を勝った例はなかった。開催された中山競馬場が稍重の荒れた馬場で、内側のタイムが伸びない状況だった。最終コーナーを回って各馬はコースの荒れていない外側に進路を取ると、ゴールドシップだけ開いた内側を突く内田騎手の頭脳プレーで栄冠を勝ち得た。

 ダービーは高速馬場となった東京競馬場。この日も先行した馬の前残りの傾向があった。4番手を追走したディープブリランテは坂を登り切った残り200メートルで逃げ粘ったトーセンホマレボシを抜くと、そのままゴール。距離の不安をぬぐい去る結果となった。中団後方を追走した1番人気のワールドエース、2番人気のゴールドシップは最速の上がり33秒8で追撃したが、ともに0秒2足らずの4、5着に敗れた。ワールドエースに騎乗した福永は「調子はよく、スムーズに走っていた」というのに「ジリジリの感じ。それほどの伸びではなかった」と首をかしげていた。2着には弥生賞6着で、青葉賞を勝って出走権を得たフェノーメノが入り、レースごとに主役が入れ替わる“群雄割拠”の状況だ。

 すると、秋の牡馬クラシック3冠目となる菊花賞はどの馬がくるかは全く見えない。ディープブリランテには血統的に3000メートルは長すぎる。ダービーを勝ちきれなかったゴールドシップ、ワールドエースが巻き返すのか。それとも新たに夏競馬で成長した馬が台頭するのか。実力均衡だけに馬券的にはおいしいかもしれない。

 一方、3歳牝馬路線。オークスでジェンティルドンナと、ヴィルシーナとの勝負付けは明確になったか。0秒8差は大きい。母系の血統的から距離の自在性に疑問が持たれていたが、オークスの圧勝でその不安も払拭されただろう。すると2000メートルの秋華賞(10月14日)、2200メートルのエリザベス女王杯(11月11日)はこなすとみる。秋はローズS(9月16日)から秋華賞に進む予定だが、オークスの走りで3歳世代で最強ではないかという声も聞く。さらに、牝馬路線だけでななく、女傑列伝に新たに名を連ねる可能性も期待したい。ブエナビスタが引退した後、“女傑”の称号を受け継ぐ馬が今のところ出ていないだけに期待感は募る。(産経新聞)

【競馬】躍進必至のネオ、ステイ産駒。3年目のディープ産駒に分厚い壁!?

2012年06月30日 19時17分42秒 | 競馬の話題

ディープ産駒のラウンドワールドを蹴散らして、デビュー戦を快勝したネオユニヴァース産駒のトーセンパワフル。

この春の3歳クラシックでは、ディープインパクト産駒の強さばかりが目立った。

 牝馬の桜花賞とオークス、牡馬の皐月賞とダービー、計4つのレースで3勝して2着3回。馬券圏内の3着までに入った12頭のうち、8頭までがディープ産駒だった。まさに「ひとり勝ち」と言える勢いを見せた。

 種牡馬3年目の今年は、産駒数117頭。1年目(147頭)、2年目(137頭)よりやや数は少ないものの、相変わらず繁殖相手には名牝級がそろった。セレクトセールで3億6000万円と、一頭だけ抜けた高値をつけた、母エアグルーヴの牝馬(馬名未登録)をはじめ、期待値の高い馬はここに書き切れないくらいいる。

 実際、例年より1週早く始まった新馬戦でも、その初日(6月2日)に、ドリームパスポート(皐月賞2着、ダービー3着、菊花賞2着)を半兄に持つラウンドワールドがデビュー。そのレースでこそ3着に敗れたが、次の未勝利戦を鮮やかに勝利して、早くも「クラシック級」との評価を集めている。

 もともとディープ産駒は、秋以降のデビュー組に大物がいると言われ、この時期にデビューする馬は、能力や将来性よりも、仕上がりの早さが買われることが多い。つまり、素質的に「横綱級」「大関級」と評価される馬は、この時期、今後のデビューに備えて黙々と調教に励んでいる。にもかかわらず、早くもこれだけの馬が出てくるのだ。それだけ見ても、ディープの3年目産駒の層の厚さとレベルの高さがうかがえる。少なくとも、2年目産駒が作り出したクラシックロードを席巻する勢いは、3年目の現2歳世代で、さらに増すことはあっても衰えることはないだろう。

 だが、今年は「ディープのひとり勝ちは許さない」といったムードが感じられるほど、他の有力種牡馬たちの産駒も、なかなか見どころがある。

その筆頭が、ネオユニヴァース産駒。2歳戦が始まる前、「今年はいい」と競馬関係者やPOGファンの間でも評判になったほどだ。

 なにしろ、ネオユニヴァースは初年度からアンライバルド(皐月賞馬)、ロジユニヴァース(ダービー馬)という2頭のクラシックホースを出しているが、今年の2歳馬は、その2頭がクラシック戦線で頭角を現したあとに、種付けされた世代だからだ。現2歳の産駒数は、前年度より約80頭も多い191頭におよび、その数字から種付け時の人気の高さがうかがえる。そして、それだけ有力馬が控えている証でもある。

 興味深いのは、先に紹介したディープ産駒のラウンドワールドが3着に敗れた新馬戦。そこで人気を二分したのが、ネオユニヴァース産駒でロジユニヴァースの全弟にあたるトーセンパワフルだった。結果は、トーセンパワフルの完勝。むろん、この1戦で、この2頭の勝負づけが済んだとは思わないが、「ディープの独走に待ったをかけるのは、ネオユニヴァース」という評判が、ただの評判だけではないことを示す一戦のように思えた。

 他にも、ディープ産駒同様、挙げればきりがないほど期待馬はいるが、強いて一頭挙げるとすれば、種牡馬ネオユニヴァースの名を世界に知らしめたヴィクトワールピサの全妹にあたる、母ホワイトウォーターアフェアの牝馬(馬名未登録)。この馬の注目度もかなり高い。

 ネオユニヴァース産駒に次ぐのは、ステイゴールド産駒だ。

 今春もゴールドシップが皐月賞を制して、ディープ産駒のクラシック全勝を阻み、ダービーでもフェノーメノが2着に食い込んでディープ産駒のワンツーを阻止した。産駒としてのディープの独走を封じている実績では、ステイゴールドが№1だ。しかも、三冠馬オルフェーヴルを出したという実績は、ディープをもしのぐ。

 そして今年の2歳馬は、ネオユニヴァースと同じように、産駒数が多いことが最大の強調材料となる。昨年の48頭に対して、今年はほぼ2倍の95頭。現役時代のイメージから、どこか半信半疑だった種牡馬としての評価が、ここに来てかなり強固なものになってきたということだろう。

 種牡馬としての成績は、必ずしも産駒数に比例しないとはいえ、数が多ければ、成功の確率が高くなるのもまた事実。その点では、48頭の現3歳世代から、皐月賞馬とダービー2着馬、さらにはオークス3着馬が出たのだから、産駒数が倍増した現2歳世代からはどれだけの馬が出てくるのか、期待は膨らむばかりだ。

 なかでも注目は、やはりドリームジャーニー、オルフェーヴルの全弟にあたる母オリエンタルアートの牡馬(馬名未登録)。これまで、母オリエンタルアートには6頭の産駒がいるが、そのうち父ステイゴールドはドリームジャーニーとオルフェーヴルのみで、2頭とも超A級馬となった。「奇跡の配合」とも呼ばれるこの組み合わせから、三度”大物”が輩出されるのか。興味は尽きない。

ネオユニヴァースやステイゴールドとはちょっと違った意味で期待されているのは、スペシャルウィーク産駒だ。近年の産駒の成績は冴えないものがあるとはいえ、今年は「大物出現か!?」といった噂が絶えない。

 というのも、スペシャルウィークは、コンスタントに走る馬は出さないものの、時にとんでもない”大物”を出すという傾向にあるからだ。それも、産駒初のGI馬となったシーザリオがオークスを勝ったのは2005年で、牡馬をも蹴散らして日本競馬シーンの主役となったブエナビスタが桜花賞とオークスを制したのは2009年と、”大物”が出るのは奇しくも4年置き。来年2013年がちょうどそのサイクルにあたり、現2歳世代からその”大物”出現の可能性があるのだ。

 シーザリオとブエナビスタの共通点は3つ。牝馬であること、母の父がノーザンダンサー系であること、関西の厩舎が管理したこと。ざっと産駒を見渡すと、2004年と2005年のエリザベス女王杯で連続2着した母オースミハルカの牝馬(馬名未登録)がそれに該当するが、はたして……。

 その他、アグネスタキオン、ダイワメジャー、さらにはキングカメハメハ、シンボリクリスエスなど、種牡馬リーディング上位組の産駒にも期待したい馬がいっぱいいる。

 特に種牡馬として、ディープの最大のライバルとして注目されてきたアグネスタキオンは、3年前に死亡したため、今年の2歳馬はいわゆるラストクロップ。デビューを控えた147頭には大きな期待がかかっている。

 産駒には、走る馬ほど常に故障の危険がともなうという弱点はあるが、ダイワスカーレットやディープスカイなど活躍馬は多数。今年もズラリと良血馬がそろっていて、最も注目されているのは、皐月賞馬キャプテントゥーレを兄に持ち、社台レースホース(一口馬主クラブ)の募集価格1億円の高馬、母エアトゥーレの牡馬リジェネレーションだ。

 さらに、初年度産駒のデビューを見ることなく、今年1月に急逝したチチカステナンゴの産駒も面白い。社台グループが、非サンデーサイレンス(SS)系の種牡馬として期待して輸入しただけに、産駒には、母ダイワスカーレットの牝馬ダイワレーヌなど、SS系のGI馬を母に持つ良血馬がそろっている。

 ともあれ、今年の2歳馬は、現3歳世代に劣らぬ強力なラインナップをディープ産駒がそろえれば、その独走を阻もうとする他の種牡馬の産駒もなかなかの強力布陣。それぞれ血の”宿命”を背負った注目馬も多く、『ディープvs非ディープ』の熱きバトルを含めて、今年から来年にかけてのクラシックロードは見どころの多いものになりそうだ。(スポルディーバ Web)


ラインクラフトの半弟メイショウアカフジなどがデビュー/新馬戦

2012年06月29日 06時25分09秒 | 競馬の話題

メイショウサムソン産駒のメイショウアカフジは武豊騎手でデビュー

30日(土)と7月1日(日)の各競馬場における出走馬が28日に確定した。

 今週は福島、中京、函館で計8鞍の2歳新馬戦が組まれており、日曜中京5R(芝1600m)では、新種牡馬メイショウサムソン産駒で桜花賞馬ラインクラフトの半弟メイショウアカフジが武豊騎手騎乗でデビューする。今週の新馬戦に出走する主な2歳馬は以下の通り。

※左から、馬名(性齢、騎手・調教師、父馬)
◆6/30(土)
・中京5R(芝1400m)
タイセイドリーム(牡2、武豊・矢作芳人、ディープインパクト)…ディープインパクト×Giant's CausewayはBeauty Parlour(仏1000ギニー-仏G1)と同配合

・函館6R(芝1200m)
プレイズエターナル(牡2、大野拓弥・安田隆行、アドマイヤムーン)…半兄にエクセルシオール(福島2歳S-OP)

◆7/1(日)
・福島5R(芝1200m)
ナカヤマシャイン(牡2、蛯名正義・二ノ宮敬宇、マンハッタンカフェ)…半姉にアズマサンダース(京都牝馬S-GIII)

モーニングムーン(牝2、田辺裕信・高柳瑞樹、アドマイヤムーン)…半兄にマイネルモルゲン(ダービー卿チャレンジ-GIIIなど重賞3勝)

・中京5R(芝1600m)
メイショウアカフジ(牡2、武豊・西浦勝一、メイショウサムソン)…半姉にラインクラフト(桜花賞-G1、NHKマイルC-G1)

・中京6R(牝芝1400m)
シャンピオナ(牝2、幸英明・矢野英一、ダイワメジャー)…半兄にユニバーサルバンク(京都新聞杯-GII・2着)、母はヴィクトリーバンク(マーメイドS-GIII・2着)

セキショウ(牝2、横山典弘・杉浦宏昭、シンボリクリスエス)…母はホーネットピアス(桜花賞-GI・3着)、従姉にラインクラフト(桜花賞-G1、NHKマイルC-G1)

・函館5R(芝1800m)
レッドレイヴン(牡2、内田博幸・藤沢和雄、Smart Strike)…伯父にグラスワンダー(有馬記念などGI・4勝)(netkeiba.com)

オークス馬トールポピーが死ぬ…吉田氏「残念でなりません」

2012年06月25日 20時19分34秒 | 競馬の話題

08年オークス馬トールポピーが22日深夜、腸捻転のため死亡した。写真はオークス優勝時

 現役時代、08年オークス(GI)、07年阪神ジュベナイルF(GI)などを制し、引退後はノーザンファームで繁殖牝馬として供用されていたトールポピー(牝7歳)が22日深夜、腸捻転のため死んだ。25日、JRAが発表した。

 ノーザンファーム代表の吉田勝己氏は「突然のことであり、しかもこれからという時でしたので残念でなりません。ただ、昨年と今年、キングカメハメハの産駒が2頭、元気に誕生しています。今後は、その残された産駒たちに夢を託したいと思います」とコメント。

 同馬は、父ジャングルポケット、母アドマイヤサンデー、母の父サンデーサイレンスという血統。現役時代の競走成績は14戦3勝。07年の最優秀2歳牝馬に選出されている。(サンスポ)

【宝塚記念】池添騎手「やっとこの馬のすごさを見せることができた」

2012年06月24日 17時54分03秒 | 競馬の話題
「第53回宝塚記念」(G1、芝内2200メートル・晴良16頭)は24日、阪神競馬場11Rで行われ、池添騎手騎乗の1番人気、オルフェーヴル(牡4=池江厩舎、父ステイゴールド、母オリエンタルアート)が馬群を割って差し切り、ルーラーシップに2馬身差をつけて優勝した。

 「やっとこの馬のすごさを見せることができた」と喜びを語った池添騎手。「完璧な状態ではなかったが、返し馬でリラックスしていた。道中の手応えは十分だった」と振り返り、「秋は自信を持って凱旋門賞に向かえますね」と10月の挑戦を見据えた。(スポニチアネックス)

【宝塚記念】オルフェーヴル復活V!5冠達成

2012年06月24日 17時52分27秒 | 競馬の話題

上半期の競馬総決算・宝塚記念は、オルフェーヴルが圧勝。復活Vへ導いた池添騎手は馬上で力強くガッツポーズ!

第53回宝塚記念(24日、阪神11R、GI、3歳以上、芝2200メートル、1着賞金1億3200万円=出走16頭)池添謙一騎手騎乗の1番人気オルフェーヴル(牡4歳、栗東・池江泰寿厩舎)が直線内めを突き抜けて優勝。5つ目のGIタイトルを獲得した。勝ちタイム2分10秒9(良)。

2馬身差の2着には中団前めから伸びた2番人気ルーラーシップ、さらに1馬身1/4差の3着には後方から馬場の内めを鋭く伸びた6番人気ショウナンマイティが入り、3番人気ウインバリアシオンは4着、4番人気エイシンフラッシュは6着、5番人気トゥザグローリーは12着にそれぞれ敗れた。

 逸走、調教再審査、そして2ケタ着順での惨敗……。今春、大きな挫折を味わった昨年のクラシック3冠馬・オルフェーヴルが、夏の仁川で復活の雄たけびをあげた。

 道中は中団馬群の後方を追走。課題の折り合いをクリアしながら、馬群の中でじっくりと息を潜めた。勝負どころの4コーナー。オルフェと相棒・池添騎手がとった作戦は、この日の“外差し馬場”を無視するイン強襲だった。

 ルーラーシップを筆頭とした有力馬たちが外へと進路を取るなか、経済コースを進んだオルフェは直線で一気に弾けた。上がり3Fはメンバー最速の34秒7。直線の急坂で先頭に立つと、追いすがるルーラーシップ以下を2馬身ちぎってフィニッシュ。同レースのファン投票で堂々1位(7万2253票、得票率70.6%)に選ばれた昨年のチャンピオンホースが、ファンの期待に見事に応えた。

 オルフェの復活に大粒の涙をこぼしたのは池添騎手だ。相棒がスランプに陥るなか、同じように大きなプレッシャーと戦ってきた。

 「(まわりから)いろいろなことを言われて、本当にキツかった。それでもこの馬が一番強いと思っていたし、やっと強い姿を見せることができました。4コーナーでは開いたところを突っ込もうと思っていた。内の馬場が悪くて外が伸びる馬場でしたが、関係なかったですね。完ぺきではないのにあれだけのパフォーマンス。ホッとしました。(凱旋門賞挑戦は)オルフェーヴルが大丈夫なら向かっていくと思いますし、楽しみですね」

 一度は暗雲がたちこめた凱旋門賞出走が一気に現実味を帯びてきた。海外遠征は実現するのか。復活を遂げたオルフェーヴルの動向からますます目が離せない。

 オルフェーヴルは父ステイゴールド、母オリエンタルアート、母の父メジロマックイーンという血統。通算成績14戦8勝。重賞は11年のフジテレビ賞スプリングS(GII)、皐月賞(GI)、日本ダービー(GI)、神戸新聞杯(GII)、菊花賞(GI)、有馬記念(GI)に続く7勝目。池添謙一騎手は05年スイープトウショウ、09年ドリームジャーニー以来3度目、池江泰寿調教師は09年ドリームジャーニー以来2度目の宝塚記念制覇。(サンスポ)

【競馬】ルーラーシップが宝塚記念で証明する、「血」の力

2012年06月23日 21時44分58秒 | 競馬の話題

年明けのAJCC(GII)を快勝したルーラーシップ。その後、香港で初のGI制覇を果たした。

オルフェーヴルのたどった道筋が「王道」だとしら、ルーラーシップのそれは、王の血を持ちながら王道を進まなかった「邪道」とも言っていいだろう。ならば、2012年4月29日の出来事は、オルフェーヴルという王道と、ルーラーシップという邪道をねじれさせるトリガーだったのだろうか――。

 父はダービーを圧勝し、種牡馬としてもアパパネやローズキングダムなどのGI馬を輩出したキングカメハメハ。母はオークス馬で、牝馬ながらに天皇賞(秋)を勝ち、アドマイヤグルーヴなどの活躍馬を産んだエアグルーヴ。ダービー馬とオークス馬。日本が誇る血の結晶として、この世に生を受けたルーラーシップに課せられたのは、勝つことへの期待などという生半可なものではなく、GIレースを勝つ、という重圧を伴った義務だった。その義務付けられ方は、三冠を制し、有馬記念でブエナビスタに引導を渡したオルフェーヴルが、4歳を迎えたのと同時に課せられたものと酷似している。

 2歳の暮れにデビューしてから香港遠征前までの約2年間、ルーラーシップに与えられた評価は、「ポテンシャルは高いものの、GIIまでは強いがGIではちょっと足りない」というものだった。GIIを3勝にGIIIを1勝。普通なら賞賛されてもおかしくない成績であるのに、ある種の期待はずれのような感覚が拭えないのは、この馬に課せられたものに起因すると言っていい。

3歳クラシック戦線をはじめ、4歳になってからも求められた結果は出せなかったが、管理する角居勝彦調教師や厩舎スタッフは、この馬の持つポテンシャルを信じて疑わなかった。結果が出なければ出せばいい。よりよい条件を求めて、そのための選択肢は国内にこだわらない。5歳になったルーラーシップは、年明けに2戦を消化して、4月29日開催される香港の国際GI、クイーンエリザベス2世カップに矛先を向けた。

 4つのコーナーを回る芝2000mは、条件だけ見ればルーラーシップにとって最も合致していた。だが、条件さえ合えば勝てるというほど、競馬は甘くない。ましてや海外への遠征。ドバイ、アメリカ、オーストラリア、香港と世界各国で結果を出してきた手練れの角居厩舎であっても、それは例外ではない。

「いやぁ、実は飼い葉(馬の飼料)を全部食べてくれないんですよ。状態は悪くはないんですけど、順調とも言い切れないんですよね」

 レースの4日前、帯同スタッフの岸本教彦調教助手は、苦笑まじりに愛馬の状態を漏らした。同じ海外遠征でも、前年に敢行したドバイ遠征(シーマクラシック/6着)のほうが、よほど絶好調だったと付け加える。環境の変化による食欲減にはじまり、体重の減少、準備運動用馬場のコンディションが合わない、栗東と比べて調教の時間が蒸し暑いなど、次々と「そこまで酷くはないし、想定の範囲内なんですけど」というエクスキューズを添えながらも、こちらが期待しているものとは正反対の、ネガティブな要素が並べられた。

 当然、指揮官である角居調教師の耳にもその情報は入っている。翌々日、つまりレース2日前の朝、角居調教師はルーラーシップの状態を確かめるべく、調教が行なわれる沙田競馬場のスタンドに姿を現した。調教を見終えた角居調教師の第一声は「良くないとは聞いていたけど、思っていたほど悪くはないです」と、もともと饒舌ではないことを差し引いたとしても、いいでも悪いでもなく、なんとも歯切れの悪いもの。悪くはない、という言葉も、取材陣にではなく、むしろ角居調教師が自らに言い聞かせているかのようにも見えた。

 だが、ふたを開けてみれば、まるで義務づけられた勝利という重圧から放たれたかのような突き抜けぶりで、期待されていた以上に鮮やかな圧勝。待望のGI初勝利を海外遠征で果たすという、大仕事をやってのけた。ちょうど同じ日、勝つことを義務付けられた同じ勝負服の『三冠馬』オルフェーヴルが、天皇賞(春)で予想だにしなかった惨敗を喫した、ほんの数時間後の出来事であった。

 はたして、陣営の、あのもやっとした、自信のなさは一体なんだったのだろうか。物足りない、としたのは本当に物足りなかったのか、それとも、散々本調子でレースに送り出しながらも、辛酸を舐め続けたことへのある種の保険のようなものだったのか。仮に前者だとすれば、それは、多少のことでは影響を受けないこの馬の高いポテンシャルを逆に示すと同時に、ダービー馬とオークス馬という、これ以上ない血の力に拠(よ)るものを証明したものかもしれない。

 宝塚記念はルーラーシップにとって、帰国初戦ではあるが、香港での勝利が「GIではちょっと足りない」馬にちょうどいいレースだった、と言わせないためにも、不甲斐無い走りは見せられないレースとなった。勝って、“邪道の王”の戴冠を目指す。(スポルディーバ Web)


【競馬】宝塚記念も暗雲!? オルフェーヴルが背負った「十字架」

2012年06月23日 08時25分42秒 | 競馬の話題

天皇賞(春)では、トップから大きく離れて4コーナーを回ったオルフェーヴル。そのまま伸びずに11着と惨敗した。

オルフェーヴルの宝塚記念出走に、ようやくゴーサインが出た。レース本番数日前に行なわれた最終追い切り終了後という、まさにギリギリのタイミングだった。

 今年の競馬シーンの断然の主役と期待されながら、阪神大賞典、続く天皇賞(春)と続けて期待を裏切った。阪神大賞典では3角手前で逸走し(2着)、前走の天皇賞(春)では11着に惨敗した。

 にもかかわらず、宝塚記念のファン投票では2位のトーセンジョーダン(宝塚記念は不出走)に、2万5000票近い差をつけて断トツのトップ。レースに出れば当然、1番人気か、1番人気を争うほど支持されるだろう。

 そこで、今度は期待に応えられるのか……。そう考えて、出走には慎重の上にも慎重を期した陣営の姿勢は理解できる。

 一方で、宝塚記念のような注目度の高いGIで、主役としての期待を最も大きく集める馬が、ここまで出否の判断を持ち越すというのも、なかなかないことである。

 陣営にとってやっかいだったのは、前2戦の敗因が、能力面はもちろん、仕上がり具合など、体調の問題ではなかったからではないか。

 オルフェーヴルの強さについては、今さら詳細に記すまでもないだろう。史上7頭目の三冠馬となり、有馬記念でも古馬最強クラスを一蹴した昨年の戦績を見れば明らか。年明けには、あるトップジョッキーから「日本の馬ではあの馬には勝てない」という声さえ聞かれたほどだ。

 体調面についても、オルフェーヴルほどの馬ならば、常にピークである必要はない。「8分でも勝てる」のがこのクラスの馬で、前2戦とも体調面はそれくらいのレベルにはあった。今回も同様で、もし体調面に問題があるのなら、日頃の調教の動きなどからわかるはず。少なくともここまで出否の判断を持ち越す必要はなかった。

結局、主戦の池添謙一騎手が、以前行なったインタビューで語っているように、オルフェーヴルはもともと「気性面に難しさのある馬」なのだ。阪神大賞典の”迷走”ぶりや、天皇賞(春)のみじめな負け方は、まさにその気性面の「難しさ」が顔をのぞかせたことを示している。つまり、前2戦の敗因はその大半が精神面にあり、それがどのように改善されたかは外見からは判断しにくい。ゆえに、出否の判断がここまで延びたのだろう。

 では、オルフェーヴルのその精神面は、この間の調教で本当に改善されたのか?

 その点で、美浦のある競馬関係者から、気になる話を聞いた。オルフェーヴルは”禁断の木の実”を食べてしまった、というのだ。

「”禁断の木の実”というのは、阪神大賞典の向う正面で先頭に立ったこと。オルフェーヴルはもともと行きたがる馬なんだけど、その気持ちを、負けを覚悟で抑え込んで、終(しま)いの脚につなげようとして強くなった。言い換えれば、オルフェーヴルをオルフェーヴルの好きなように走らせなかったことで、結果を出してきた。なのに、阪神大賞典ではオルフェーヴルの好きなように走らせてしまった。あれで、オルフェーヴルが『これでもいいんだ』と思ったとしたらどうなるか……。次の春天でガッチリ抑え込まれたら、反抗したくもなる。そういう気持ちがまだ残っていたら、今度の宝塚記念でも同じことが起こらないとは限らない。だから、あれは”禁断の木の実”だったわけです」

 競馬では、GI級の能力があって将来を嘱望された馬が、何かの原因で突然走らなくなる、ということはよくある話。そういうとき、敗因を聞かれた関係者が決まって口にするのは、「走る気が戻ってこない」という言葉だ。

 オルフェーヴルが今、そのような状況にあるかどうかはわからないが、阪神大賞典の逸走に、天皇賞(春)のあの惨敗ぶりを重ねると、そうなるかならないかの岐路にいるのではないか、と想像することはできる。

 もちろん現実的には、宝塚記念は天皇賞(春)より距離が短くなるうえ、阪神大賞典後に課された調教再審査も今回の調教過程ではなかった。いずれも、オルフェーヴルにとってはプラス材料で、その分はファン投票第1位の期待に応えられる可能性は高まったと言えるだろう。

 ともあれ、宝塚記念はオルフェーヴルにとって、2度の敗戦後の「3度目の正直」となるのか、あるいは「2度あることは3度ある」のか、注目される。(スポルディーバ Web)


オルフェーヴル6枠11番、ルーラーシップ4枠7番/宝塚記念枠順確定

2012年06月21日 20時14分28秒 | 競馬の話題

復権かけるオルフェーヴルは6枠11番に決定!

24日(日)に阪神競馬場で行われる第53回宝塚記念(3歳上、GI・芝2200m)の枠順が21日に確定した。

 天皇賞・春(GI)でまさかの11着と大敗したオルフェーヴルは6枠11番、クイーンエリザベス2世C(香G1)でG1初制覇を果たしたルーラーシップは4枠7番、天皇賞・春3着のウインバリアシオンは1枠1番、ドバイワールドC(首G1)6着以来の出走となるエイシンフラッシュは3枠6番にそれぞれ入った。発走は15時40分。枠順は以下の通り。

( )内は性齢、騎手・調教師
1-1 ウインバリアシオン(牡4、岩田康誠・松永昌博)
1-2 ショウナンマイティ(牡4、浜中俊・梅田智之)
2-3 ヒットザターゲット(牡4、古川吉洋・加藤敬二)
2-4 マウントシャスタ(牡3、川田将雅・池江泰寿)
3-5 スマイルジャック(牡7、田辺裕信・小桧山悟)
3-6 エイシンフラッシュ(牡5、内田博幸・藤原英昭)
4-7 ルーラーシップ(牡5、C.ウィリアムズ・角居勝彦)
4-8 アーネストリー(牡7、佐藤哲三・佐々木晶三)
5-9 ビートブラック(牡5、石橋脩・中村均)
5-10 ナカヤマナイト(牡4、柴田善臣・二ノ宮敬宇)
6-11 オルフェーヴル(牡4、池添謙一・池江泰寿)
6-12 フェデラリスト(牡5、蛯名正義・田中剛)
7-13 モンテクリスエス(牡7、幸英明・松田国英)
7-14 ホエールキャプチャ(牝4、横山典弘・田中清隆)
8-15 トゥザグローリー(牡5、福永祐一・池江泰寿)
8-16 ネコパンチ(牡6、江田照男・星野忍)

※出馬表・成績・オッズ等は主催者発表のものと照合してください。(netkeiba.com)