まるで打出の小づち。坂本にヒットが出れば、ＯＮを超え球団最年少の２０試合連続安打の記録となる
Ｇの鉄人を目指します！！ 巨人で唯一、今季全２０試合でフルイニング出場を続ける坂本勇人内野手（２１）が１９日、連続試合フルイニング出場が止まった阪神・金本知憲外野手（４２）の“鉄人魂”継承を誓った。偉大な記録到達は難しいが、目指すのはその精神力と粘り強い強じんな肉体。まずは、２０日の横浜戦（京セラドーム）で、球団最年少の２０試合連続安打に挑む。
プロ入り４年目の坂本には、金本が打ち立てた「１４９２試合」は偉大すぎる数字。それでも存在はハッキリと意識している。
「金本さんの記録は、本当にすごい。誰でもああなりたい。僕もずっと、フルイニング出場を続けたいと思っている。本当に難しいけど、それが一番の目標です」
今季、チームで全２０試合にフル出場しているのは坂本だけ。遠い記録でも、最大の目標に掲げる価値はある。
実は金本と少なからず“縁”もある。光星学院高（青森）時代の監督・金沢成奉氏は、東北福祉大出身。４年時に１浪で入部してきたのが金本だ。そんな縁もあり、坂本は初めて１軍に昇格した２００７年夏には、真っ先に金本のもとにあいさつに走った。あの時の鋭い眼光とオーラは、今でも忘れられない。
ただ、常勝を義務づけられた巨人で「フルイニング出場」を続けるには、ハードルが高いことも事実。原監督は選手起用の条件を「何が最善か、に尽きる。みんなの目標は１つ」とし、チームの勝利を大前提としている。鋼の肉体を作り、誰にも文句を言わせない結果を残し続けることが記録挑戦への第一条件なのだ。
現在、坂本は１９試合連続安打中。２０日に安打を放てば『２０』の大台に乗り、球団史上最年少の２０戦連続安打となる。長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督が３３歳で２１試合、王貞治・現ソフトバンク球団会長が２８歳で２５試合。まずは“ＯＮ”を超え、金本の背中を追う。
自身も「（金本の）記録が破られることはないと思う」と雲をつかむような話に実感はない。それでもいつかは－。巨人の鉄人といえば坂本という、日が来る。（サンスポ)
楽しみにして居て下さい。