奈良県リーグ第5節(順延分)
12:15キックオフ @宇陀市榛原総合グラウンド
○奈良クラブ 1-0 信貴ヶ丘AURA●
得点
76分東
<メンバー>
GK31松石
DF4秋本、2梶村、20上林
MF16河合、5杉田、11松野智、24東、13金城
FW10松野正、19土井

彼らが渡る橋はまるでいつ切れてもおかしくなかった。守備面では特に問題はないが、攻撃面で不連携と拙攻が目立つ。それは今季の県リーグの戦いぶりを如実に表したかのようだった。経験豊富な選手がいるが、それが揃わなければ全く意味はない。今季のリーグ戦での3試合の引き分けはそこに起因される。所用で来られない選手たちが試合の出来不出来を左右する社会人サッカー特有の難しさが時折奈良クラブを襲うのだ。蓋を開けてみればこの日も布陣はベストメンバーには程遠く、FW嶋、MF矢部を怪我で、MF和阪を警告累積の出場停止で欠いての臨戦態勢となった。
明るい話題は、この試合が移籍後デビュー戦になったDF梶村。ディアブロッサ高田より加入した新たなDFリーダーは攻撃的な布陣の中で3バックの中央に鎮座し、終始コーチングの声を絶やさなかった。絶えず高いライン設定で、中盤の押し上げを図る。いつもはCBでプレーしている杉田がボランチで攻守の起点になった。あとはどれだけアタッカー陣が連携を取って点を奪えるか。しかし、相手は最下位ながらも、奈良クラブはなかなか思い通りのサッカーをさせてもらえなかった。

移籍後初出場のDF梶村 安定感と最後尾からのコーチングは頼りになる

ボランチでプレーした杉田 経験値でチームを鼓舞した
前半からボールポゼッションは圧倒的に奈良クラブ。しかし、信貴ヶ丘は人数を割いて序盤から良く守った。エリア内でのシュートコースを消され続けた奈良クラブはボールを繋げる割には理想的な運び方でフィニッシュまで辿り着けない。結局ミドルシュートで最後を締めてしまう展開が続き、見せ場らしい見せ場が作れなかった。

フィニッシュよりも捌き役で周囲を活かそうとしたFW松野正
後半も得点を奪えない展開は続いた。足を攣りながらも決死の覚悟で守備網を敷く信貴ヶ丘を崩せない。パスミスを繰り返しては自滅する場面やアーリークロスのターゲットが全く合わないなど、拙攻の中で勝利を手繰り寄せられない焦燥感が次第にチームを包む。流れを決定的に変えられる選手もベンチにはいない。ピッチに立った11人が自力で結果を出すべく前へ前へとボールを運び続けた。69分には金城、30分には土井、32分には秋本が惜しいシュートをゴールに肉薄させるも得点が遠い。しかし、このルーキー3選手の奮闘はベテランの1発を呼び込むことになる。

後半果敢にシュートを狙ったDF秋本 成長著しいルーキーだ

クロスを上げるMF金城 サイドで再三の突破を演じた
0-0で試合が終了するかということも頭を過ぎった後半36分に右サイドの展開から中央で金城が折り返したところに詰めていたのはMF東。振り抜いたシュートはゴールに突き刺さる。今季7得点目の東のゴールが決勝点になり、苦しい試合展開ながらも奈良クラブが勝利を手にした。

決勝点を奪ったMF東 今季何度チームを救うゴールを見せたか
失点の恐怖は無くとも、点を奪えない恐怖。勝利を決定的に手繰り寄せられないもどかしさ。メンバー編成の苦慮が滲み出た今季の戦いが最終戦でも露わになってしまった奈良クラブ。しかし、最低限の結果を出せたことは救いだ。とにかくこれでプレーオフはリーグ1位のJSTと10月5日に対戦することが決定。これに勝利すれば文句なしで奈良県リーグ代表として府県リーグ決勝大会へと進出できる。もし、プレーオフに負けた場合は、11月9日に3位VS4位(10月4日催行)の勝利チームと対戦し、勝利すれば府県決勝大会へと進出できる。
目指せ“脱”奈良県。そのためにも関西リーグ昇格への道は今目の前に見えてきた。あとはメンバー編成も含めて皆がベストを尽くすのみだ。いつ切れてもおかしくない橋は時にこれ以上ない頑丈な橋にもなる。それがこのチームだ。その橋の上を一気に走り抜ける勝負の時はいよいよやってきた。いつでも不安を孕んでいないチームは無い。それを結果に変え、走り抜けていく原動力に変えていかなければならない。
奈良県リーグ 上位プレーオフ
10月5日(日)
JST(リーグ1位) VS 奈良クラブ(リーグ2位)
10:00キックオフ @葛城市新町グラウンド
12:15キックオフ @宇陀市榛原総合グラウンド
○奈良クラブ 1-0 信貴ヶ丘AURA●
得点
76分東
<メンバー>
GK31松石
DF4秋本、2梶村、20上林
MF16河合、5杉田、11松野智、24東、13金城
FW10松野正、19土井

彼らが渡る橋はまるでいつ切れてもおかしくなかった。守備面では特に問題はないが、攻撃面で不連携と拙攻が目立つ。それは今季の県リーグの戦いぶりを如実に表したかのようだった。経験豊富な選手がいるが、それが揃わなければ全く意味はない。今季のリーグ戦での3試合の引き分けはそこに起因される。所用で来られない選手たちが試合の出来不出来を左右する社会人サッカー特有の難しさが時折奈良クラブを襲うのだ。蓋を開けてみればこの日も布陣はベストメンバーには程遠く、FW嶋、MF矢部を怪我で、MF和阪を警告累積の出場停止で欠いての臨戦態勢となった。
明るい話題は、この試合が移籍後デビュー戦になったDF梶村。ディアブロッサ高田より加入した新たなDFリーダーは攻撃的な布陣の中で3バックの中央に鎮座し、終始コーチングの声を絶やさなかった。絶えず高いライン設定で、中盤の押し上げを図る。いつもはCBでプレーしている杉田がボランチで攻守の起点になった。あとはどれだけアタッカー陣が連携を取って点を奪えるか。しかし、相手は最下位ながらも、奈良クラブはなかなか思い通りのサッカーをさせてもらえなかった。

移籍後初出場のDF梶村 安定感と最後尾からのコーチングは頼りになる

ボランチでプレーした杉田 経験値でチームを鼓舞した
前半からボールポゼッションは圧倒的に奈良クラブ。しかし、信貴ヶ丘は人数を割いて序盤から良く守った。エリア内でのシュートコースを消され続けた奈良クラブはボールを繋げる割には理想的な運び方でフィニッシュまで辿り着けない。結局ミドルシュートで最後を締めてしまう展開が続き、見せ場らしい見せ場が作れなかった。

フィニッシュよりも捌き役で周囲を活かそうとしたFW松野正
後半も得点を奪えない展開は続いた。足を攣りながらも決死の覚悟で守備網を敷く信貴ヶ丘を崩せない。パスミスを繰り返しては自滅する場面やアーリークロスのターゲットが全く合わないなど、拙攻の中で勝利を手繰り寄せられない焦燥感が次第にチームを包む。流れを決定的に変えられる選手もベンチにはいない。ピッチに立った11人が自力で結果を出すべく前へ前へとボールを運び続けた。69分には金城、30分には土井、32分には秋本が惜しいシュートをゴールに肉薄させるも得点が遠い。しかし、このルーキー3選手の奮闘はベテランの1発を呼び込むことになる。

後半果敢にシュートを狙ったDF秋本 成長著しいルーキーだ

クロスを上げるMF金城 サイドで再三の突破を演じた
0-0で試合が終了するかということも頭を過ぎった後半36分に右サイドの展開から中央で金城が折り返したところに詰めていたのはMF東。振り抜いたシュートはゴールに突き刺さる。今季7得点目の東のゴールが決勝点になり、苦しい試合展開ながらも奈良クラブが勝利を手にした。

決勝点を奪ったMF東 今季何度チームを救うゴールを見せたか
失点の恐怖は無くとも、点を奪えない恐怖。勝利を決定的に手繰り寄せられないもどかしさ。メンバー編成の苦慮が滲み出た今季の戦いが最終戦でも露わになってしまった奈良クラブ。しかし、最低限の結果を出せたことは救いだ。とにかくこれでプレーオフはリーグ1位のJSTと10月5日に対戦することが決定。これに勝利すれば文句なしで奈良県リーグ代表として府県リーグ決勝大会へと進出できる。もし、プレーオフに負けた場合は、11月9日に3位VS4位(10月4日催行)の勝利チームと対戦し、勝利すれば府県決勝大会へと進出できる。
目指せ“脱”奈良県。そのためにも関西リーグ昇格への道は今目の前に見えてきた。あとはメンバー編成も含めて皆がベストを尽くすのみだ。いつ切れてもおかしくない橋は時にこれ以上ない頑丈な橋にもなる。それがこのチームだ。その橋の上を一気に走り抜ける勝負の時はいよいよやってきた。いつでも不安を孕んでいないチームは無い。それを結果に変え、走り抜けていく原動力に変えていかなければならない。
奈良県リーグ 上位プレーオフ
10月5日(日)
JST(リーグ1位) VS 奈良クラブ(リーグ2位)
10:00キックオフ @葛城市新町グラウンド
2位でのプレーオフ進出、良い形でリーグ戦を終えましたね。
プレーオフでは選手が揃った最高の布陣で挑んで欲しいですね^^
プレーオフの日は仕事が休みなので、頑張って観に行こうと思います。
関西リーグまで後少し!
頑張って欲しいですね~。
コメントありがとうございます。
現場は冷や冷やの連続でしたが、何とか勝利ですっきり2位を決めてくれました。
点を取られる心配はほとんど無かったんですが、それ以上に取れる雰囲気が前半は無かったですからね。
ただ、若手主体でこの結果もアリだと思っています。チームとしては前進できたかなと。
ここからが勝負所ですからね。
是が非でもベストメンバーで臨んでもらいたいものです。
来週のご参戦よろしくお願い致します!
しかし、東選手は本当に勝負強いですね。この辺は、技術ウンヌンより、完全にメンタルなんでしょうね。
技術的に上手い選手なんていくらでも居るけど、精神面とかプラスαを持っていないとプロではやっていけないと矢部選手も言ってました。
ギリギリの試合でチャンスが来た時、大抵の人は焦って失敗してしまいますが、それを普段通り、もしくは、普段以上の集中力でゴールに叩き込める東選手は凄いです。
コメントありがとうございます。
先日は遅くまでお疲れ様でした。
良い体験が出来たと仰っていただけて良かったです。
今季は緊迫した局面で東選手のゴールには救われています。
全社関西の時もそうでした。
そういう意味では若い選手中心の試合で、経験豊富な選手が一人でもいることで結果に繋げられるのは大きいですね。
また、帰国される際はご連絡下さい。
そして次回こそ試合を観戦して頂ければと思っています。
いやぁホンマ、東選手のゴールで何とか勝って2位でリーグ戦クリア出来てホッとしましたね!
試合後にGK松石選手が次のゲームが日曜で良かったとおっしゃってましたが、私的にも土曜はJFL佐川滋賀対栃木の観戦に行くので日曜でホンマ良かった。
てことで、日曜の葛城新町よろしくです。
コメントありがとうございます。
先日もご参戦ありがとうございました。
勝てるとは思っていましたが、まさかあそこまで拮抗するとは思いませんでした。
プレーオフの日にちについては、4日では主将の上西選手の結婚式と重なるのもあっての松石選手のコメントでしょう。
そんな裏事情もあり、選手たちは是が非でも負けるわけにはいきませんでした。
それではまたプレーオフも共に応援よろしくお願いします。