脚と角

関西を中心に国内外のサッカーシーンを観測する蹴球的徒然草。

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西日本社会人大会<3> HOYO VS 島根

2011年02月15日 | 脚で語る地域リーグ
 西日本社会人大会は13日に2日目を迎え、J-GREEN堺S3グラウンドではHOYO AC ELAN(HOYO Atletico ELANより改称(九州1位))とデッツォーラ島根(中国2位)が対戦。試合は3-0でHOYOが勝利を収めた。

 

 大分県リーグからKyuリーグ(九州リーグ)に昇格1年目でリーグを制し、昨季は地域決勝にも臨んだHOYO。この大会には中心選手の堀を含む一部の選手が参加しておらず、地域決勝に参加していた選手は堤、中島、原、古賀といったあたりの選手だけ。前日のアイン戦もPK戦負けを喫していたが、大会参加メンバーの大半が新加入選手で、この島根戦では彼らがフィットして連携の良さを随所に見せる。10分に中原のクロスに糟谷がバイシクルシュートを見せてチャンスを作る。地域決勝で目立った選手こそいないものの、糟谷とカマタマーレ讃岐から今季新加入の佐藤のコンビが前半から幾度となく島根ゴールに迫る場面が見られた。16分にはその糟谷のパスに反応して相手DFラインを上手く抜け出した中嶋が浮き球のシュートでゴールネットを揺らす。ギラヴァンツ北九州より新加入の期待のFWが前日のアイン戦に続く得点。早速結果を出した。

 
 昨年の地域決勝でも2試合に出場。
 HOYO中島が中盤でボールを捌く。

 
 HOYOのMF長は前日のアイン戦で中嶋の得点をお膳立て。
 島根戦もフル出場。

 対する島根も試合開始からかなりペースでHOYOボールに食らいついた。中盤から運動量を発揮してHOYOを追い込む。こちらも昨季は中国リーグで山口にあと一歩と迫る戦いを見せた。この大会では、早速宇部ヤーマンから新加入のGK穂積とJFLのV・ファーレン長崎から加わったMF幸野屋がスタメン出場。しかし、前日の讃岐戦は0-5とJFL昇格チームにその差を突きつけられた。その悔しさがあったのか、島根は試合開始から随分アグレッシブだった。HOYOに先制点こそ献上したが、34分には空山が、そして37分には幸野屋がシュートを放ってHOYOゴールを狙う。

 
 HOYO陣内へ突破を試みる島根・MF梁瀬。
 決定機を作ることはできず。

 後半に入ると、島根の息切れが目立ち始め、徐々にHOYOが試合のリズムを掌握。69分には佐藤が堀内からのボールを胸トラップして鮮やかなボレーシュートをゴールに沈める。その直前に決定機をポストに当てていただけに佐藤にとってはようやくのHOYO加入後初得点となった。82分には再び佐藤が決めて3-0とし、勝負を決めた。

 
 讃岐より新加入のFW佐藤が貫禄の2得点。
 シュートを6本放つアピールぶり。

 
 途中出場の古賀が決定機を決められず天を仰ぐ。
 地域決勝1次ラウンドの山口戦では決勝点を決めた。

 前述の通り、HOYOには地域決勝で見た選手のほとんどがいなかった。しかしながら、得点を決めた中嶋、佐藤に加えてゴールを守った船津も北九州から加入したばかり。ベンチには控えGKでこれまた讃岐から加入した河原(奈良育英高出身)がいるなど層の厚さはピカイチではないだろうか。この快勝劇から今季のHOYOの快進撃が見えるような気がした。今季のKyuリーグもダントツの優勝候補なのは間違いない。
 一方、この大会の島根は厳しい2試合となってしまった。ベテランの庄司が39歳ながらまだまだ健在でフル出場で頑張っていたのが印象的だったが、まだまだシーズン始まったばかり。群雄割拠の中国リーグが始まれば山口と共にリーグを盛り上げてくれるだろう。


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