東京さまよい記

東京をあちこち彷徨う日々を、読書によるこころの彷徨いとともにつづります

世田谷北烏山の寺院通り

2010年01月20日 | 散策

升田幸三のお墓をみてからの散策です。

常栄寺を出て寺院通りを北に向かう。この辺は、お寺がかなりあるが、関東大震災の後、都心から移ってきたのであろう。以前何かで読んだことがある。近くの幸龍寺の案内板に、浅草で関東大震災で焼失し、昭和2年、現在の地で再建したとある。さらに進む。お寺が続くので、塀が長く、静かで、通常の住宅地とはかなり趣が違う。ゆったりとした感じで都内とも思えない雰囲気である。ゆっくりと散歩するのに適している。ときおりバスが通るが。

この寺町の北のはずれにある高源院に入り、鴨池をみる。鴨の飛来地として知られているらしい。橋を通って池の中の浮御堂まで行く。池の端の方がかなりの広さで凍っており、冷え込みが厳しかったことがわかる。湧水が水源とのことで、烏山用水の水源ともなっているらしい。地図では池の近くから流れがあるが、先ほど通った松葉通りには、そのようなものはなく、暗渠になっているのであろう。googleマップの航空写真では住宅の間にそれらしきものがみえる。

寺を出て、すぐ前の小道に入り、突き当たりを左折する。次の道で、寺院通りに戻り、中央高速下の手前で左折し、しばらく進むが、途中で引き返し、松葉通りに戻る。この辺で通りがゆるやかにうねっており、まっすぐよりも味わい深い。むかしの農道の名残りかもしれないが、そうだとすれば、これもまた土地の記憶の一つの形かもしれない。

玉川上水の岩崎橋で右折し、玉川上水に沿って下流に向けて歩く。玉川上水は、以前に、何回か歩いているが、緑でうっそうとしており、流れがみえないほどである。中央高速に近い辺りで暗渠になっている。ここを通り過ぎて左折し、富士見ヶ丘駅に戻る。

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