東京さまよい記

東京をあちこち彷徨う日々を、読書によるこころの彷徨いとともにつづります

善福寺川~荻窪

2010年03月01日 | 散策

善福寺川に沿って荻窪まで歩きました。

午後自宅から善福寺川にでて上流側に向かう。最近の雨のためか濁っている。いつもはもっと澄んでいる。天気がよかったので人出がいつもより多い。

善福寺川は、東京女子大学近くの善福寺池を水源とし、杉並区内を蛇行して流れ、中野富士見町駅の近くで神田川に合流している。水源から合流地点まで遊歩道が川に沿って続いている。上流側の神通橋から宮下橋まで公園になっていて緑の多いよい散歩道である。宮下橋近くに和田堀池のある和田堀公園があり、近くの大宮神社とあわせて深い森となっている。よそに散策に行くひまがないときにはここに行く。

川の水量は途中での湧水のため次第に増えるようである。原寺分橋のすぐ下流、御供米橋付近がよく紹介されている。実際に行ってみたが確かにかなり湧いていた。これら以外にもありそうな気がするが確かではない。

神通橋を過ぎると、民家の脇に沿って歩くことになるが、ここから先には別の楽しみがある。コサギがいるのである。真白な鳥である。この辺りに生息しているのであろう。きょうは二羽見かけた。これまで一羽しか見かけず、二羽同時は始めてである。餌を探している様子をしばらく見ていたら一羽が突然飛んだが、その姿はかなり優雅である。

環八手前の忍川上橋を右折し、荻窪駅に向かうが、次の目当ては古本屋である。この辺りはよい古本屋が多い。きょうは角川写真文庫「永井荷風」を見つけた。昭和31年2月15日発行。前からほしかった一冊でうれしかった。わたしにとって久々の大収穫である。

この写真集には戦後、偏奇館跡を訪れた荷風の写真が三枚載っており、往時を思い出しているのであろうか、その姿は寂しそうであわれを催す。きょうはこればかり眺めていた。

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