月と空の浜辺

趣味についてのブログ。
ゲーム、映画など、各種作品について。
フェアレディ Z34や自動車のお話など。

戦闘妖精雪風 美しい世界観に引き込まれる

2008-10-19 12:28:27 | Anime
SFアニメ作品では、知らない人はいないであろう作品。
エモーション20周年記念作品として制作が始まり、足かけ5年の大作です。
原作付きのSFアニメですが、内容は(当然ながら)ほぼ別物となっています。
とにかく見始めると、いつの間にか夢中になってしまう作品。
この完成度は、素晴らしい。


まずこの作品を鑑賞するに当たっての注意ですが「全話連続で見ること」です。
DVDで発売された当時、1巻の時点では、いまいち状況が掴めず、「2巻まだ?」と思ったまま、中々発売されない。
1年近くたって2巻が出ても、その時に見ても前回を忘れているので「??」と。
そんな調子で5巻まで出るのだから、内容なんて分からない訳です。
ただ映像は圧倒されるので、それだけでも楽しめますが・・・。

何故こんな事に・・・。と言うと、OVAだから。と言う答えになるでしょうか。


付属冊子の言葉ではないですが「OVAらしく何度も鑑賞に耐えるクオリティ」と言うものがありますが、逆の言い方をすれば、OVA愛好者でないと、真の意味では楽しめないのだな、と。

すなわちOVAとして購入していないと、前回の内容を、すぐに確認出来ないため、理解が追いつかないと言う訳です。
レンタルで見ていた人なら、前巻までも全部借りて来ないといけない訳ですから。


完結から結構な期間が経っている本作は、今やBOXのセットで購入出来ます。
確かに少々お高いですが、素直に購入をお勧めできるアニメですね。
(アニメで購入を勧められるって、中々ないですよ?)

HD対応ではないですが、元々の映像レベルが高いのと、細かくて動きの速いシーンなどが多いので、出来ればブルーレイディスク版の方が存分に楽しめるようです。


さて前置きはここまでで、内容についてなどの感想です。

私が見ているときの感想の変化。

序盤:・・・ふ~ん(~_~) (綺麗だなぁ)

中盤:・・・え、何これ・・・もしかして (((*_*;) (ちょっと不気味かも)

終盤:・・・ぽかーん(-.-) (美しすぎる)

多分、鑑賞された方は分かると思いますが(笑)


この作品は、恐らく三度は見返さないと、内容が理解できないと思います。
映画らしい作り方をされており、「無駄なシーン」がありません。
(蛇足ですが、私の考える「良い作品」というのはどれだけ無駄な部分を省けるか、です。「洗練される」と言うこと)

視聴者側として、全体の7割の「シーンの意味」を理解出来れば楽しめるのではないかな、と思います。
またこの作品の人物は、余り喋らないのですが、喋った時の、それらの台詞の意味を、自分なりに解釈することが出来るようになると面白いですね。

恐らく初見や2回目では、恐らく「このシーンの意味は何だろう?」や「何でこの人はこんな事を言うのだろう?」と疑問に思う事が多いでしょうが、見返してくると、段々分かってきます。

勿論、自分の解釈が、制作者側が用意していた答えではないかも知れません。
それでよいのです。
そもそも作品とは、そう言うものですから。

いかに視聴者の興味を引き、考えさせるか。
これが重要ですからね。

ちょっと邪道かも知れませんが、日本語字幕を表示すると、新たな発見がきっと出来ますよ?(^_^)
もう少し内容的に突っ込んだ訳をされている部分があるので、難易度が下がります。



さて「その何度も見る」事を可能とさせるのは、とにかく美しい映像と、自然なカット割り、そして音楽です。
戦闘機好きが夢中になる戦闘シーンを初めとして、それ以外のシーンもピアノベースの音楽や、人物達の何気ないやりとりなど、静かながら視聴者の興味を引く要素が多い。

これが段々後半の話になるほど(映像技術の進化もあり)高度になっていきます。
特に最終話の、メイヴ雪風(最終出撃形態)の発進シーンは、誰もが息を飲み見入ることでしょう。
神々しい音楽と共に、青白い光の空に飛び立つ・・・。


アニメ好きの観点から言っても、最後のシーンは見所一杯。
メイヴ雪風が、自機と同性能の機体を三機操る、フリップナイトシステムは、正にグラディウスのビックバイパーを思わせます。
自機の周りに配置したフリップナイト達が、レーザーで敵を焼き払う様は、ローリングオプションで一掃する様にそっくりですね。
(グラディウスファンは必見です)

またベースは一応、現実世界の戦闘機がモチーフなので、ミサイル攻撃も主力です。
ゲームのように無限にミサイルを持っている訳ではないので、どうするかというと、人間側の出撃戦闘機、全ての火器管制システムを雪風が掌握し、全てを目標に発射するという荒技をやってのけます。

ああ、なるほどな。と思わせつつも、映画「インディペンデンス・デイ」のような圧倒的な相手と戦う物量戦を思わせてくれますね。


原作もののサガなのか、この作品の批判として「原作と違う」と言うのがいくつか見られました。
なるほどな、と思うものもあったのですが、ちょっと的外れではないか、と思うものもありましたね。
と言うのも、この映像作品の中で説明されていた部分についても、原作の設定を優先して「これはおかしい」と言っている例が少なくないようです。
どうやら原作の設定に囚われすぎて、作品内の説明を見逃しているのかな、と思われます。
確かに何度も見ないと、理解しきるのが大変な作品なのは分かりますけどね。

また逆に、原作を知っていると楽しめる描写もあったりするので、そう言う部分を楽しめると良いと思いますね。
例えば、1話で零がジャムに捕らわれた際の、二度目のスープを映す描写。
「彼の払った犠牲は大きい」という言葉の意味は、原作設定を知る人へのサービスですね。
原作を知らない人でも、色々深読みが出来るので、良いバランスになっています。


最後になりますが、声優陣も流石に豪華です。
堺雅人、中田譲治、麻上洋子、池田昌子、等々。

私は中田譲治が好きなのですが、雪風での演技が一番好きですね。
(アーマード・コア4のジョシュア役も良かったけど)


と言うわけで、まとめ
・戦闘機の戦闘が大好き
・難解な映像作品が見たい
・映像が綺麗な作品が見たい
・ピアノベースなどの音楽が好き

等の人にお勧め出来ますね(^_^)



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