夏木とShall we talk !? 

言葉は心の使い。1000回(2013年12月21日)を超えて。

紳士淑女に会った日は・・・ ~ルンルンです。~

2013年03月30日 | Weblog
 車内には空席がひとつ。乗るが早いかそこを目指して一目散。だけど向こうから
初老の男性がキャリーケースを牽きながらゆっくり座席に近づいて行く。

 やばい。タッチの差で男性がゲットするだろう、と諦めかけたとき、
手前で立ち止まり吊り輪に手をかけた。重い荷物と足が痛かった夏木は二足、
三足進んで腰かける。

 ほ~っと一息してそっと男性を伺うと何事もなかったように車窓から遠くを見ている。
彼もきっと疲れている。

 嬉しいですね、こんなさりげない親切。きちんと手入れされた銀髪が素敵!
自意識過剰かも?でも自分が満たされていく。


 待ち人来らず、いや遅れたる。そわそわ、イライラし始めたころ犬の散歩らしき老婦人が
「どちらへ?」と話しかけてくる。どうやら道に迷ってこまっているとでも思ったらしい。

 苦笑まじりに首を振ると連れていたワンちゃんが足元にまとわりついた。婦人が謝りながら
慌てて引き離そうとする。それを制しながら「この仔は抱いても大丈夫ですか」と問うと
「喜びますが、服が…」とおっしゃる。

 構わず抱き上げると真っ黒い瞳がくるくるして愛らしい。腕に抱きながら婦人とおしゃべり。
ワンちゃんはおとなしく抱かれている。友人が近づいてくる。ワンちゃんを下し、
婦人にお礼を言って友人と合流した。

 友人は遅刻の言い訳と犬が持つ?ウイルスについての講釈をたれる。「それは根拠のない
偏見よ!人間だって無菌というわけじゃないでしょ!」と返す言葉を呑み込み、
ワンちゃんと婦人がくれた至福の時間を反芻する。

 ふっふっふ、ふふふふふ!なんだか心楽しい。

                                     ~~~夏木 友~~~
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いいものでね、旧友は・・・~頬、寄せ合えばもっといい。。~

2013年03月28日 | Weblog
 お互いすれ違いで同窓会でも会わないまま年賀状の交換だけになって
久しかった友人と再会した。が、旧友といっても初再会の日は
長いブランクを考慮してランチしながら抜き足差し足。

 まずまずの安堵感で2度目は絵画展。観賞のあとお茶しながら
経過報告(?)と近況報告。3回4回・・・空白期間はすぐ埋まった、と思った数日後、
体調が思わしくないから治り次第連絡しますとメ~ルが来た。すぐにお見舞いメ~ル
をしたが返信なし。

 日が経つにつれ夏木のなかで微妙な変化がおこり善からぬ妄想がムクムク頭をもたげたり
消えたり・・・。Helloメ~ルをしようかと思わぬこともなかったがKYであっては、
と思いとどまること数回。

 諦めかけた頃、突然のお誘いメール。当日は生憎の雨だったけれど、彼女は30分も前に
約束の場所に来て待っていた。それも健康グッズを始めとする夏木への思い遣りの品々を持って。

 電話すればよかった。でも電話は相手がいま何をしているか分からない。
だからちゅうちょしてしまう。メ~ルはいくら言葉を尽くしても温かさを感じることができない。

 間合いの取り方が大事。でもそれは最大限に難しい、を痛感した出来事だった。

                                            ~~~夏木 友~~~
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止められなくても・・・ ~やめてください!。。~

2013年03月26日 | Weblog
 中国から飛来するといわれるPM2・5による環境汚染が問題になっている。
が、フィルターを介せずに周囲に広がるタバコの副流煙は越境汚染物より怖い
と、日本禁煙学会の医師たちは口をそろえる。

 喫煙可能な場所での有害性は大気中に漂うPM2・5よりも高いそうだ。
タバコのPM2・5は空気清浄器でも取り除くのは難しく、サッシの隙間から
入り込むほか、呼気に含まれたり、衣服に付着したりして室内に持ち込むので
ベランダなどで吸うのも、やはり危険を持ち込む事になる。

『百害あって一利なし』のタバコをなぜ止められないのか、そもそも何故、
喫煙しようと思ったのか歯痒い思いがする。

 吸い始めは若気のいたりだったかもしれない。が、止められないのは
周囲が黙認する、或いは身近にいる者が禁煙の説得を諦めるのではないだろうか。

 夏木の友人に大のタバコ嫌いがいる。うっかり喫煙OKの喫茶店にでも入ろうものなら
オーダー後でも即、店をでる。が、彼女の夫は喫煙家だ。

 或る時、ちょっとその事を皮肉ると「止めろといえば機嫌が悪くなって手に負えない」
という。どの程度なのか詳しくは聞けなかったが、相当らしい。
結婚したときは数えるほどしか吸わなかったが次第に本数が増えたとの事。
いまさら喫煙で離婚もできないし、と諦め顔だった。

 受動喫煙のほうが被害が大きいのだから、なんとか話し合えないものかしら!?

 そういえば、夏木も上司から「男のたばこに目くじら立てる女は・・・」
と、社会性欠如人間みたいに扱われたことがあったっけ(―_―。)
                                       ~~~夏木 友~~~
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馬が合うには・・・ ~でも、温度差が。。~

2013年03月23日 | Weblog
『馬には乗って見よ、人には添うて見よ』という諺がある。

 乗馬経験のある夏木は『馬には乗って見よ』がよく理解できる。
サラブレッドの体重は約400~500kg以上。 それを乗りこなすには
馬との相性が重要なポイントになる。

 もっとも乗馬クラブの馬は過酷で厳しい訓練を受けているので初心者でも
無理なく乗れるが、ランクが上がってくると人馬一体は不可欠である。

 その馬に巡り合えるか否かは時間をかけて乗って見るしかないだろう。
人なら多少、違和感があっても付き合っているうちに馴染んでくる、気が合いだす、
という事もあれば、始めから意気投合したけれどそのうち冷え冷えと・・・。

 馬であれば「名残惜しいけれどバイバイ」で済む (実際はそう簡単ではない)
かもしれないが、人間の場合はそうはいかないだろう。双方がきれいさっぱり、
であればいいが、お互いがトラウマに苦しんで、ということも少なくないだろう。

 言葉のない馬にも感情はある。夏木の姿をみると「前かき」をして甘えたり
顔をすり寄せたりしてきた。それでもその馬とは合わなかった。
 
 人は言葉があるのに黙してしまうことしばし。その塊は次第に微妙な温度差となり
き裂となる。

 別れや不協和音は辛い。それは相性の悪かった馬とさえ。人であればなおさらのこと。

 乗ること、添うことに前向きになれ!そう言い聞かせている昨今の夏木です。

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矢頭右衛門七教兼・・・ ~大切なもの。。~

2013年03月21日 | Weblog
 赤穂浪士の一人である父が討ち入り前に病没したため、父の遺言で仇討に参加、
達成後お預けになった泉岳寺の雲水たちに女人と間違われたという美形であった
と伝えられる。矢頭右衛門七教兼、享年18歳。

 出る日の ひかりも消えて 夕くれに いはなんことは かなしかりける
・・・辞世の句と伝えられている。

 かなしかりける・・・右衛門七は何を心に秘めたのだろうか?彼にとって忠義は
自分を、家族を犠牲にしても意義のあるものだったのだろうか。

 18歳といえば当時ではすでに大人であったかもしれない。だが、家は極貧。
本人は無禄、独身という立場であれば何も・・・と思うのはその時代の
美学を知り得ない者の考えなのだろうか。

 大阪市内にゆかりの人によって父子の供養塔が建てられている。父の遺言に従い
江戸に行きたいのだが路銀もなく途方にくれていた右衛門七に手を差し伸べた
御仁の御子孫が建てられたとか!?

 四十七のなかでなぜか一際、悲哀を感じる右衛門七ではあります。

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16代藩主は家老屋敷にお住まい!?・・・~高取城下を訪ねて。。~

2013年03月19日 | Weblog
 日本三大山城のひとつ「高取城」の城下町として栄えた高取町には
昔からの黒瓦と漆喰の白壁にかこまれた町家が多く現存し、わずか2キロ
くらいの緩やかな坂道の両側に並んだ家々のうち約100軒のご家庭が玄関、
縁側、店先等々に各々秘蔵のおひな様を飾られ、訪れる人たちを
楽しませてくださっている。

 どのお宅にもおひな様とのゆかりを書かれた厚紙の色紙が置かれてありました。
初孫の誕生に贈られた、が一番多かったような!? 急に雨が降り出し、中身の確認もせず
買って帰り、後日、全部そろっていてほっとした、とか。当たり前といえばそうですが、
初孫誕生の慶び事にもしも支障が、と心配されたお気持ちが温かく伝わってきました。

 豪華絢爛な御殿雛さまもあれば、しっとり落ち着いて少し大人びたようなお内裏様とお雛さまも。
鉄漿(=お歯黒)に日本特有の美意識を再発見!

 雛人形の他にも市松人形や衣桁に掛けられた着物、几帳、桃の節句に欠かせない
貝合わせのお道具など貴重な品々・・・。
 

蛇足をひとつ、ふたつ、みつ・・・。
 源氏物語にもみられる雛人形ですが向かって左がおひな様、右がお内裏さまが
古来からの方式のようです。
 関東では左右逆に飾っているようですが、明治以降日本の皇室がヨーロッパ各国の
習慣に合わせられたようです。

 綺麗なお紅紅(べべ)を着た可憐な市松人形と凛々しい風情の市松人形、
実は両方とも男児。そもそも市松人形とは見目麗しい男児の女装であったらしいです。

 現在の植村町長さんは初代藩主、植村俊政氏から数えて16代目だそうです(^-^)

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相談したいのだけれど・・・ ~誰に?。。~

2013年03月16日 | Weblog
『相談したいとき、相手を選ぶことは大切です。誰でもいいというわけにはいきません。
・・・・仲のいい友人や親身になってくれる知人、知恵をかして見守ってくれる恩師や
家族など、信頼できる人を選びます・・・・』と、新聞に掲載されていた。

 最近、つまずきそうになる事があったので仲のいい (夏木の片想い!?) 友人に
話してみようとしたが、相手は今、心身共に大丈夫だろうか、と考えてしまった。

 あの彼女なら親身になってくれそう・・・だけど現在、彼女自身が台風のなかにいる。
その彼女に対して夏木は頑張って!という言葉と体調に気をつけて!と
祈る以外なにもしてあげられない。となると煩わせるのは気が退ける。

 知恵をかしてくれる恩師・・・恩師はひとりじゃないけれど・・・。イジメにあったりして…
先生はイジメだとは思っていなかったかもしれない。でも…先生の一言。他の先生も黙っていた。

 その後、出会えた先生はあまりに偉くなりすぎて…毎年たくさんの生徒を送り出す…
お年賀をだしても…そのうち忘れ去られた!?

 両親はすでに彼岸に。付き合いのあった叔父叔母も。誰かに相談したい、相談に
乗ってもらいたい、の時期は過ぎ、相談に乗ってあげる世代になってきているのだろう。

 だけど夏木自身にそれだけの力量があるとは思えない。人間力を養わねばとつくづく思う。
身近に遠慮なく話せる人がいたらと願いながら・・・。

                                       ~~~夏木 友~~~
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花と鳥と水と・・・ ~生命(いのち)見詰めて。。~

2013年03月14日 | Weblog
              
 花鳥園に行ってきた。フクロウたちの名演技に驚かされたり、じっと動かず
空とぼけた表情を見せるフクロウに、これは剥製!?疑ったり・・・。

 小鳥たちはよく慣れていて餌を見せると腕や肩に乗り「ちょうだいよ」
と甘える。可愛い仕種に見とれてプラスチックに入れた餌さを容器ごと取られ、
賢いね~っと感心しきり。ペンギンのふりふりダンスに思わず笑みがこぼれた。

 寒い日だったが園内は空調がいき届きじ~んわり暖かく、花たちは今を盛りと
咲き誇り美の競演。その下で食べたサンドイッチとコーヒーは自分が絵の中の
主人公になったみたいで自然と優雅な手つきになった。

 池のなかには大きな鯉が悠然と泳いでいる。手を伸ばせば触れることができそう。
目を凝らすと赤ちゃん鯉がすいすい。メダカのようなものもいれば、すでに
背中にしっかり柄模様が着いているのもいる。

 ここは天敵のいない楽園。でも自由はない。鳥たちは狭い空間で過酷な訓練を
しいられている。夏木たち訪れた人たちを持て成すために。

 帰り道、一緒に行った友人が「来てよかった。実は、羽根が肺に入ると危ない、
とか糞がこわいとか言われて迷っていた」と話した。

 夏木が愛犬を屋内で飼っている、夜も一緒に寝るなどというと、たいていの人は
汚いものでも見るように眉をひそめる。

 それ等の懸念はないとは言えないだろう、多分。それでも夏木は動物たちから得られる
心への糧の大きさに彼らに会う、触れる、話す、を止めようとは思わない。

 命あるものは、そう植物でさえ耳を傾ければ話しかけてくれるから・・・。

                                     ~~~夏木 友~~~
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痛みの正体みたり!?・・・ ~ご用心、以外なところかも。。~

2013年03月12日 | Weblog
 友人とお茶をしていたとき、彼女の知り合いが膝関節の痛みで
整形外科で治療を受けていたが一向に好転しない、そこで別の検査を
受けると肺がんが見つかったというのだ。

 膝関節悪化は肺癌によるもので、すでに手遅れらしい。

 肺癌の兆候のひとつが膝関節異常とは! 二、三ヶ月ほど前から
腰が痛くなり整形を受診したが、レントゲンで見る限り正常で帰された。
が、痛みが軽減する様子もなく思案にくれていた夏木は絶句した。

 さて、と、欝々としていると、ある日、知人が急な激痛で救急車で
病院に運ばれたが原因が特定できず、その夜は痛み止めで帰宅となった。
あくる日受診していろいろ調べてもらうが、やはりわからない・・・。

 が、もしやと気付いた医師が・・・結果、腎臓結石と判明。
知人はこれで治療が可能と安堵していた。
 
 過度に神経質になることはない、と思うが両親を癌で亡くしている
夏木としては心穏やかではない。かといって「・・・じゃないですか」
と再受診するのは一笑に伏されるようで気後れがする。

 原因が分からなくても当分(いつまで?)様子をみればいいのか、
邪魔くさがられるのを覚悟で再受診すればいいのか・・・?

                            ~~~夏木 友~~~
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緑の回廊・・・ ~甦れ水の都!。。~

2013年03月09日 | Weblog
 大阪北区にある高層ビルの壁面に蔦を這わせ、緑あふれる大木とみなし、
そこから大阪駅ターミナルの北ヤードに水が流れる緑の公園を。

 南側エリアは大阪を代表する川沿いに植樹を施し緑の回廊を造る計画が、
大阪在住の世界的な建築家を中心に持ち上がっているそうだ。

 大阪都構想なるものとしてカジノを開く!?道頓堀川にプールを作る!?
等々が提案されていたように思う。
 が、賭博場建設や川を堰き止めることには疑問を感じる。

 自然な川の流れや木々の緑があれば魚や鳥たちも訪れるようになるだろう。
生き物たちの営みは厳しさのなかに憩いとやすらぎ紡ぎだすだろう。
 それ等を身近く感じる時、人は人に、そして他の命にも優しくなれるだろう。

 発起人(?)の建築家に対する評価は様々だそうだけれど、もし、実現の運びとなれば
どんなに素晴らしいだろうと思う。中心の大木となるビルの所有者はすでに協力を
申し出ているとか。

 大阪の活性化は経済効果最優先、ではなくまず、集える、対話のあふれる
環境創りからではないだろうか。

                                     ~~~夏木 友~~~
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