夏木とShall we talk !? 

言葉は心の使い。1000回(2013年12月21日)を超えて。

如月に・・・

2010年01月30日 | Weblog
追儺
 追儺(ついな)とは宮中の年中行儀の一つで、大晦日の夜、
悪鬼を払い疫病を除く儀式のことです。

 光源氏は、皇居で追儺をしていました。その時十歳の
少女であった紫の上は、同い年の犬君と玩具で追儺遊びを
していました。

 ところが犬君が玩具を壊してしまったのです。明けて元旦、
紫の上は涙をこらえながら、玩具をつくろうのです。
              【新暦では節分の頃にあたります。】

   葦の矢の  ふはり飛びぬ  追儺式
                          by 王城


雛菊・・・
 ローマ神話の美しくて可愛い森の妖精ベルデスは、
果樹の神ベルタムナスに言いよられますが、エフェギュスを
愛していましたので困って、天に助けを求めます。

 神はベルデスの恋人への愛を哀れに思い、ひなぎくに姿を
かえてしまいました。

 ひなぎく…『時知らず』とも呼ばれます。イギリスの
代表的ロマン派詩人、ワーズワースが「友よ」と詠った
雪のなかで咲く花。

 真清水の  たへなるしらべ  ききながら
                  咲きて散りけり  ひな菊の花
                                 by 利玄

400年前の味!?

2010年01月28日 | Weblog
 京都には“一子相伝”という看板(?)を掲げる老舗料亭があります。
過日、その一軒を訪れ、その秘伝の京料理を味わってきました。

 400年前から南禅寺境内で商っているそうです。
お庭には小さな池があり、400年前の子孫(ほんと!?)の
錦鯉が優雅に泳いでいました!?

 ままごとのようなお料理をいただきながら、夏木は(・・?と。
この味ってほんとうに昔からかわっていないのかしら?

 こちらの家系は伝えられる子は必ず成人して、
次世代に引き継いでいったのかしら?

 まぁ、あまり深く考えない方が、有り難いものですし、
美味しいものでしょうね。

写真1枚目・・・お店の正面
     2枚目・・・つくばい
     3枚目・・・待合の前にある池に泳いでいた鯉

                                                                                                                                                                            ~~~夏木 友~~~                                   
火・木・土に更新しま~す

眼は口ほどに… ~マリーの涙~

2010年01月26日 | Weblog
 マリーがソファーの上で手足を思い切り伸ばし眠り始めました。
その安心しきった様子に「ごめんね」と呟き、ほっとした夏木です。

 門扉に手をかけると、暗がりのなか内側から愛犬のマリーが
前脚でカリカリ引っ掻く音とクゥ~ン、クゥ~ンと甘える声が
聴こえてきます。
 
 ようやく鍵を開けるとマリーが飛び掛らんばかりに歓迎して
くれます。

 玄関に入るなり、急いでドックフードをやると、ぽりぽり
美味しそうに食べ始めました。

 それを見届けてから、夏木は大忙し。夕方には帰る
予定だったのですが、楽しかったのでついつい……。

 夏木が夕食を食べ始めたのは10時過ぎでした。
そのときマリーが「何かちょうだいよ」とテーブルに
手をかけたのを、それはいつものことなのに時間的な
余裕なかった夏木はきつく叱ったのです。

 マリーはたちまちしょげてすごすごとソファーの上に
丸く小さくなりました。

 「あっ」と、思い「マリー」と声をかけると怯えたように
夏木を見上げます。

 傍によって頭を撫でてやりますと嬉しそうに体をすり寄せます。
理不尽な仕打ちにも怒らずに心の全てを瞳に語らせるマリー。

 人は言葉を持つからこれほど綺麗な瞳を持つことができない
のかもしれないですね。

 マリーの碧に輝く眼をみていると、信頼すること、されることの
大切さに胸がいっぱいの夏木でした。

                             ~~~夏木 友~~~
                             火・木・土に更新しま~す

京風のおもてなしかしら!? ~一見さんお断り~

2010年01月23日 | Weblog
 過日、愛宕山の近くのお店に立ち寄ったときのことでした。
運ばれてきたお茶菓子“しんこ”には屋内喜(=柳)の小枝の
菓子きりが添えられ、お湯のみもそれなりのものでした。
 
 お菓子をいただきながら、夏木は20年近く前に訪れた
奈良の茶店を思い出しておりました。
 
 その奈良の茶店は一歩入ると、不完全燃焼の石油ストーブの
匂いが漂い、名物の餅菓子には食後に使われる爪楊枝が1本。
それでは用をなしません。

 お茶はストーブの上にかけられたアルミのやかんから、
目の前でアルミのお盆に伏せられた湯のみに注がれました。

 後日、知人を案内して興福寺近くの店で茶粥懐石(?)をと。
案内された部屋は埃っぽく、湿った匂いが。
 
 以来、奈良には拝観に訪れても、足早に立ち去るのが
夏木の慣いになりました。

 京都は、近年はそうでもありませんが、少し前までは
『一見さん』お断りでした。

 夏木には今も昔も縁のないことですが、あの言葉の中には
“馴染みのないお客には、阿吽のおもてなしができない、
それでは申し訳ない”が込められている、と聞いた事があります。

 本当のところは知らない夏木ですが、それでもお茶を戴くだけでも
夏木には京都のほうが心地良いのです。
 
 その京都でも、プラスチックの菓子きりにアルミのやかんから、
の茶店もあるとか…。
 
 さて、京料理の味には器、床やお庭の設え、お持て成し等が
含まれるとか!?

 一度はそんなところでお茶事からとはいかないまでも、
会食を楽しみたいと思っている夏木です。

 派手な服装を控え香水は付けない、声高に話さない等、
に気を配るとひんしゅくをかうことなく楽しめるかも
しれないですね。

                           ~~~夏木 友~~~
                           火・木・土に更新しま~す

天使の声が教えるものは・・・

2010年01月21日 | Weblog
 萩野氏が興味深いことを書いておられました。
病床にあるお父さまのためにと、ウィーン少年合唱団のCDと
無名の合唱団のCDを買われたそうです。

 二つのCDの違いは値段だけでなく、萩野氏が聴いても明らかに
差があったそうです。

 ですが、お父さまはウィーン少年合唱団の澄んだボーイソプラノに
顔をしかめられたそうです。
 
 萩野氏はその理由として病にある者にガラスの高音は
きつすぎたのだろうと述べておられました。

 読んでいる夏木は複雑な思いでした。善いと信じてしていることが、
相手に苦痛を与えているとしたら…辛いですね。
そしてそれを知らないままに過ごしたとしたら夏木ならもっと辛いです。

 どうしたら気づくのでしょうか。独り善がりの功罪に。

                              ~~~夏木 友~~~
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おもしろうて…やがて哀しき、の川柳です

2010年01月19日 | Weblog
金メダル  オレにもとれる 投げやりで     by リチャード・キンブル

・・・すごく分るぅぅぅ。。。その気持ち


顔色が  読めずに困る  Eメ~ル        by 不遜子

・・・夏木って顔をあわせていても、読めないときあるからもう最悪。


声出して  入力するな  パスワード       by 極楽とんぼ

・・・夏木、銀行でも…(;^_^A 気をつけないと!


気にするな  一番気になる  その言葉      by 小市民

・・・言えてますね~。その一言でさらに落ち込む夏木です。


通販の  「これもつけて」で  ついグラリ      by テレビの友

・・・おんな心 よくご存知ね(^人^;)。

                              ~~~夏木 友~~~
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消えないで! ~守りたいものがあるから!~

2010年01月16日 | Weblog
よかった! 怒られるかと思っていました。ネットの世界では、
ちょっと嫌なことを言ったり、すれ違いがあると、それで
終わってしまう、ということを、経験してきました。

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 ブログ仲間さんから夏木宛に戴いたメ~ルです。
匿名匿顔のネット社会でのお付き合いは気がつけば
すっと消えていた、ということも珍しくないようです。

 昨年、3人のメル友さんが夏木から消えました。
ネットで知り合った方からは一方的に絶好されることが
少なくないですが、夏木はその都度、寂しさをまといます。

 文字だけでのお付き合いのネット社会は送信すれば
返信がくるまで、お気に触ることはなかったかしらと
落ち着かないことが多いです。

 でも、返信がくれば「あぁ、よかった」でもないです。 
夏木がお便りするから迷惑だけれど・・・のこともあるでしょう。

 そう思って上記3人の方には必要以外のメ~ルを
らなかったのです…。

 文通という言葉があった時代、肉筆での手紙の交換にも
同じような悩みはありましたが、もう少しお互いに余裕が
あったように思います。

 相手に届き、返事が来るまでの数日は、瞬時にそれがおこなわれる
メ~ルとは違う何かが介在したのでしょうか。

 手紙には 涙でにじむ ことあれど メ~ルはかなし 涙は見えぬ
                                 by 鈴木れい子氏

 とはいえ、メ~ルであっても人と人とがつながる温かさを
夏木は大好きです。

 誤解もすれ違いもあるでしょうけれど、消えないで!
つながりというものは一度、失えば手に入りにくいものです。

 ですから、守りませんか!?そのつながりを。

                           ~~~夏木 友~~~
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この人だ~れ!?~全部、言えますか!?~

2010年01月14日 | Weblog
 お正月の松の内(元日から15日)に開運を願う七福神詣。
みなさまは七福神すべてをご存知ですかo(^-^ )o

一番、釣り竿持って鯛を抱えた、漁業や商売の神さま、だ~れ!?

二番、台所の神さま。商家では商売繁盛、農家では田の神さま、だ~れ!?

三番、琵琶を弾く女神さま。言語・音楽・学芸・蓄財の神さま、だ~れ!?

四番、仏教の守り神。甲冑を着け、財宝を守る神さま、だ~れ!?

五番、唐代の中国に実在したといわれた禅僧で、幸運が詰った袋を担いでいる神さま、だ~れ!?

六番、幸運・俸禄・長寿を名前に持つ、長い髯と杖の神さま、だ~れ!?

七番、千五百歳の黒鹿を連れている延命長寿の神さま、だ~れ!?

 何人おわかりになりましたかo(^-^ )o。

一番、恵比寿(えびす)さま
二番、大黒天(だいこくてん)さま
三番、弁財天(べんざいてん)さま
四番、毘沙門天(びしゃもんてん)さま
五番、布袋(ほてい)さま
六番、福禄寿(ふくろくじゅ)さま
七番、寿老人(じゅろうじん)さま

 すぐ目に浮かぶけれど、お名前との一致はなかなか、
だったのではありませんか o(^∇^o)(o^∇^)o

                        ~~~夏木 友~~~
                        火・木・土に更新しま~す

ちょこっとお話ししまひょ!京都の素顔

2010年01月12日 | Weblog
 いつ頃からだしたんや知りまへんねやけど、堀川通りから四条通り、
大宮を時速9.6キロの路面電車が開通してたことがおますねて。

 小学高学年くらいの“ぼん(=男の児)”やったら乗るより
走ったほうが速よおますなぁ~。

 そんな長閑な電車が昭和36年くらいまではちゃんと
お仕事してたそうだす。

 最盛期の頃の新聞求人欄には
『危のうおますさかい、のいとくなはれや~!』て
ゆいながら電車の前を走る人が募集されたそうだす。

 電車の前を走るやなんて今では考えられしまへんなぁ~。

 その電車も昭和53年、大徳寺はんの周りでのお勤めを
最後に引退して、今は広島で祇園号とかゆう名前で再就職(?)して
はるそうだす。


 京都はお漬物のおいしいところだすけど、そのお漬物で
『ぶぶ漬けでもどうどす』言われたら退いてしまうお人も
多おますやろな。

 あれ、いろいろ言われてますねやけど、
『なんのおかまいもでけしまへんやねけど…』と
ゆう気持ちと、なんせ、コンビニなんかあれしまへん時代やさかいに
…かんにんやけどそろそろ時分やさかいに、と気づいてもらいたいの
二つがありますねやて。

 せや、食べ物が出たついでに京の名物10個、教えまひょ!

いもぼう、にしん、伏見酒、柴漬け、すっぽん、五色豆、七味唐辛子、
八つ橋、栗饅頭、南禅寺豆腐・・・だすねやて。

 あれ~と思わはったお人もいてはりますやろな。
夏木もほんまぁ??
あれや!あれがあれしまへんねやけどぉ…と。
けど、そうらしおますで~

                          ~~~夏木 友~~~
                          火・木・土に更新しま~す

ばらの騎士 ~一千年の昔から~

2010年01月09日 | Weblog
 18世紀半ば、類まれな美貌の持ち主ですが、その美しさに
翳りの見えはじめたヴェルデンベルク公爵夫人は年下の
愛人である青年貴族オクタヴィアンの心が若い女性に
移ったことに気づき、身を引く決心をします。

 近寄ってくる時の流れの残酷さや、年若い愛人が
遅かれ早かれ自分から去っていくことを知っているのは
年齢を重ねた女性だからでしょうね。

 公爵夫人は苦しみぬいて、けれどそれをどこにも見せず、
昂然と胸を張って自ら幕を降ろすことによって「滅びゆく美」を
体現させてくれます。

 ひとつの恋の終わりは新しい恋のはじまり。
公爵夫人は若い彼らの恋とて永遠ではないことを知っては
いますが、その引き際の潔さは現実ではこれほど分別のある
女性は稀だと教えています。

 ドイツのリヒャルト・シュトラウス作曲のオペラ『ばらの騎士』は
人生最大の恐ろしい課題を投げかけているのです。


  男女(をとこ をんな)をばいはじ、女どちも、ちぎりて深く
  語らう人の、末まで仲よきかたし  
     by 枕草子 七五段・・・1010年ほど前に書かれました。


 タイトルの「ばらの騎士」とは、ウィーンの貴族が婚約の申込みの
儀式に際して立てる使者のことで、婚約の印として銀のばらの花を
届けることから、このように呼ばれる。 by Wikipedia

                            ~~~夏木 友~~~
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