今日も”LOOKING GOOD!”

いつまでも楽しく色んな所を走り回りたいと願う中年ランナーのお話です。

第23回鯖街道ウルトラマラソン半鯖 その4

2018-06-08 11:15:10 | スポーツ

 この杉峠のエイドもバッチリの中身です。たくさんの人が食料、水分補強をしています。
もうかなりの人に抜かれたので、お尻のほうだと思っていたのに‥。終わってから気が付いたのですが、この人たち本鯖の人たちやったんや。それで、悠々としたはったんや。

 上り坂が終わり、後は下るだけなのでこれが救い。少し下ると大きな道に出ます。ここを下るわけです。道案内のスタッフの人に聞くと上っていくと花脊峠だそうです。
 おっ、写真写真。さっきの杉峠エイドは取り忘れたんで。

 去年7月にトレッキングクラブで京北町の平安杉を見に行く例会に参加したときこの道を通っていきました。すごい急坂だったのを覚えています。それを今回は駆け下りるわけです。
 ここからは気持ちよくペースを上げられるはずだけど坂が急すぎる。どうしても、脚が突っ張ってブレーキをかけてしまいます。キロ5分台では走りたいところですが、時計を見れば7分程度です。これは大誤算。ここまで来ればもうええか。とにかく駆け下ります。
 2キロほど下ったところで、私設エイドがあり「コーラ要りません?」との声があったので、ふらふらと寄ることにしました。
エイドの人に申し訳ないねんけど、これがいけませんでした。急に止まったせいで、コーラを頂いたときに右足大腿四頭筋が痙攣です。「うー」と唸ってへたり込みました。
神流の恐怖がよみがえります。あの時は、最初の上りでアウトでした。
私 「つった、つった!」
スタッフ 「大丈夫ですか、休んでいってください」
私 「指で押さえるとだんだんましになってきました。ゆっくり行きます」
 恐る恐る走り出しました。もちろん後ろから抜かれていくのですが、意外に走れます。坂が緩くなってきたせいでかえってスピードが出てきました。
 涼しいこともあって気持ちよく駆け下ります。そして木立が無くなり、だいぶ下って来たせいで暑くなってくるといよいよ鞍馬の町です。

 ここはなだらかな坂です。坂が押してくれる感じが少なくなってきました。でも、上りよりははるかに楽。
 そして、鞍馬のエイドに到着、30キロです。もう15時10分ぐらいになってます。
 ここはさすがにかなりのランナーが通過した後なので、水とスポーツドリンクぐらいしか残ってなかった。ただ、次の市原のエイドまで3キロぐらい。ここから先は何回か走ったコースなのでわかってます。先を急ぎます。
 ただ、ここらあたりからさらに直射日光が強く、暑くなってきました。足ももう下りなので何とか走れているという感じ。貴船口で叡山電車が通過。写真も取らないと。要らぬ神経をつかいます。

 この道を一番最初に走ったのは高校時代です。校内駅伝が岡崎から鞍馬折り返しで行われていたのです。交通事情が許してくれてたんですかね。一府立高校の駅伝大会で信号無視して走るわけですよ。今なら考えられません。私は1年の時まさにこの辺りの区間、多分2キロぐらいを走っていたのです。
 そうこうしているうちに市原です。

 既視感がいっぱいのこのコース、まっすぐ行けば京都キャロットがある坂を越え、京産大の前を通っていくのですが、今回は右に折れクリーンセンターの前を通り鴨川に出ます。
 右折したところの民家の前にある33キロ市原エイドです。ここはまだおいしいキュウリやトマトがまだ残っていました。15時37分。あと10キロ、5時までには帰れるやろ。

 ここのエイドでひとしきりおしゃべりをして再出発。クリーンセンターへの坂を上ります。意外に坂が短い。そうか、いつも反対側から上っているので長いイメージがあるのか。頂上手前から走り出しました。とにかく急がないと。
 マラソンが終わってからわかったのですが、本鯖を走っていた添田先生(滋賀大学でご一緒させていただいていました)にはこのあたりで抜かれていたはずです。添田先生、私より2,3歳年上なのに、凄過ぎる‥。
 16時になりました。あと1時間が目標。そして、西賀茂エイドです。ここのエイドはかき氷が名物です。あんこも乗って金時氷「旨い!」。

 でもゆっくりはしてられない。日差しが強くて本当に暑いです。「走る」というファイティングポーズはとっているもののもう走ってないよね。とにかく、鴨川左岸を下っていきます。フィニッシュは右岸なのでどこで橋を渡るんかな?そんなことを考えながら行きます。もう5時までに帰るというささやかな目標はどうでもよくなってきました。
 「でも、写真は撮る」、というかというか撮るということを口実に立ち止まります。

 いつも走ってる鴨川河川敷がこんなに長いとは思いもしませんでした。
 北山橋、北大路橋。出雲路橋でやっと右岸に移ります。このあたりで、頑張れば5時までに帰れると計算できました。ここまでのよれよれの走りから一転、頑張りモードです。もう大丈夫。
 そうなれば写真

 そして、フィニッシュです。
6時間44分03秒
 85%ぐらいの順位だったけど、そんなのはもういい。とにかく5時までに帰ってきた。制限時間を1時間残した。
 放心状態で草地にへたり込みました。



 素晴らしい大会を運営してくれた主催者に感謝感謝です。
 でも来年は‥。まだ考えられません。