おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

なに、なさってんですか106 水稲刈り跡、イチゴの準備

2013年10月11日 00時00分00秒 | 農業

写真1 1932年生まれ81歳のWさんが独りで作業中。日本農業の今を垣間見る。


写真2 水稲刈取り跡にビニールパイプハウス・温室を建てる。右手に持つ農具の名はシャクシ


写真3 シャクシを使い穴掘り。アーチ型ビニールパイプハウス・温室の妻側の枠を立てて埋める穴


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 2013年10月06日12:10、既に弊ブログで紹介したWさん(81歳)に久しぶりに会う。
 農作業を終え、昼食へ向かう途中のよう、いつもの頬かぶりスタイル。
   <なに、なさってたんですか> イチゴの準備、ハウス造り。
   <息子さんは手伝うんですか> いや、セガレは朝早く、夜遅くまで勤めているので、
     休みの日はゆっくり休ませている。
   <いつ、ビニールを張るんですか> 10月中旬、今月。
   <品種はトチオトメですか> そっ。
   <いつまで収穫するんですか> 来年の4月20日頃まで。遅い人は5月連休までやる。
   <クリスマス、年始、年末を目当てに作るんですか> そっ。クリスマスを過ぎると、
    (右手を挙げて落としながら)値はガタッと落ちる。
   <今日、午後、またハウス造りですか> そっ。
   <何時ころから> 1時半頃かなー
   <私、来るかもしれません> そうですか。
 私も昼飯食べに帰宅、1時半を目途に速足。

 2時半に訪ねるが、Wさんの姿なし。
 中川を渡り、栗橋町を歩き、薄暗くなった17時06分、再び訪ねる。
 Wさんは独り、黙々と作業(写真1)。
   <こんちわー、頑張っていらっしゃいますね> いやー、すみませんでした、
     急に用ができて(1時半から作業しなかった理由)。
   <いや、いや、かまいません。これは、なんと呼ぶんですか> なに、
   <この農具> これは、昔、シャクシと云ってた(写真2)。
 そのシャクシを右足で踏み、両手で持ち上げ、穴を掘っている(写真3)。
 イチゴパイプハウス・温室の入口壁の枠を埋め込む穴。
 作業の手を休め、私の相手をなさろうとされるので、
   <いや、いや、作業を続けてください> そうですか、
 しばらく、作業の様子を見る。
   <ありがとうございました、お元気で> いや、いや、どうも。
 車は前照灯を点けている。

 引用・参考文献等:弊ブログ2013年05月18日;写真1
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2013年10月06日 撮影地:埼玉県久喜市
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