おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

幸田の棚田 武者返しをもつノヅラヅミ石垣

2012年05月06日 00時00分00秒 | 農村

写真1 幸田棚田の最上段部。石垣は高く、武者返しをもつ(注1)。淡い桃色のレンゲも見える


写真2 最上段から2段目の石垣。ノヅラヅミとはいえ、緩やかな弧を描き、武者返しをもつ


写真3 最上段から3段目の石垣。明確な弧を描く


写真4 幸田棚田の中段部石垣。ノヅラヅミで武者返しをもつ


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 鹿児島県姶良郡湧水町幸田(あいらぐん ゆうすいちょう こうだ)の棚田
 幸田川沿いに築かれ、上流へ1.2km続く
 「ふれあいバス」停留所の幸田頭(こーだがした)あたりで既に棚田
 一般にいう幸田の棚田は最上段部(写真1~写真3)

 幸田頭から約500mの中段部とて、明確な武者返しとノヅラヅミの石垣をもつ棚田(写真4)
 ノヅラヅミ(野面積み)は、大きさと形が様々な自然石を積み上げる技法
 石を整形せず、そのまま積み上げる
 そのため、上下左右の石がかみ合わず脆くみえる
 しかし排水性に優れ、意外に頑丈
 整形の手間と時間ならびに経費を節約する先人の知恵

 注1 石垣の傾斜が下部は緩やかで上部ほど垂直に近くなる
 執筆・撮影者:有馬洋太郎
 撮影年月日:2012年04月23日
 撮影地:鹿児島県湧水町(旧栗野町)幸田


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