写真1 幸田棚田の最上段部。石垣は高く、武者返しをもつ(注1)。淡い桃色のレンゲも見える
写真2 最上段から2段目の石垣。ノヅラヅミとはいえ、緩やかな弧を描き、武者返しをもつ
写真3 最上段から3段目の石垣。明確な弧を描く
写真4 幸田棚田の中段部石垣。ノヅラヅミで武者返しをもつ
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鹿児島県姶良郡湧水町幸田(あいらぐん ゆうすいちょう こうだ)の棚田
幸田川沿いに築かれ、上流へ1.2km続く
「ふれあいバス」停留所の幸田頭(こーだがした)あたりで既に棚田
一般にいう幸田の棚田は最上段部(写真1~写真3)
幸田頭から約500mの中段部とて、明確な武者返しとノヅラヅミの石垣をもつ棚田(写真4)
ノヅラヅミ(野面積み)は、大きさと形が様々な自然石を積み上げる技法
石を整形せず、そのまま積み上げる
そのため、上下左右の石がかみ合わず脆くみえる
しかし排水性に優れ、意外に頑丈
整形の手間と時間ならびに経費を節約する先人の知恵
注1 石垣の傾斜が下部は緩やかで上部ほど垂直に近くなる
執筆・撮影者:有馬洋太郎
撮影年月日:2012年04月23日
撮影地:鹿児島県湧水町(旧栗野町)幸田